痙攣も一つのちいさき愛なるか吾が身ふるわせ何を告げたし


三歳がみあげしきみはいまは骨あおぞらならばいま秋立ちぬ


春の日の嵐ほどにも鳴らぬまま秋風ゆきぬ手荷物もなしに


そと ....
〇に産み落とされたきのうが
まだ未熟児のうちに、あ、
(ママがいないママはどこ
届かない「あ」、

あの頃、にはコインロッカーで暮らす
「1」の話が電車の網棚や
あるいは座席、足元
あ ....
待ち遠しかったことって
あっという間に過ぎる
一秒よりもすばしっこく
粘着テープ先生からなんの哲学も

学ばずにゆるさない、それは
断然ゆるされません、
からの逃げ足早く
(そのコツい ....
貝殻になって
砂浜で美しく暮らそうだなんて
夢を時々みては波に
叱られているよ

こんなあおいなか
住まわせてくれている
地球に返しきれない
恩をいったいどうしたら

じっと海の底 ....
くれないの実が探されるふゆの日にもどって会いたいきみの最期に


夏ならば写真のなかできみ笑うふゆなら息せぬきみ棺のなか


泣いたって肩に置かれぬ手を想いあたらしい猫はわが手に要らぬ
 ....
十年は履き続けたか吾がブーツいのちの終わり見えてきた朝


原風景がなぜか田んぼの都会の子いつかの旅の思い出なのか


「{ルビ時間=とき}は在る」「いや時間はない」論じ合い夜明けもなくて ....
ただ待ってる何の予定も無い部屋でたとえば電話鳴るの待ってる


きみ在りし日には月並みだったねと幸福にいま謝っている


さよならもありがとうもない臨終を待つだけかなとほんとを想う

 ....
すっかり肩落としてる
なぜとたずねてよお願い
でもわたしきっと明かさない
隠すことでもないのだけど

疲れてしまってだから
よぎる衝動もある
時々じゃなくて頻繁なそれは
自分で決定しな ....
なぜ一歩引く
選択は自分でした
無意識の意味を追わずに でも
逃げませんでしたなんてことじゃなく

「ふと」開けたそこから ほら
ここへと繋がったそれは


  泣いている自分が
 ....
地球市民である前にニッポン人である自分の足元が視えていますか。
お隣の少年に、おばちゃんに、いったい何が起きているのか
見出した心配事に差し伸べる手を持っていますか?
限界から眼を背けてはいませ ....
一生懸命だった夜
沈黙ってこと考えた夜
意味のあることの無意味に無邪気に向き合った夜
丸腰なんだからと強気で弱気だった夜

一生懸命泣いた夜
偉いってこと考えた夜
言葉は言葉は言葉は言葉 ....
自分の秋との淋しい約束
ひとつ夜空に放り投げ
残った右手でコインを捜し
みつからなかったあてどなさ

自販機、君もそうだねと
横っ腹の泥みて思う
こたえる元気も失くしたか
いつまで、こ ....
痛くてみていられない
ごめんね、言うは易く
空はすみれ色だなんて
あやまちに戴けるとは

かの若さやまなざしは
時に光速を超え得てか
捉えられそして捉えて
鮮やかな軌跡は逞しく

 ....
四つの幸せ見つけたら
四つの苦い悲しみ捨ててみる
四つの微笑み拾ったら
四つの辛い思い出包んで仕舞っておこう


三つの白い花は銘銘にそよぎ
三つの国でそれぞれの春が終わろうとしている
 ....
どうして そうできないのと
問われ俯くばかりのゆうべ
手渡してくれるしあわせマップ
そうできたら「  」に近道

ごめんなさいってしあわせマップを
焼べながらみる隣りの芝生
うらやましい ....
今日が昨日に 変わる頃
わたし 明日を泣きじゃくる
時刻にゼロが 重なった頃
わたし 明日を泣きじゃくる

今日が昨日に 変わる頃
わたし 自分を泣きじゃくる
時刻にゼロが 重なった頃
 ....
かなしみのコラージュつくって
額に入れてもらって
そして飾ってほしいとかって
思ってかつてを売ってた頃

から、いま遠くなりたいと
思っているんです
いまできていますか
いまそれ、上手 ....
秋の蝶母に恋して三千里


君の名はあしたも秋だ茜音空


小石蹴り缶から蹴って荻の声
窓ならば壊れて開かぬこの部屋になにゆえ来れた荻の便りは


夢のなかだけの花野で写真機はわたしに抱かれすみれをさがす


ポッケにはいっつも穴が空いていて薫る想いに信号はない


夜 ....
たどり着いた秋は
なかば過ぎてゆき
振り返れば軌跡が
じぐざぐとみえた
買わなかった白旗を悔やんではいなくて
その代わりに買った鞄を
抱え込んでなみだしてみる

(泣いているわたしを好 ....
{引用=その日ぼくは一人称を失うために身投げした。自我を持たな
い想いだけが純粋であり得るから「得た経験はみな繋がれて
いる、輝けるという常套の科白を盲信し、原石だったぼくは
自らを気前よく ....
{引用= 「アンダーザブリッジ」

ああ
オールを手離されたボートが
河岸を立ち去る
絶対の掟に従うように
角を子羊の群れのごとくに曲がり
オルガンのその音色は
流浪を奏でる

 ....
 

{引用=北のはるかに村があり
名前忘れた木が
ぽつんと
あって

海を知らない小鳥が枝に
止まっていました
ひとりっきりで

道を知らない蒼い花が一輪
根元に咲いていまし ....
アルバムを荻吹き抜けて箸立つ日


秋気澄む空からの声アコーディオン


並木道落ち葉踏み踏み万年筆
意味は逆立ちしても同じ意味をしている
つまり本を逆さから読めばただ読みにくく
もしくは読めないそういう意味で
わたしがたとえ後ろを向いても

その後ろにも世界がある
季節の後ろ姿は淋しみで ....
 『遺言においてノーベルは、「私のすべての換金可能な財は、次の方法で処理されなくてはならない。私の遺言執行者が安全な有価証券に投資し継続される基金を設立し、その毎年の利子について、前年に人類のために最 .... もう海にゆけないかなと病床(へや)のゆめ海よりきみの運転の横 自分から群れから出てもまた群れに部屋に一つもなし自給自足 アスファルトの油断をみつけ生きている風の恋人わたしのこいびと あなたの誕生日に一篇の力作をと
無謀に取り組み敗者となって迎えたきょう
おたんじょうびおめでとう
訳ありなので西に向かってでも
そちらはみないように気をつけて
ちいさな紙のその隅っこに
書 ....
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
「エチュード」 2014.11.16 (一〇首)[group]短歌2*14/11/16 21:08
えいえんはどこに眠る自由詩514/11/12 1:09
アロハ[group]自由詩214/11/11 23:00
存在失格[group]自由詩514/11/11 20:34
「あさがお」2014.08.13 (一〇首)[group]短歌2*14/11/5 21:51
「哲学ごっこ」2014.08.24 (6首)短歌314/11/5 21:45
「だいじょうぶ」 2014.10.15 (9首)短歌314/11/5 21:32
しゅん[group]自由詩314/11/1 0:46
コイル自由詩314/10/28 5:46
地球市民である前に[group]自由詩414/10/27 23:45
夜を駆け抜ける自由詩414/10/26 17:30
その歌 ver.2[group]自由詩414/10/25 4:00
夜明け自由詩314/10/24 20:26
〇、記号を超えて (四行連詩)自由詩4*14/10/22 14:35
幸福駅ってあるんだね自由詩314/10/19 20:29
明日を泣きじゃくる自由詩5*14/10/19 19:01
やさしい神さま[group]自由詩514/10/19 7:03
秋三題 2014.10.19俳句214/10/19 0:27
雑詠四首 2014.10.12[group]短歌3*14/10/18 23:56
思いの薫り自由詩514/10/16 14:02
七年目のグノシエンヌ自由詩414/10/14 21:42
すみれの色の手帳から自由詩314/10/14 15:40
意味は静かに自由詩314/10/14 14:49
秋三題 2014.10.13俳句314/10/13 22:33
昭和六四年の桜花の頃に自由詩214/10/13 5:18
二〇一四年ノーベル賞を肴に雑感散文(批評 ...414/10/11 15:27
病床の夢短歌314/10/8 23:09
群れ短歌114/10/8 21:32
風の恋人短歌214/10/8 21:26
お父さんへ自由詩314/10/8 2:32

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