ねえ父さんもう疲れたよいつまでも居たくはないよこの人の世に ナツメ球一っつほしい暗闇に灯って護れ哀れな部屋を 東京湾から夢の島桜貝 春霖を今日も潜りて友のふみ 神々の手持ちは瑠璃色だけでした てづくりでゆめをうたって現実の個を視たくない観られてはいても サントリーホールP席最後列真ん真ん中で『運命』を聴く 目を病んで初めてわかるいまわたし秋に行きたい銀杏が見たい 先生!

先生!

先生!
先生!
先生!


先生!!!
なみだ
と云っても
但し書きが必要だね
この場合のなみだについての詩を

わたしは書こうとしています
溢れるなみだなら よろこびのなみだ
零れてしまう それはかなしみ
と云っても

 ....
泣きたいほど優しいひとがいて
あるいは いま たったいま
しばらくこのままでいたい
神さまに祈る 明かすと

思春期も反抗期もなかった
そのせいか ふいによぎっても
いつも掴めずに未知の ....
自由の日たずねたずねて二十歳の日迎えて視得た手遅れの傷


ふるさとは広尾のベッドのほかになし実家と信じた門は開かず


日が落ちる前にわかるのあたしにはあしたの雨があさっての雨が

 ....
. なみだの意味を云いたくない
ひとの言葉で賄えないから

なみだの意味を弄りたくない
塗れていくのを視たくないから

なみだの意味を失いたくない
この世で唯一の聖域だから

なみだの意 ....
かなしいままで眠らなくてはならない夜には
ちいさく 云ってみる 「にんじんのシチュー」
内緒で想ってみる ママと にんじんのシチューを
同時に 二つをやってみる 『にんじんのシチュー』

そ ....
叱られた痕を想えず一人居の宇宙で祖父はほほ笑んでいる


夢ばかり追い過ぎて消えたいくつもの夜想う時さやかな吐息


オリオンは故人を恋う夜ひたすらに心静まるかたちしている
{ルビ夕星=ゆうずつ}のけなげも知らず東京の空に物言うよそ者を撃つ


片道の切符求めて上野からママにスマホを観ている桜樹


災害時かならず守る{ルビ父母=ちちはは}の若い一枚みじめな矜 ....
おじいちゃんはいまどこにいるの
わたし、おじいちゃんのペスたちが
大好きだったよ
大きくなったらきっと
犬と暮らそうって
おじいちゃんとペスを見ていて
いつも思っていたよ

おじいちゃ ....
その少女の心にとって
世界はちいさな鳥籠のようなものだった
清潔な場でなくてはならなかったし
少女も清らかな心を懐いて
完全無欠な美しい絶対の四季の森の湖面に
常にさやかな漣をつくる風のよう ....
吾が髪の残り愛しくパソコンは「renntann」ばかりの日日に春立つ


立春のひかりは温し替えの無きいのち托せるふみ投函す
紅いベルベットのシュシュがほしいと
彼女は探している
二つ、希望している
左右に分けた長い髪のために
それは紅いリネンのワンピースに合わせるために
この冬わたしクリスマスを知らなかったもの
 ....
蹴っ飛ばす石っころのない路をお散歩したって仕方ないもの
町によおく聞こえるようにつぶやくと
神さまは教えてくれる
エノコログサが終わってしまうよ
云われて一番きついことを神さまはよくわかってい ....
宿ったのは冬
泣くばかりの少女
なぜと問う大人もなく
並木道 交差点 路地裏 あてもなく
公園で妖精の赤子を睨む ちいさな背中
融けた かつての白い結晶 雪うさぎ 南天の実
その くれない ....
緩慢に手を汚さずに隣人は企てているその背後には


母親は産んで五年の少年に姉を殺せと包丁渡す


しゅっちょうかたんしんふにんかせったいか父さんあたしいま痛くされてる!


{引用 ....
そうなんです
そのポピーですきっと と
云えなかったけれど あのつらい時に
うれしかった 教えてくれたひとが居た

ヒマラヤン・ブルーポピー
いますぐにあなたまで
駆けていきたい
会い ....
{引用=先生、わたしには尊厳なんて無いですよ
もともと与えられてはいないですよ
市民たちの娯楽のために生まれてきたようなものです
それがなぜなのかはわからないけれど
存在していることが非常に苦 ....
、暮らしながら
詩のような詩を書けてる
そういう人によごれた想いを思いきり投げつけて
それでどうなるものでもないのだけれど

わたしの今日を閉じて
いつか、
詩のような詩を書ける日日に生 ....
冬すずめ棺の道に轢かれおり


冬の夜ペンキ塗り立て触りたし


冬日向ページは確か二十八
少女は米国国旗柄のカイトを揚げて
LAの隣町の小学校の凧揚げ大会で優勝した
どうでもいい顔をして校長先生からみんなの前で表彰される
もうはずかしくて居たたまれず消えてしまいたかった

学校が ....
ポストには結句の位置に私の名あなたのいつものブルーブラック


諦めの歌を詠み終え自転車で今日の夕陽を撮りに出かける


たばこ喫うわたしとたぶんたばこ喫うあなたのままで禁煙席へ


 ....
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
ねえ父さん 2017.02.25短歌1*17/2/25 20:50
お祈り 2017.02.25短歌217/2/25 20:38
とわ 2017.02.24[group]俳句117/2/24 22:19
ブルーブラック 2017.02.24[group]俳句117/2/24 22:09
ことの次第 2017.02.24[group]俳句117/2/24 21:55
解 2017.02.24短歌117/2/24 21:08
旋毛 2017.02.24短歌117/2/24 20:39
ゆめ 2017.02.24短歌117/2/24 20:24
孤絶の夜自由詩1*17/2/23 4:25
こころ。自由詩217/2/21 21:59
Tokyo Blue自由詩1017/2/20 12:44
「蒼い旗」 一〇首短歌1*17/2/19 14:00
私、確実にいじめに遭ってるよね自由詩3*17/2/10 21:45
「いつか希いが」 なみだ B-side自由詩2*17/2/10 20:20
スプーン flip side自由詩317/2/7 23:41
「余情」 三首 2017.02.06短歌417/2/7 23:37
「蒼い旗」 五首 2017.02.06短歌317/2/6 7:32
冬銀河自由詩117/2/5 23:14
いたる自由詩1117/2/5 5:14
「立春」 二首 2017.02.04短歌1*17/2/4 16:05
冬雀の夢自由詩517/2/2 17:46
三丁目の彼女自由詩117/2/2 15:27
あかい靴自由詩317/2/1 15:53
「辞世にはまだ遠く」 壱 ~2017.01.31短歌217/1/31 11:46
ブルーブルーブルー自由詩317/1/31 7:35
それでも明日の夜明けが見たい短歌2*17/1/31 1:35
そういう人に自由詩117/1/29 22:24
étude(冬三題)[group]俳句1*17/1/28 1:50
スプーン anemone自由詩217/1/27 23:24
雑詠五首短歌217/1/27 5:29

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 
0.09sec.