{ルビ他=ひと}の平凡をうらやんではいけないからいっそ私は石っころ ありうべき嘘だと思う創作を巡る血潮にこころ赤裸々 みあげればくもってる
けっとばす小石なし
花水木は手折られ枯れた
こんちくしょーの六月七日。
疲れたけれど
明日も歩こう
疲れちゃったけど
云わないで歩こう
神さま疲れた
神さまだけには
疲れちゃったよ
天と地と
自分だけ知って
明日も歩こう
朧夜の想いうらはらくっきりと願える{ルビ朝=あした}の爽快な空


泣き腫らしそれでも明日の靴をいま磨いています頑張っています


青空を覚えぬ五つの日になぜか四季はそれぞれに掴んでいた{ ....
かの冬が懐かしいかもまだわたし母なる海で旅をしていた


雪が降る音と覚えた海原の夜の遠くの母の心音


二月から待たれていると知りながら躊躇っていた三月生まれ


三月のまだ浅い日 ....
夜にはバッハになぐさめられて眠り
あしたを英国のふるいポップスではじめる
隔週の燃やさないごみの日戦争を無事に終えたら
ブラックでない珈琲の時間 手許には紙
真っ白い紙を拙いことばで汚してゆき ....
うちの仔の面影を
銀河で拾う
また拾う
たからものなんだよ
のみこむかな
春みそか初めて電話で聴く姉はデジャヴのような懐かしい声


姉ひとり妹ひとりの生活を東京のなかで思い描く夜


両国の回向院まで手を繋ぐ姉と妹みずいろの初夏


港町夕焼け市場の小母 ....
原宿を歩くわたしを占うと「甘えたりないあなたは長女」


午前二時はじめて電話で聴く声にデジャヴのような姉の面影


目覚めるとデータがすべて消えているケータイ」という夢に戦く
町は変わっていない
変わったのはわたしのほうなのだろう
みつけられなくなった通り道
たとえば風の

人は変わっていない
変わったのはわたしのほうなのだろう
みつけられなくなった私の通り道 ....
初夏のきみの窓にはいま何が あたしかみさまっているっておもった

あたしいまかみさまをかんじた


だから、
もう一度だけ、
神さまという名のぬくもりを
思い出して
縋ってみようじゃないか

もう一度
 ....
あしたの風は明日の風
いま吹く風は今日だけの
少年は何を聴いたのか
過日のきょうに吹く風に

春の夕焼け
冬茜
秋の黄葉映えるあお

薫風の運ぶ雲過ぎて
また夏が来る/
朝よ
朝露よ
異国の万華鏡よ
熟しきった永遠よ
露は葉を忘れ気化せよ
昼は夜は六月に無窮
を土中で悟れ
なみだは泉川を遡り
辿り着いた源泉
に致死量のヒ素を
さて枯れたふるさと
 ....
胎児の仕事のかなしさよ
望まれたのは一声と
嬰児の仕事のかなしさよ
{ルビ乳=ち}を飲むばかりで終わらずに
歩けたその日のかなしさよ
靴を覚えるかなしさよ
憂える人あるかなしさよ
応えて ....
{引用=あなたのやさしさは
七日後の月の白い夜に
粉雪のように降ってくる}

あなたはいかがですか
東京の部屋は大丈夫です
あなたへの先日の暴言
はずかしく 項垂れるばかりです

明 ....
上品な甘さと香り
色色とりどり触れるとほあほあ
頬張ればすぐに溶けてなくなってしまう
それでも

その日のために たったその日のためだけに
いいでしょう構わないでしょう
お願い、これは今 ....
東の 海辺の桟橋からは見えない 孤島の白い砂浜
そこに蹲って少しだけ 泣いてみたことがある
二月の 私がまだ 一人のあたしだった頃
夢みるように

泣いてみたことがあるよ
という実話を念入 ....
60125630る 亡くなったひとを悪くは云うなというお子さまランチ食べ飽きている


父さんは私のこして行ったじゃない一人で先に行ったじゃない


生者との人付き合いができなくて切符ください百年後への

 ....
{引用=なみだの意味を云いたくない
ひとの言葉で賄えないから

なみだの意味を弄りたくない
塗れていくのを視たくないから

なみだの意味を失いたくない
この世で唯一の聖域だから

な ....
かなしいね鴉
めっきり減ったねおまえたち
よそに楽園みつけたか
そこは、 優しいか

かなしいね鴉
生きてくためのあたりまえが
人間にとってはありがたくない
おまえたちは それでも媚び ....
大風呂敷を広げる
といっても敷物が風呂敷なだけ
そのそれが大きいだけ
ほら話じゃないし
ちょうどの敷物がそれだったってこと
ゆったりとくつろぎたくて
(あの子と)
のんびりと足を伸ばし
 ....
消えない影となってつきまとう嘘
夜には全てが影となる
夜には全てが嘘となるのか

あるいは

ひかりがつくる影、以外は
全てが真実であるといえるのか

あるがままをみれば 転ぶ
人 ....
{引用=言葉など信じられない風景はうそを吐けないたとえば樹海} 月のひかりを求めてちいさな不思議が森を出ていく
君たち塩梅は
ちょうど同じころだ わたしは森に一歩を刻む
……晴れ晴れと

ゆるやかな坂の上りも下りも選べる彼ら
時の源泉にゆるされて
よ ....
そとのあかるさは
風のように部屋を訪れる
異国の布の隙間からのエトランゼ
誘うように歌いながら

もう春のワルツでなく
初夏、その一歩だけ手前の
ひと時だけの静けさへの{ルビ招待状=いざ ....
生きていてこそ
花を見つける
実りを見れる
カルピスは美味い

生きていてこそ
空はあおく
雲はしろく
カルピスは美味い

生きていてこその友よ
生きていてこその私だ

未来 ....
あたらしいのか
なつかしいのか
そんな距離感の友への手紙を持って
五丁目のポストへと急ぐ

この町にも一つ 真っ赤で寡黙なポスト
いつからあの場所で立っているのだろう
いつまで赤いつもり ....
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
≡☆自由詩117/6/8 0:53
『うそ』短歌1*17/6/7 21:20
心太自由詩117/6/7 17:31
自由詩717/6/6 23:05
雑詠七首短歌2*17/6/6 15:29
「アネモネ」 七首短歌117/6/6 15:17
そんなもの自由詩417/6/5 8:32
夢のほとり「Souvenir」自由詩117/6/4 20:45
「しずくいろの初夏」 一〇首[group]短歌217/6/1 22:49
「未明通過」 三首[group]短歌217/5/31 4:16
The lone me in the town自由詩217/5/26 3:29
étude(窓)[group]俳句3*17/5/22 19:24
生きる自由詩517/5/22 18:59
幕間自由詩317/5/20 20:56
ひそよそよ自由詩317/5/18 9:51
望まれたのは一声と自由詩117/5/17 23:35
七日後の月自由詩317/5/16 19:52
道道自由詩217/5/16 19:50
きっとキット自由詩417/5/16 2:15
[group]自由詩117/5/14 18:58
「0513」 五首短歌317/5/13 12:32
「窓辺で春を」 なみだ A-side自由詩3*17/5/11 22:45
風詠み自由詩117/5/9 13:18
永遠少女風呂敷会社謹製自由詩217/5/7 16:53
嘔吐 (習作)自由詩217/5/6 10:26
(一篇のための走り書き)短歌117/5/6 9:01
十七夜自由詩217/5/4 15:56
ひかりの風自由詩717/5/4 12:16
カルピス自由詩4*17/5/2 8:37
手紙自由詩317/5/1 12:54

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