街路灯に恋したらしいサルスベリがあって
幹はもう真っ直ぐにはもどれないだろう
と 私などが案じなくとも
それでも愛しくも切ない一本であり

九月の散歩道で出会う度に花の
その数や勢いをまで ....
もう
葉を落とすこともなくなった
落葉樹のようなふたりになったら
冬には陽当たりの良い縁側がほしいね

一日中観ていられる
そんなちいさな庭もあれば素敵なことだね
ある日

これから ....
一つ恋めばえても花を望むまい仄かな想いのままが身の丈


強がりを組み立て終わり終わらなくても終わったと消したアドレス


昨日みてない虹でした明日もまたみたいものです出さない手紙

 ....
男だって泣いていいのに
今すぐに泣いても不思議はないのに
見てるのつらいから
気持ちに素直になってほしいのに
君は俯くこともせずにまた
見上げて坂を上り続ける
瞳が憶えているのはきっと
 ....
言葉には勝てない
良くも、悪くも
23区の水が飲みたい {ルビ昨夜=ゆうべ}みたのはなんだっけ
昨夜みたのは金の星
応えたあなたは誰ですか
通りすがりの銀の風

明日もあなたに会いたいな
とっても優しい声だから
明日はわたしは隣国へ
十日後 ....
君が駆けつけた時わたしはきっとそれこそ
垢にまみれて転がっている瓦落多
といっても過言ではないありさまで

それでも持病のお薬や携帯、国保の保険証など
無いと困るものだけは忘れずに
部屋を ....
からだが、あたまが
ことばでほうわじょうたいになって
もの、すごい、吐き気
けれどかたちをなさないことばたちには
市民権があたえられない
リアルに、はきたくなって、くちにゆびをつっこむ
ご ....
可笑しなことを云うかもしれない
夫のすべてを知りたくはないと
そうしてわたしも同じように在って
それらを心の闇ともしない
可笑しなことかもしれないけれど
この時わたしはマンモスを想う
夏の花が好きな人は情熱的なあなた
燃やし尽くせなかった心残りを思えば
わたしは墓標に毎日くれないを絶やさない

秋の花が好きな人は人嫌いのあなた
この世に未練なく旅立ったことを思えば
わた ....
独身最後の八月のその終わりに
痛みに耐えかねてわたしは
あなたの部屋の
あなたの冷蔵庫を開ける未明

みつけられずに
カニカマを消極的に選んだ
食べ終えて そして胃薬とバファリンとを
 ....
軟禁されています
いっそ死にたい/生きたい
助けてくれるあなたはいますか
寝苦しい夏に猫との熟睡がかなった不思議な十七年余 神さまの絵筆から零れ落ちた
あかねいろにあやされて
泣きそうになるのを
こどもらしい頬のあどけなさに

家路に背を向けたことはなかった

鳥の立つ空をみあげながら
ほんとうは自力で
 ....
わたしは

花火大会の

まぼろしの

花火の

音を

聴いて

いました



とても


綺麗だったよ
遺書書いて死んでたら
それ、本意じゃないから
絶対に生きるから
水甘しご飯も甘し祝禁煙 想うのは初冬のこども暗くとも帰れずにいる駅のベンチに


秋服のままで真冬を越えた子がうつむき見てる花そして花


星が無いわけではなくて街赤く黄色く白く今日は見えない


{ルビ初 ....
かつて
苦しくても悔しくても辛くっても疲れていても
心の内に呑み込んでしまって
どんなにどうであっても
わたしには笑顔ばかりを見せてくれるひとが居た
けれども
とうとう最後の患いとの闘いの ....
たそがれ時の偽りの永遠が僅かに、薄らいで
今年の夏至も千年の眠りについたのだと
いよいよノートにペンを走らせる
しかし明日からの八月が

八月がかなしい さびしく終わるから なぜ
この月に ....
かなしい日だから儚くて描けない
さびしい日だからあなたは翼を広げて
飛び立ってしまってみつけられない
待っている携帯が鳴らない
そこに約束はまったくないし
七月三十日午後八時
ひとの世の
 ....
朝のすみれいろ
みあげることを忘れた日には
たぶん神さまと会えない
それがなみだの理由

ひかりの移ろいそしてあかねいろ
みあげることを忘れた日には
夕べの窓辺に風は訪れない
それがな ....
こころころころ石っころ
石っころにはこころはあるか
せめても言葉をしってくれ
さびしいかなしい聴いてくれ

こころころころ石っころ
石っころひとつポケットに
せめても少しぬくくなれ
う ....
描くことで忘れられるのなら
つらさから救われるのなら
それで良いのじゃないかと思う私の詩は
、伴うかなしみってもう
行き着く涯てなんじゃないかな
神さまはわたしたちが抱え込んで手放さない
憧憬も
現実も
音楽も
何もかもを一つ一つほどきながら丁寧に握り潰してゆく
それって どこ ....
性別おとこに生まれていたらと熱心にお祈りしていた頃があった
いつでも家から逃げ出してホームレスになれるじゃない
くれないのベルベットのシュシュで三つ編みを飾るほどの
何すらもなくってだからかなえ ....
ゆくえ ゆくえ
しあわせのゆくえ よろこびのゆくえ
この子のゆくえに佳きみちを

ゆくえ なんてつけないでね あたしのなまえ
ママのおなかのなかでたのんだのおぼえてる
ゆくえはそうつぶやい ....
赦せないとあなたが決めた私の諸諸を
たとえ他の言葉が
赦す
と言って、靡くわけもない
夢みるほかないあの{ルビ娘=こ}にも聞いてみて
こころのなかまで観得るのか
こころのなかまで観得たのか
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
いざない自由詩517/10/21 0:37
ある日自由詩617/10/20 15:45
恋歌 9首短歌317/10/14 16:09
君が立ち止まる時自由詩317/10/14 15:59
すみれ日記 10.04 (未明)自由詩217/10/4 3:38
望郷自由詩217/9/22 3:52
午前三時の窓辺にて自由詩417/9/19 0:03
カレーライス自由詩217/9/19 0:01
air 22:44自由詩317/9/13 22:48
アパートのキッチンにて自由詩317/9/9 14:24
四つの墓標自由詩317/9/6 22:55
骨折自由詩517/8/30 7:30
七階からの落とし文[group]自由詩217/8/9 18:19
帰りたい夏 *短歌217/8/7 6:40
屋根の下自由詩317/8/6 1:51
花火[group]自由詩2+*17/8/5 20:50
生きる[group]自由詩1*17/8/5 9:57
≡☆[group]俳句3*17/8/4 19:59
「サボテン」 七首短歌317/8/2 9:11
できない約束自由詩2*17/8/1 20:40
花・花・花・人 「八月」自由詩217/7/31 21:03
03自由詩217/7/30 20:16
なみだの理由自由詩217/7/30 9:40
こころころころ自由詩417/7/29 12:07
すみれ日記 07.28自由詩2*17/7/28 20:20
本日休演自由詩317/7/26 17:57
走るあたし/歩くおとこ自由詩517/7/23 23:02
雁行自由詩317/7/19 23:06
なぜ人は自由詩117/7/19 19:10
負け犬自由詩117/7/17 6:14

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