天気もいいし
今日はゴジラ記念日
自転車に乗ったゴジラに
史上初めてなってやる

だけど舞台がいけない
さびれた下町
ギャラリーが侘びしい
バカをバカだと観る目が足りない

あー日 ....
どこからでもいい帰ってきて
約束の青い灯りがそろそろの頃
どこからでもいい帰ってきて
山が消えてくれてそろそろ終点

どんなにかほっとして
どんなにか短い旅だって
どんなにか場違いを感じ ....
原宿の御文殊さんの縁日でニッキを買ったと日記には書く


小遣いも尽きそうになり見も知らぬ姉さんの売る情けを買った


海の子か山の子行きの分岐ですナビに問われて空の子と云う


突 ....
お彼岸って何
お盆って何
聞く度に大人たちは
腰を屈めて私の目の位地に答えを

だけど一度だって
理解したことなかった
お彼岸って何
お盆って何

そのうち忘れて(やめて)
それ ....
かなしさをかなしさと云う以外にはないかなしさをそっとしておいて 産声は一番最初にゆるされた歌声ですね歌が好きです


近頃は夢でよく会うお父さん確かめられる確かめられてる


冬日向わが猫眠る回向院まぶたに浮かぶ干し草ベッド


夕暮れの道歩きつ ....
三歳のまなざしのまま覚えてるバケツとシャベルと砂場とシチュー


少女ならほしかったはずのあれもこれもなかったけれどあしたがあった


如月の終わりの頃の曇天は生まれる前の躊躇いのようで
 ....
すぐそこのスカイツリーの喧騒も届かぬままに町さびれゆく


冬至過ぎ確かに日日は順調か昔日の〈あたし〉が案じてる


はろばろと江戸まで届く歳月を生きながらえて町の道あり


偶然に ....
冬晦日わが腸で燻ってる悔しさの種よいかわるいか


『潮騒』の一頁目でわが詩はひっくり返るほどの衝撃


日日を記し思い出の写真託してみるネットはとわじゃないとしっても


会えない ....
ハイフェッツをリピートかけて聴く夜の朝までの距離はあまりに近し


ハイフェッツのCDジャケット彼は手にわが子のようにバイオリンを抱く


背景があかいCDジャケットのハイフェッツはもうこ ....
スマートフォン持ってなくても部屋のなか指無し手袋三月未満


ほんとうは私が誰かわからない明日も昨日もみつけられない


深呼吸するといいよとアドバイス父ならくれたふと思い出す


 ....
リハビリ行きたくないもの
ゴールが遠すぎるもの
今日は日曜日でしょうが
わたしにはくれないの

きっとあしたも同じこと思う
だって昨日も思ったもの
あさってのことも視えている
リハビリ ....
さよなら
と云いたい夜には
詩だけに
居てほしい

さよなら
と告げたい時には
詩には
居てほしくない

君には
告げたくはない
君にも 告げたくはない

さよなら
と云 ....
だからわたし死ぬから
とじいちゃんに云ったら
死んだ気になれば
なんでもできる と

ね、じいちゃん
毛布を送って
大きくてゴージャスな
アクリル製のお古を

それをどうする
送 ....
理由があって神経を尖らせながら
ほとんど毎日を泣き暮らしている
ほとんど毎日決まったひとたちに
メールか電話をして呆れられてる
けれどみな優しいからあれこれと
まくしたててもいきなり呻いても ....
冬の最後の陽光が自らを惜しんでいないと
知っていながら私は部屋で
あしたなどないと固く
信じ切って ただ

惚けていた
いまこの瞬間のかなしみを可愛がり
てのひらに載せたり
ベッドに寝 ....
隣りの家の小母さんは
ちいさくて可愛くて
とても珍しい
南の国の生まれだという小鳥を
とても大切にしていた
小母さんの宝物
知っていたけどあたしは
鳥なら空を飛びたいだろう
そう思って ....
わたしがまだ
あなたの子孫の
最初の日にはもちろん
衣服を身に着けると知らず
もちろん衣服を選ぶことも知らず
もちろん日本語は持っているわけもなく

いつかのご先祖様のあなたは
愛を語 ....
如月の茜の空のあかよりも紅い木の実が冬をみつめる


思うほどさやかじゃないよ雪道を自販機もとめて歩けばわかる


降る雨は街の灯りに染められて生まれた頃を懐かしみ泣く


外れから ....
{引用=私は一篇の詩になりたい
それはたとえば路傍の風景

私は何も語りたくない
私としてのさびしさなど

私は私でありたくない
私にとって 私でありたい

私にどうして{ルビ彼=か ....
私の心のさざなみは
骨となったのちにも止むことはない
(たとえば)
十六年前の路傍のつゆ草がいま
そう 決めたようです
とても卑屈に落ちた時
みあげることなど役に立たない
そのことをほんとうに知っているあなたは
宇宙のどこかに居るのだろうか

そう思ってわたしは空をみあげる
荒れるはずだったのがうそのような ....
家もない、
名前もない女の子になってみたい
食欲の束縛から解放されて
たとえば風になりたいと
だけど記憶は手放したくない
良いことばかりじゃないのは他人とおなじ
そしてわたしだって
ぽか ....
あの日 わたしは地球の上を電車で走っていたが
その翌日 わたしの脚を守りながら
わたしと(この小さな町の)道を走っていた一足は
歌を忘れたカナリヤとの冤罪とともに光りを奪われていま/

とこ ....
街のはずれの廃校の廊下に気配の何すらもなく
ただ一枚の絵が残されていた
おさなさのめいっぱいの「四年三組」そして名前そして
描かれている 理由のないふうを装った
それは遺言だった から、
割 ....
経験を拠り所とし本読まぬわたしはバケツとシャベルのこども


形見にと心がぐずる父の靴百万年後を想い思い切る


潮騒は木々の葉そよぐ音でした泣きたい夜に思い出す部屋


遠い夢すぐ ....
風よ、聴け。息吹きの営みと市井の歌を 風も恋をするのだろうか 風になりたいと思っている、食欲の束縛から解放されて …来るところまで来ちゃったんだろうな
懐から小銭入れを出して、
きょうのパンを買う代わりに
ついに切符を買う日が訪れたのかもしれない と

気持ちが揺れる
揺れるままに足はマーケットを過ぎ ....
もっぷ(1239)
タイトル カテゴリ Point 日付
ゴジラ記念日[group]自由詩7+*16/3/15 14:52
首都高とあるいは上野自由詩416/3/14 1:31
「flip side」 2016.03.13[group]短歌216/3/13 21:00
なかった[group]自由詩216/3/13 16:29
かおるのおと短歌2+*16/3/11 22:34
かおるのおと「産声・夢・遺言」5首[group]短歌3*16/3/10 1:19
かおるのおと「過去・夢・現」5首[group]短歌2*16/3/10 1:17
かおるのおと「ひとりのなみだ」5首[group]短歌2*16/3/10 1:15
かおるのおと「砂の城」6首短歌316/3/8 15:11
かおるのおと「楽になれるお薬」5首[group]短歌2*16/3/8 15:10
かおるのおと「みあげると空は」6首短歌316/3/8 15:08
リバース[group]自由詩216/2/28 14:56
さよならと云いたい夜[group]自由詩416/2/28 11:41
毛布[group]自由詩416/2/28 11:40
「。」自由詩216/2/27 3:52
誰か自由詩2*16/2/27 2:01
小母さんの小鳥自由詩7*16/2/27 1:06
好色と呼ばぬ山河に捧ぐ自由詩3*16/2/25 17:23
「たとえば柊」 五首[group]短歌5*16/2/23 23:05
梢が春となる頃に自由詩616/2/6 21:36
二十歳自由詩316/1/28 7:04
冬の凪に隠れて自由詩216/1/24 15:43
早春の川自由詩416/1/24 0:23
爾来自由詩416/1/15 22:41
たとえば金平糖のような自由詩416/1/14 6:33
雑詠四首短歌116/1/13 11:45
風よ、聴け自由詩316/1/13 0:16
、ところで自由詩516/1/12 23:59
風になりたい自由詩216/1/12 23:43
百七十六円で[group]自由詩116/1/11 10:14

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