しがらみを肴に

また一杯

まったく酔わせてももらえないや



 
土色をした歳月の掌が
猫の舌のようにざらつく突起で
軟らかな思想を舐め取っていく

塩責めされた蛞蝓は
実はそっくり中身だけ
粘膜を抜け出し
逃げていた

{引用=「それは 思想 ....
薄いオレンジのむこうに

行くと思う

ひかりを見に行くと思う

薄いオレンジのむこうに

行くと思う

ひかりを見に行くと思う


ききいってしまう

なにかのものまね ....
            150726

車ごと埋められた僕たちは
炎暑の中で窒息している
国の成り立ちはかなり暴力的だと信じているので
これも新しい国への礎になれるのかなと信じて
酷暑の中 ....
平家の怨霊に千切られたり

画家が自分で切り落としたり

耳だけになった耳は

視ざる 語らず

そばだてるだけ

集めつづけて

誰にも渡せない

にくの花弁の内がわで
 ....
     きらきらと
     ひかる星たちかくしもち
     きみは泣く
     ちからのかぎり
     きみは泣く
     まっすぐに
     ひたむきに
     た ....
フリーマーケットにはまさかフリーダムは売ってはいないが
団地の夏祭りのフリマに無職の37歳
嫁に食わしてもらっている松岡君と出店することにした

家に眠っている書籍が主体で
売り上げの半分は ....
伝えんとする意志が世界をきりとるとき
言葉が生まれるのかもしれない

飲みにさそった結婚前のきみに
きちんとこれからのぼくの計画を話そうと
想ったがなにもなかった

あなたの推薦をうけな ....
おい 悪魔












尻尾フリフリ



片唇吊り上げて















“出来たの? ....
真理を見たのです
燃えて輝く光を
そうして心は石と化し
硬く刻まれて死の使者となりました
冷たい墓石のセールスマンが
来世を高らかに謳うように


ある日ミミズが降ってきて
声のよう ....
complete

demand

encourage

allow

describe

concern

compare

include

involve

 ....
いっちょまえに
子(娘)が親(母)に意見(もんく)をいう
いっちょまえに
子の方が稼ぎが多くなってきた――

一緒に道を歩いていたら
いきなり娘に腕を掴まれた
「なにするん?」
背後か ....
 
朝顔や

しおれて告げる

夕餉かな



 
名字は歴史だ
長い歴史
遠い過去から
あなたを縛る

名前は違う
あなたの家族が
あなたに託した
最後の呪文

かおるさん

あなたを呼ぶ
タケヒコさんでも
ツヨシ君でも ....
わいわいとやみだらけ 
つまみとられるまえに
するマッチ
さあ うかんだよ
ぽっくり ゆらいだら 
にこにこの 火 
ロウソクさん おはよう
くろくしてごめんね 芯
ドアの向こうで息を殺して
貴方が眠るのを待っている
洋服ダンスに潜む
黒いマントの貴公子

蒼い月の光に
薄目を開けて
耳を欹て寝息を偽装し
貴方は待つ
 
さあ飲みに来て
この ....
来週末の
デモ参加予定に
空きがあるので
デモ仲間の市民健(本名 山崎健)に
相談したところ
ちょっと遠いけれど
栃木でイルカ追い込み漁反対の
デモがあるから行かないかと言われた

 ....
長い雨のレースを開けて
六月の陽射しが顏を出す
反射して散らばる子供たち
ビー玉みたいに素早く駆けて

ひとり離れて
シロツメクサを編む
首の細い少年

意識されることもなく
満ち ....
枝から青くふくらんだ
健やかなる実をはずす
茶色いしみのようでいて
何かを主張している風の
そんな模様を持つ実は
捨てた

捨てたあと
なぜかもう一度この手に取り戻し
親指と人さし指 ....
遺蹟

奈良の友人の結婚式に列席したついでに
飛鳥の遺跡を畏友のK士と巡る

石舞台
酒船石
猿石
高松塚古墳

でも駅前で立ち寄ったうどん屋の
出汁がしっかりきいて品よくかるく ....
ぼくたいふうだよ

みなみのうみでうまれたよ

ぼくたいふうだよ

あるあさそらにうかんだよ


めのまえはあおぞら

うしろはくらくてあれているらしいけど

めのまえはあお ....
先輩に売りつけられたイルカの絵やけに激しい風が吹いてる 終電も泊まるところもないうえにやけに激しい風が吹いてる 美術展巡りが趣味だから招待状は珍しくないが、無の絵画展とはからかわれたものだ、初めて訪れた会場は歴史的格式もある重厚なホールだった

高い壁面は淡く白く、波打つことを拒絶しながら横にどこまでも続い ....
ー「安全保障関連法案」衆院通過の日にー

医師は
腰の痛みを訴えるワタシの
積み木のような背骨のレントゲン写真見ながら言う
 
  ここがずれていて傾く
  それを正 ....
               150716

中原が昼夜逆転したのは、19歳の時だった
作家を目指して古今東西の文学を漁り
夕刻、人気の無い干潟を散策しては遠くを眺め過ぎ
足元の柔らかい深み ....
真夏の{ルビ陽炎=かげろう}揺れる
アスファルトの、先に
琥珀に輝く円い岩が
ひとつ、置かれている。

額の汗を拭って、歩く
旅人の姿は段々…近づき
数歩前で、立ち止まる。  ....
ちいさな夜想曲を想う
ドイツの作曲家でもなく誰かの

こころはとめどなく夢をさまよう
意味もなくいきているような
きもするのだが

いつでも永遠を信じて生きていようとおもう

体はく ....
     こんなひは
     ひんやりとした床で
     寝たふりをするより
     とったばかりのいんげんと
     てんぷら油の格闘に
     歓声をあげてみたり
  ....
霧が湧き 雲は下り
天と地の息吹が交わり合う
噛み合わされた大地 喃語の潤い

ぱせり ぶろっこり やまのみどり

熊や鹿が嗅ぐ土の匂いが知らしめる
地脈の辿り 遠く 深く 息みて

 ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しがらみ- 殿上 童自由詩19*15-7-27
夕焼けを映す汚れた水たまり- Lucy自由詩11*15-7-26
ひかりを見に- 吉岡ペペ ...自由詩415-7-26
- あおば自由詩8*15-7-26
すでに萩原でも日吉でもなく- ただのみ ...自由詩9+*15-7-25
きみの星- 石田とわ自由詩14*15-7-24
フリマの夏- 梅昆布茶自由詩1315-7-24
花園- 梅昆布茶自由詩1115-7-23
完成させるつもりで- 世江自由詩115-7-23
律法- ただのみ ...自由詩13*15-7-22
英語教師- 吉岡ペペ ...自由詩215-7-22
【_いっちょまえに_】- 泡沫恋歌自由詩16*15-7-20
朝顔- 殿上 童俳句5*15-7-19
名前を呼ぶ- umineko自由詩6*15-7-19
仏壇にて_ロウソクさんと- 砂木自由詩5*15-7-19
ヴァンパネラの夜- Lucy自由詩1115-7-18
市民- 花形新次自由詩115-7-18
六月回廊- ただのみ ...自由詩24*15-7-18
キッチン- そらの珊 ...自由詩1715-7-18
遺あるいは- 梅昆布茶自由詩1415-7-18
告白- 吉岡ペペ ...自由詩315-7-17
先輩に売りつけられたイルカの絵やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌315-7-17
終電も泊まるところもないうえにやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌415-7-17
無の絵画展- 乾 加津 ...自由詩6*15-7-17
積み木- イナエ自由詩8*15-7-17
中原昼夜逆転- あおば自由詩9*15-7-16
夏の夢- 服部 剛自由詩815-7-16
電波時計- 梅昆布茶自由詩1515-7-16
こんなひやあんなひに- 石田とわ自由詩19*15-7-15
巻き戻されることはない- ただのみ ...自由詩15*15-7-15

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