黄と橙色は
とてもよく似ていて
それはおそらく
同じ季節を生きているからだ、と
ふと思う
遠い山並みを眺めれば
それは混色されて
日び
上書きされていく
油絵のようだ
厚塗りされた ....
病室に折り紙製の聖樹かな 採血の内出血や冬の虹 蝉時雨モニターアラームの幻聴 らしくない空が青く見える 雲を取り払った空は青い平面
落ちてはこないアクリル板
そこに涙はなかった
そのさらに上で霞んだ声が聞こえる


降りてくることのできない渡りは
濯がれる術もなく
啼きながらその ....
やわらかい殻にいっぱいの息

わたしは風船だな

見える触れる存在を

地上に繋ぎとめているのは

幼子の手のひらのような柔らかい絆だけ

父の肩車でぽってり眠ると

結んだ力 ....
私の知らないところで
私の吐いた言葉がトゲを持ち
誰かの掌を刺す

私が投げかけた一言が
誰かの心の壁に
釘で打ちつけられたレリーフのように
いつまでも掛っている
私がそれを忘れた後も ....
きのうも闘った

脳が覚える

薬を覚える

それをこころが覚えてゆく


脳もからだのいちぶであるのに脳とからだが闘っている

いや

脳が作り出したイメージにやられたから ....
ぼくの中に少年のぼくがいて
ぼくの中をぼくが歩いている
ぼくの中を少女が歩いていて
ぼくの中を
何人ものぼくが歩いている

ぼくの中をあなたが歩いている
あなたは背を向け
ぼくの中でち ....
薄明るい午後2時の庭を眺めていた

晩秋のつめたい雨にしっとりと濡れた
あの黒い土は
触れたらどんなに気持ちがいいだろうか

熱いスープを口に含みながら
この景色はガラス越しだけれど
 ....
休みの日
うだうだ家にいる

仕事では夜の首都圏を走る
赤羽 池袋 新宿 渋谷 神田 三田 五反田
駒沢 荻窪 吉祥寺 青梅

池袋や新宿歌舞伎町には
所在なげなあるいは
あきらかに ....
「その紙に書いて…」
ぶっきらぼうに言った
彼女の横顔は デジタルに
その上 形而上学的に

LEDに代わった信号は
きっぱりと 黄色から赤に変わった
車のウィンカーだって 余情なく ....
小さな石段をおりて狭い路地を駅へと向かった

男はシンプルな出で立ちで女は濃い化粧をしていた

あのころ働く女たちは皆そんな化粧をしていた

商店街に入ると両際がプラスチックで出来た季節外 ....
佇んでいたのだろう
あの時のわたしは

苦手なことを並べた
傷付きたくなかった
それでも出会いを求めて
やって来た

缶ビール片手に
やわらかな言葉で話す
路上に座り込み
生活者 ....
 
かなってないから 夢

かなえたいから 夢

おいら 夢喰って、生きてます




 
ひとつの大鏡を取り合い皆でお洒落をして私たちは出掛けた

石段を姉ふたりが下りるのを私はうしろからなかを分け入って駆け降りた

ハーモニカをふく少年とぶつかって私は謝り姉ふたりにあきれられた
 ....
肩車されたる患児銀縷梅 繰り返す入退院やおじぎ草 スピッツや看護師長のカーディガン おならはヘリウムガスじゃないよ トライアスロンでママチャリに乗るのか  いまだに雑味というのがどのような味なのか分からない。多分コーヒーの味を科学的に分析した本を棚の奥から引っ張り出して調べれば書いてあるのかもしれないが。雑味というのは自分が求める味を邪魔する味のことだ .... {画像=141123182108.jpg}
(京葉線東京駅、東京国際フォーラムの朝焼け)





電車にもたれ
風を切る音に身を任せる
いつもは
意識の外に置いている音や揺れ
 ....
約束の日の天気予報は雨。
神様、お願い。
雨、雪に変われ!
久しぶりに息継ぎしたら
歯磨き粉みたいな
ノスタルジイが
喉に染み渡った

垣間見た空は遠すぎて
その場限りの
センチメンタルなんて
届きそうになかった

きっぱりと反転して
 ....
子供は三歳で殺される

お母さんも男もいない部屋で

たまねぎの皮

ろうそく

アルミホイル

自ら食べられないはずなのに

未熟な大人に殺される


幸福ではない自分 ....
雲かあ

あれは水か

おなじかたちなんて

あるのかなあ


秋空に昼霞みがかかっていた

肉の自由を嗅いでいた

埃は乾いて湿っていた

秋空に昼霞みがかかっていた


雲かあ

あれは水か

お ....
うるむゆきのはざま
ぬれ落ち葉にそっと載せた瞳の過食
遠く翳る今を汲む オト ノ
のたうつ沈黙
噛み締められた貧困が小走りで吹き渡る
さざなみのような オト ヘ
欹てては刎ねられたこの両耳 ....


秋をつくる

ほんとうの色に


もみじ

いろんな絵

木々に

空に

地面に

宇宙に

慣性の法則に

緑がぬけて

ほんとうの色に


色はその色を跳ね返した光

跳ね返す意味?

も ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
秋のフレイム- そらの珊 ...自由詩20*14-11-28
病室に折り紙製の聖樹かな- 北大路京 ...俳句214-11-27
採血の内出血や冬の虹- 北大路京 ...俳句314-11-27
蝉時雨モニターアラームの幻聴- 北大路京 ...俳句214-11-27
らしくない空が青く見える- 北大路京 ...自由詩214-11-27
連綿_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*14-11-27
ぷにゅーま- ただのみ ...自由詩12*14-11-26
プレゼント- Lucy自由詩16*14-11-26
闘っている- 吉岡ペペ ...自由詩314-11-26
心象__- イナエ自由詩18*14-11-26
雨の庭- きりはら ...自由詩714-11-26
Holiday- 梅昆布茶自由詩1214-11-25
図書館の魔女- 藤原絵理 ...自由詩514-11-24
昭和32年の冬- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-24
手をとる- 鵜飼千代 ...自由詩18*14-11-24
生きてます- 殿上 童自由詩23*14-11-23
昭和10年の秋- 吉岡ペペ ...自由詩314-11-23
肩車されたる患児銀縷梅- 北大路京 ...俳句114-11-23
繰り返す入退院やおじぎ草- 北大路京 ...俳句114-11-23
スピッツや看護師長のカーディガン- 北大路京 ...俳句214-11-23
おならはヘリウムガスじゃないよ- 北大路京 ...自由詩214-11-23
トライアスロンでママチャリに乗るのか- 北大路京 ...自由詩314-11-23
That's_Me- 深水遊脚散文(批評 ...2*14-11-23
揺れて風を切る _/ _弾丸列車- beebee自由詩22*14-11-23
- chiharu携帯写真+ ...6*14-11-23
- nonya自由詩15*14-11-22
子供/三歳/大人- 吉岡ペペ ...自由詩414-11-22
秋空に- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...314-11-22
安全地帯の変死体- ただのみ ...自由詩14*14-11-22
秋をつくる- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...414-11-22

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