主婦が三日寝込んだだけで
高く高く それは高く
見事に築き上げられた
お皿の山
洗濯物の山
子供が引っ張り出したガラクタの山
塵・埃・ゴミの山…

実家を離れて初めて知った
美味しい ....
ぼくの時計は1500円だ

安いから買ったわけではなくて極端に軽いから買った

まえの時計は5250円だった

これも極端に軽いから買った

でも安い時計はだいたい一年くらいしかもたない


時計をは ....
十年ぶりに会おうが

なんにもかわってないような

そんな気がするのは

たぶん

きっと

お互いのあのときが

まだ消えずにあるからだろう

十年てそんなもんだ
「ねぇ、あずきちゃん、イチローはね、あずきちゃんに恋をしてるのよ。きっと……。」
 え……、恋?
「そんなの、うそだぁー。」


「あっはっはっはっはっ……。」
 外山先生とおかあさんがま ....
雲を食べ尽くして流星群待つ あなたが望む世界がひとつ
彼氏が望む世界がひとつ

親兄弟とか仲間とか他人とか

でも同じコルクボードに鋲で留められる

百個は許しても一個はあなたのものだ

その一個が

大好 ....
六月の朝に好きな人に会う。

新しいときの創造は過去を手放すことなのに、音をたてて崩れる国のまえで、いまは少しも淋しくなれない。

ほんの小さな単語たちにも特権は与えられる。神は完全な意味で公 ....
伊豆高原駅から 
赤沢へとバスに乗り 
日帰り温泉館の4階へと上り 
露天風呂に身を沈めた 
目の前は、いちめんの太平洋 

(あ、雲が崩れて金の鳥に・・・) 
そう思った次の瞬間 
 ....
クリスマス以降
全くやる気が起きなかった
どうにか今日で仕事納め 
やっと時間が心に追いついたのだ


裸婦像みたいな街路樹の肩にカラス


除雪車に削られた白い壁に車を着けて
ふ ....
あの頃よりも綺麗になった君を
呼び止められなかった右手

苦し紛れの甘い褒め言葉に
不覚にも照れてしまった右手

掴み損ねた夢みたいなものを
慌てて誤魔化そうとした右手

振り返 ....
まほろばが うたいはじめるのです
フライパンの中は カタクチイワシの まほろばなのです
心が自然と フライパンに降りてゆき
放物線をえがいて 炒られて対流する香ばしい香りに
うたいはじ ....
なぎらさんは僕より一個上ででも若者が変革を実感した時代の証言者及び旗手として、悲惨な戦いという名曲のシンガーとしていまだに東京下町のヒーローとして
卵焼き屋さんの息子テリー伊藤さんと並びおっちゃんカ ....
水色の瞳に黒が大きい
いつも獲物を狙う 鼻くそ模様をつけた うちの次男

血の繋がりのない拾った子供
アパートの下で必死でアピールしていた 健気な子
頭にコーヒーの染みつけた けれど匂いは獣 ....
書き散らかした
言葉のきれはしを集めて
布団にしていたけれど
とうとう
足の踏み場もないほどになってしまったので
優しく重ねて
クリップで留めておく

クリップが
あなたの詩集だよ、 ....
茶色の液体を溜めている 冬の間
白く染まるわけでもなく 雪が積る

 この冬はコタツは出さない
 丸くなるのは 代わりのマイクロファイバーのチビモーフ
 君サイズ

本物の毛皮身につけて ....
夜の天幕はマグネット
キミが蹴ったつまらない石ころを
引き寄せて
星にすりかえる
朝が来るまで
せめて忘れたふりしてる

自分が永遠に満たされることのない
闇であることを

さみし ....
軍手の布地が手の水分を奪う

支給品は きゅと引けば地肌が見える粗悪品

レースの手袋じゃあ無いんだから

指紋の汚れを爪で掻き出そうとしても これは染み付いた汚れだ


あかぎれの ....
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは関係ありません


佐藤:私の名前は佐藤亜美。この物語の主人公。
   北大路学園に通う17歳の高校3年生。
   これはある日の教室 ....
海まで歩いて五分
日当り良好の 
離れの寝室の
大きな窓辺から
隣の国が見えてくる

そんな気がして
今日は霞がないから
風来坊になって
紙切れのように
軽く飛ばされてみた

 ....
子供が生まれて初めてのクリスマス・イブの朝
旦那がプレゼントは何を用意したか?と訊いたので
「絵本とぬいぐるみ」と答えると
「そんなんじゃ、全然足りない!」と言い放って家を飛び出して行き、
ま ....
ロマンティックが好きである
もう恋をする年ではないけれど
恋をした思い出なら
心のポケットにいっぱい詰まっている

怒りでベッドに
携帯投げつけたことも
男の背中をグーで
思いっきり殴 ....
写真 好きなの? と
未だに 聞かれる

焦らなくって 良いよ
待たなくって 良いよ

長いこと 不動の体勢で
ステキショットを 切り取る

ジレンマの先に 映る
ミラクル チャレ ....
私がこうして何かを書けば

あなたは“それ”を読んでくれる。



きっと、そんなに面白くもない

たぶん、どちらかっていうとつまんない

口語体が多い“それ”を

いつか ....
‐‐‐‐ 悪いゆめより その魚は生まれた 


風は
葦原のなか
{ルビ老女=おうな}が こっくり
こっくり
囲炉裏に ゆれている


それは、川瀬の流れに ながされ ながされ
 ....
(創傷/創唱)

ことばが砂のようにサラサラ
つぶの気泡になって
おちてくるね
でも痛くない

痛いときはどうぞ
万能なぼうしをどうぞ
きずまみれにしないでね
いつかとけてゆくけれ ....
聖樹愛してくれたのは彼女だけ 何のことはない

君自身が落し物なのだ



たとえば君が左のエレベーターに乗る時

右のエレベーターから降りてくる

すれ違ってばかりの斜に構えた運命が

今日も君を捜してい ....
会社の発送所に荷物がいっぱいでフォークリフトも空いてないし
積むのを諦めて明日にまわす

帰りにブックオフによって金魚屋古書店のコミックを買った
105円のコーナーだからきわめて安上がりなクリ ....
わたしにある
他者の相

他者は正月にもちを食い
他者はゆっくり風呂に入る
他者は身繕い
他者は出かけ
他者は恭しい
他者は賀し
他者は帰り
他者は脱ぐ

他者を脱ぐ

ひ ....
クリスマスツリーを折りたたみ
鏡餅を拓く

雨と雪の間の空気の粒が空に見える
コトコト煮込むなら今から始めなければ

またの支度
清々しく生きる支度

時の巡りを艶濃ゆく打ちのめされ ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私の前にある…- 夏美かを ...自由詩25*12-12-31
ぼくの時計- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-12-31
十年ぶりに- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...412-12-31
あずきの恋人_(連載⑥)- たま散文(批評 ...11*12-12-30
雲を食べ尽くして流星群待つ- 北大路京 ...自由詩1012-12-30
百一個の画鋲- 梅昆布茶自由詩1112-12-30
六月の朝と植物- 乾 加津 ...自由詩15*12-12-29
日々の旅人_- 服部 剛自由詩512-12-29
連休熱- ただのみ ...自由詩15*12-12-29
まねきねこ- nonya自由詩20*12-12-29
末広がり- るるりら自由詩18*12-12-29
なぎら健壱の時代- 梅昆布茶散文(批評 ...512-12-29
うちの次男- 朝焼彩茜 ...自由詩8*12-12-29
クリップ- そらの珊 ...自由詩18*12-12-29
それでも清潔なのだ_冬- 朝焼彩茜 ...自由詩612-12-28
マグネット- そらの珊 ...自由詩20*12-12-28
あかぎれ- ぎへいじ自由詩18*12-12-28
女子高- 北大路京 ...自由詩11*12-12-27
海まで歩いて五分- subaru★自由詩21*12-12-27
サンタになんか永遠になれない- 夏美かを ...自由詩14*12-12-27
【_恋に遊ばれて_】- 泡沫恋歌自由詩16*12-12-27
一瞬の煌めき- 藤鈴呼自由詩2*12-12-27
私を育ててくれているのは、あなた。- 元親 ミ ...自由詩1012-12-26
耳のない魚- 月乃助自由詩1412-12-26
ふゆのひに- 唐草フウ自由詩11*12-12-26
聖樹- 北大路京 ...俳句112-12-26
気休めという天使に足を踏まれた聖夜- ただのみ ...自由詩19*12-12-26
金魚屋古書店のクリスマス- 梅昆布茶自由詩26*12-12-25
他者の相_(生体反応の設計)- 乾 加津 ...自由詩20*12-12-25
くくり末- 朝焼彩茜 ...自由詩412-12-25

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