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のばした爪に 皮をゆだねても
みかんは 指を求めていないのです
力ですか 許しですか
欲しいものを求めていますか

甘い実にも捨てる場所がある
どうしても受け入れられない
どこか ままな ....
わいわいとやみだらけ 
つまみとられるまえに
するマッチ
さあ うかんだよ
ぽっくり ゆらいだら 
にこにこの 火 
ロウソクさん おはよう
くろくしてごめんね 芯
息 ふきつけ 葉の群れにゆく
崩れる形 風に似ている

そがれしみいる くさびのつる 
掌に ろうそくの火種

くずれ吹く時 風に似ている
 



 
自由でありたい
重ねている空気層が
体から 心へ触れる

自分を生きる
思い出せ 思い切り

太古の渦に チカリと開く
無遠慮に 絡まり 呑む眼

告げられるのか 否 告げろ
何 ....
水玉に揺れる竜
つなぐ とぎれという輪

くべている手は 土からでた空の指
火は向こうへ かけられる扉

流は竜
木の気流
立つは麒麟

合羽の袖口にも 頬にも手にも
蝶にも
 ....
さまざまな妄想は 書き物の中より現実の方が多い。
というか 書き物は現実の一部でしかないと思う。
ひとりひとりの妄想は プラスされマイナスされ
本当の事などは無力のように思える事もある。
勝て ....
毎年恒例となりつつある
甥のいる楽団の定期演奏会に行く
残業を断って 実家の母を乗せて行く
年に一度の演奏会だ
最初から見せたい 見たかった

クラッシックなどよくわからないけど
歌謡曲 ....
軽トラックの荷台に仰向けになって
青空を見るのが好きだった
実家から水田転化した林檎畑までは少し遠く
父の運転する軽トラックの荷台に乗り込み
寝転がって空を仰ぎながら道々を行った
時折助手席 ....
むもくてきな独り言
ついに剥奪された虹
爪にかりかり 梅干
関与 火の鳥 カン

かまざりし 草々庫
ライオン折り紙 河
身持ち崩すちりとり
月 落としても 朝
板の切れ端が 軒下に放り出され
横に立てかけられ 忘れ去られている

陽をあび続け だんだん色があせ
雨をあび続け 湿って腐りはじめ

風からは遠い 身動きもしない
雪の積もる夜 ただ  ....
指に待つ 花片
空に梳く 葉片
枝に眠る 夜片

丸い月は 一本の線
体も 木蓮も 雪も

声は 雷

   
桃の花が咲き 蜂が盛んに飛び交っている
林檎畑の中に二本ある 出荷しない桃の木
嫁いだのに 実を選るのは担当だと言われ 
なんで私がと思いながらもなんとなく親しみ
桃ちゃん と呼んで会うのが楽 ....
見上げれば 青い空がある
靴の下 地面の底には また地上があり
私からは見えない 空がある

息できる場所で引力に頼って歩く
いつも踏んでる道のずうっと下は
海かな 河かな 山かな

 ....
社員だけど 内職を頼まれるというのは前にもあった
普段は自宅にいて内職の方がする仕事が納期に間に合わず
日中の仕事を終えてから 仕事を家に持って帰り
家事をすませてから 内職をする しかし 内職 ....
灯りをつける ままの指影
笑われに 風 戸に止まる

はかれる継ぎ目 キラら酔
のぞく帆三日月 黒河蔵海

折鶴といて 折り痕ぬぐう
灯りを消したままの指守り
幕間 夕 差し入れた本
畳みについた裏表紙から
逃がそう 凍るくちべに

やがてへ やがては
ろ過される チャカ 
駐車場にやっとたどりつき車を止める
前が見えないほどの雪が降る朝
ライトをつけての通勤
白い雪の中に ぼんやりと光が見える

そういえば昔に ライトを消し忘れて
車のバッテリーをあげた事が ....
雨に揺られながら かりんとうからオチテク甘さ
指から砂糖が見えるよで 舌にしかとどかない
障子紙を破って ストーブまでくるの
乾いてない防寒着を いつまでも着ている
持つ指は 離さないで甘みに ....
林檎の花は雪色 蕾は朝焼け
雪に枝を折られながら
木を裂かれても 根は雪を吸う

発芽し実になる芽の成る術を
同じく過ごし 来年の芽は待つ

芽が実になるのは二年越し
熟成は枝から始ま ....
木をおおい 木になりかけた雪は
風に 陽に 重力のため
地面へ 水へと おちる

おちない雪は 木を裂く
重すぎて 硬すぎて
木を潰す

溶けて吸い込まれるしかない
雪の木  
心の言葉と 言葉の心
写し身流れ 姿はともる

おりごとの戸の 金具は錆びて
つけかえる鍵 やがてはつきる

のぞきこむ目が 目隠しをする
指文字が消す しめった曇り

息吹きかけて ....
木の天辺に腰かけて 青空と雲ばかり見る
木の葉を見下ろして 草が波のよう
風から生まれる 花の歌
花しか知らない 風の夢

靴が かかとから外れて
靴が 足から うっとりと飛ぶ
羽など  ....
忘れた頃に咲いた花が実になり
葉に埋もれて隠れるように林檎の姿になった
でも とても小さくて梅の実のよう
実をすぐりおえた枝の 摘まれなかった花芽
咲いたからには 結実せずにはいられない
発 ....
前髪 ギザギザにしました
くりっとした眼の美容師の女の子が言う
ん? という表情の私に
真直ぐだとおかしいので とニコニコ
つられて私も ニッ コリン
おばちゃんは知らなかった
だいたい真 ....
会社の帰りがけに車を左折させる
道から少し離れてある実家の林檎畑が見えてくる
減反した田んぼに育てた林檎の木
今はこの世にいないはずだが 父の幻がいる
畑が物陰になり見えなくなると
右側の田 ....
玄関の隅に蜘蛛の巣がある
大きな蚊の死骸が かかっている

ほうきではらい 外に掃く
小さな蜘蛛が逃げる

朝の外気が 玄関から流れ込む
蚊の死骸は やがて蟻に運ばれるだろうか

巣 ....
歩道と車道を分ける
足元のブロックは
道にそい カーブにそい
入ってはいけない場所が
存在するのだと教える

枠は 時間と共に崩れ
修正されては 崩され

鳥に遊ばれ 虫にうとまれ
 ....
くずれた コンクリート
身でたどる 無
囲う羽に 野が歩む

キミドリ草 と 居留守メモ文字
続きの光 撫でて 振り返って

きれの裾 メモに はさまれて
何所へも行けない 行きたくな ....
壊れ 乞われて 雨水 休む
歩道に映る目 とんじぇだなあ

傘さし濡れずに 草 飛ぶ蛙
追ってたたずむ とんじぇだなあ

黒雲 ちぎる手 強い風 往く
片手 ぶらぶら とんじぇだなあ
 ....
死体って本当に動かないんだ
父さんの死体は 父さんと言っても動かず
とても不思議だった

死体だけども 父さんと変わらずに呼び
唇を水に浸した綿で拭いたり
保冷剤を取り替えるのを 成る程と ....
芦沢 恵さんの砂木さんおすすめリスト(52)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ミ_カン- 砂木自由詩15*15-8-23
仏壇にて_ロウソクさんと- 砂木自由詩5*15-7-19
風灯- 砂木自由詩6*15-5-23
燃える杖- 砂木自由詩9*15-3-8
- 砂木自由詩12*15-1-25
知略崩し- 砂木散文(批評 ...7*15-1-1
タクトと拍手- 砂木自由詩5+*14-12-14
走る青空- 砂木自由詩18*14-10-13
ひるまない_わ- 砂木自由詩6*14-7-8
照らす者- 砂木自由詩9*14-7-6
木白月雪連- 砂木自由詩9*14-5-25
林檎の花の咲く前に- 砂木自由詩10*14-5-4
割る_丸- 砂木自由詩14*14-4-26
愚痴だから- 砂木自由詩21*14-3-2
くくる_宵_- 砂木自由詩9*14-2-9
ロート・ロード- 砂木自由詩5*14-2-2
雪と車- 砂木自由詩11*14-1-21
ミュウ_トーン- 砂木自由詩10*14-1-1
ゆ木- 砂木自由詩16*13-12-29
ゆく木- 砂木自由詩8*13-12-1
指_タクト- 砂木自由詩14*13-11-24
み_どり- 砂木自由詩15*13-11-4
小さな林檎- 砂木自由詩15*13-10-22
ギザギザのボリューム- 砂木自由詩12*13-10-6
名月の下で- 砂木自由詩12+*13-9-22
巣編み- 砂木自由詩13*13-9-9
シャドウ- 砂木自由詩10*13-8-27
つぶ_草- 砂木自由詩10*13-8-16
とんじぇ雨- 砂木自由詩10*13-8-5
わたす- 砂木自由詩18*13-7-21

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