【カタツムリの抜け殻】


実家には もう人の気配は無い
生気のない 家に行くには 迂回路しかなく
すぐそこに家はあるのに ふるい路は
家を まの当たりにしていながら ゆるやかに曲がり ....
      浴衣をあわせ夏祭り
      太鼓の撥がみつからない
      山車の担ぎ手きまらない
      祭りはまだか、もうすぐか
      あなたが来るまで始まら ....
ねぇ聞いて 私の声に 返る音 踏み込まないで ただ傍に居て



ペアグラス 割れた欠片に描けた "スキ" もう戻らないと知ってるけどね
苦しいときに祈るちから

それがまだあるぼくは

まだまだ大丈夫だろう

苦しいときに祈るちから

それがまだあるうちは

まだまだぼくは大丈夫だ


DNAのように

他者と融和してやろう

愛の実 ....
銀紙をくしゃくしゃに丸めたあとで
拡げたみたい
海面で瞬く無数のさざ波が
煩い

雲から
スポットライトが注ぐ
見えるはずないステージが
現れ

翳む
ぼやける
ぶれる
沈み ....
ぼくは純粋すぎた

ぼくのせなかは煤けていた

ぼくは考えていた

ぼくはつき動かされていた


太陽のまわりに

わっかが出来ていた

信じるがいいよ

そんな力の声がした


ぼくは純粋すぎた

 ....
  俺のテレキャスターは
  どんな女よりも
  艶っぽく喘ぐ

  だから
  要らないんだ
  柔らかくて暖かい
  夜の女の 肢体なんて

  俺のテレキャスターは
  どん ....
考えると苦しくなる

胸も頭も指先も

だから考えるのをやめる

病気でタバコをやめるみたいに


それは体力と

心の頑丈さの問題か

愛とか嫌いとかではない

朝から ....
君がステキな景色見る時には隣にいたい 一方通行の恋 逆走している こうしているあいだに彼女は彼と思い出を作っていってる 君と同じ空を見上げたかったのだ

お雛様みたいに仲良くちんまりと並んでいるんだよ

桃の花だって咲いているし重箱には煮物バスケットにはサンドイッチ

おまけにスパークリングワインなんぞも冷 ....
わたしたちは
いつだって
傘のかなしみを知らないのです
雨は水のふりをしているけれど
あれは
悪魔なのです
今は悪魔であるけれど
もとは穢れなき天使だったのです

傘は特別製の防御服 ....
【 そのあとがある 】


「ソ」の次は 音叉の「ラ」の音が 来るよ
    さあ チューニングしようぜ

空を超えよう
    人間 ....
 
限りなく明日に近づけば

今になる

だから、僕らは夢をみるの




 
看取りは二晩続く。

その二晩が終われば二日お休み。そのあとは三日間通常の勤務。そしてまた看取りだった。

看取り二日目の日はいつも息子は老人ホームで遊んだ。

すっかり人気者だね、

 ....
手にした筆で 
ま白い半紙に ○ を、描く。  

○から世界を覗く時  
自らの高鳴る鼓動が聞こえ…  
今・息を吸うては吐いている
いのちの不思議を思う 
うっとりと瞳を閉じて 
光の石を両手に乗せて 
立っている円空さん   

静かないのちの歓びが 
体の隅々まで葉脈を巡らせ  
行き渡っているようです 

森に佇む木の体  
日向 ....
モテ期分散しろ 当たった年賀ハガキ 君に送る チョコレートをください。


ためらうことなく一歩踏み出せるくらい。
むなしさを感じることなく一人でいられるくらい。

憂鬱を薙ぎ倒す苦さを包んだチョコレートを。



チョコレー ....
寂しいのは

ぼくが肉体にあるからだ

どうしようもなく

ぼくが肉体に在るからだ


からだやこころが辛くなると

からだやこころで我慢している

それができなくなると
 ....
なにものでもありはしないでもあるんだ
誰も好きになれないでも好き

二律背反が風のなかで舞う
とっても素敵な世界なんだそう
君の本来の色さえわすれそうさ

それでも走り続ける週末に向かっ ....
酸素も窒素もありはしない
ヨウ素の要素の感得力だとも思うのだが
まだ朝は吸収し切れないものでいっぱいだ

きみの整理が終わるまでぼくは待つのだよ
するどく
かたほうによって
なにかを
 ....
夜が明けて、花が咲く。







暁は白く燃え、





揺れて落ちる。






まるで、
さざめく波のように...


 ....
息子は仮眠室で眠っている。

ぼくは杉下さんの容態をメモを録りながら聞いている。

今夜は杉下さんのおられる107号室がぼくの居場所だ。

居場所なんて言い方はおかしいのかも知れない。
 ....
骨格をあらわに
白い野に立つ

背筋を伸ばし
左右対称に枝を張り

あるいは 捻れ
歪みながら
闇雲に空へ手を延べる

曝け出された履歴のあげく

無防備に芽吹くものを
先端 ....
時となく
海しか生きる道はないと
誰もがアキラメルのに
あいつは、天へと想いを馳せた
けして夢などという 幻でなく、

だから、
俺は
恋をした 誰もがそうするように 思いのとどか ....
風の変り身に
逆立つ産毛はあるが
人の変り身を
捉える触角はない

好奇心の玩具は
すぐに揮発させてしまうくせに
邪推の深海魚は
いつまでも対流させている

賞賛の燃料があれば ....
次の駅まで5分25秒
話した
他愛もないことたち
人見知りのあなたと
人見知りのわたしの人生が
はじめて交わった

まっすぐに話せないはずの視線が
まんまるな瞳に吸い込まれていく
ね ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カタツムリの抜け殻- るるりら自由詩28+*13-3-19
赤い金魚と水風船- 石田とわ自由詩12*13-3-19
ふたつふたり- しんとよ ...短歌113-3-18
苦しいときに祈るちから- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...513-3-18
凪ぎ- Lucy自由詩19*13-3-18
力の声- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...113-3-18
ギター弾きの想い人- まーつん自由詩12*13-3-18
朝から鼻血がとまらない- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-18
君がステキな景色見る時には隣にいたい- 北大路京 ...自由詩513-3-18
一方通行の恋_逆走している- 北大路京 ...自由詩613-3-18
_こうしているあいだに彼女は彼と思い出を作っていってる- 北大路京 ...自由詩413-3-18
君と同じ色- 梅昆布茶自由詩18*13-3-18
カサノ_カナシミ- そらの珊 ...自由詩19*13-3-18
【さくらの_ゆくえ_その一_開花編_】三編のオムニバス- るるりら自由詩8*13-3-18
僕らの明日- 殿上 童自由詩22*13-3-17
看取り(6)- 吉岡ペペ ...自由詩613-3-17
円窓_- 服部 剛自由詩413-3-17
光の石_- 服部 剛自由詩513-3-17
モテ期分散しろ- 北大路京 ...自由詩413-3-17
当たった年賀ハガキ_君に送る- 北大路京 ...自由詩313-3-17
錆びた色した- しんとよ ...自由詩313-3-17
寂しい理由- 吉岡ペペ ...自由詩213-3-17
風のなかの魔女- 梅昆布茶自由詩1213-3-17
相対化の美学- 梅昆布茶自由詩913-3-17
照らすのは…- 世江自由詩3*13-3-16
看取り(5)- 吉岡ペペ ...自由詩713-3-16
冬の木- Lucy自由詩13*13-3-16
Midori- 月乃助自由詩513-3-16
スネオ- nonya自由詩23+*13-3-16
この夜のすべて- 伊織自由詩8*13-3-15

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