月の光がぼくに問う

ぼくもまた心のなかで

それをひとに問うのだ

楽しいことを

見つけたときのように

ビニールが発する光の

美しさや無意味さのように



き ....
リルケの詩集を 雪の積もった日に
重いコートの襟を立てて 携えてきた
大事な宝物のように 頬を赤くして
そんな時代に きみの後姿が重なる


茶色くなった 欅の落ち葉に書いた
秋の香 ....
大陸で、
枯葉をペンキで塗ったような芸術が
砂浜で、
新しい季節を注文するらしいよ
噂では
鈍い犯罪は鮮やかな生姜の味
(意味わかるでしょ?
ひな菊を食べながら
逃亡する無意味が
情 ....
死にたくないから苦しいのだ

だから死にたくなればいい

死にたくないから死にたいへ


それとも死に対して鈍感になる?

命綱なしで命懸けで生きてゆく!


死にたくないから ....
私の奥底で低く唸り続けるもの
情熱なんていう綺麗事ではない

誰かが約束を破ってあの実に口をつけた
その罪をいまこの身体が償っている
あのまま裸でいられたら幸せだったものを

黒く疼く情 ....
ミツビシに勤めているのに みつひしと云う父が
三つ菱形があるから、三菱
そんなことを教えてくれたのは、やっぱり
みつひしだったからなんだな

カッターナイフを ぽきん
「これが ひしがた  ....
薔薇よ
かくも烈しい
おまえの怒りに
一瞬にして触れてしまった
不意をつかれてたじろぐ私の指先の
見えない程小さな
けれど思いのほか深い傷から
みるみる膨れ上がって
指を伝って流れた色 ....
サイドミラーに小さな蜘蛛
縁を歩けば一人
面を歩けば二人
奇妙なポーズ    
   虚空と戯れる長い脚
見えないイトで織りなす罠

偶然と必然の色分けは自分
幸福と不幸を計る分度器も ....
すべての望みをかなえることができないように
すべてのいのちをいきることができないように
ぼくたちはあるフレームできりとられた風景を生きる

ことばでそれらをデッサンする
どうやったら頭のなか ....
昨夜も死と戦っていた

胃カメラを飲むように

ぼくは死と戦っていた

ずん胴な土管をイメージして

胃カメラをやり過ごすように

染み渡れ、縋りつけ、寄るべなき生に


薄 ....
美味しそうなものに向かうと
全身全霊、前のめりでピンと張る

いつも一緒かと思いきや
左右別々に、動いてもみせる

音を拾います
そこから
ここまでの
世界を知るための複雑な情報であ ....
黄落やフリージャズのジャムセッション スリッパを履いたまま黄落の街 閉まるのボタンを連打されていた 席を譲りあううちに終点 ほどよいお湯で滝行 突然、お祭りをはじめたにもかかわらず
多くの方に ご協力を得て 無事 お祭りを終了させていただきます。

わたしとしては、
とても楽しかったです。

以前、祭を企画するなら ....
終わりがないというのは

恐ろしくもあり頼もしい

ロサンゼルスに住む日本人の言葉だ

単純なドレミを一時間かけて弾いてゆく

世界をどう感じどう語るか

世界はひとりが感じるもの ....
黄落の庭に楽譜の散らばりぬ 整形がくずれてゆく

吐息の白さ

アンビバレンス

夜の駐車場でドラマみる

せつなく

虫みたいに死んでゆく


生まれかわる

なんどでも

生きなおすから
 ....
戦争跡地や
災害被災地を
訪れようとする観光がある
ダーク・ツーリズム

悲しみは
人を引きつける
死から
人は学ぶのだから、と

パネリストは言う
そうかもしれない

では ....
 
あかん!

そんなうるんだ目でみんといて

かんにん、もう降参や!



 
かつてキッチン(というよりは台所)は裸電球で照らされた寒い島だった
幼い私は台所のことを「だいどこ」と呼んで入り浸っていた
窓からは川へ下る坂道と隣家
(といっても音なんか聞こえないくらいには離 ....
イマオレはシアワセかもしれない

窓辺の木々に鳥のさえずり

雲のない空が端をいろどる

枕元にはチャイコフスキー

素肌のところだけひんやりしてる


いまから逮捕状をもって警 ....
「吐」

薔薇色の二酸化炭素
パッチワークの嘘
賑やかな流動体
ビタースウィートな溜め息

悩ましい亀裂から
漏れ出す黒い臭素
歪に膨れ上がる
柔らかすぎる容器

吐き出さ ....
有吉とぼくは仲間うちでも別格だった

ふたりは仲悪くはなかったが互いの影響力を鑑みて近づくことを避けていた

有吉とぼくは野球が好きだった

プロ野球のもっとも大切な試合のチケットをぼくは ....
ある日私たちは純白に生まれる
何一つ自分らしさなど持ち合わせず
ただひたすら落ちて往く
それはいつの時代も変わらない

けれどこの時代に相応しい
数多の毒に冒されながら
私たちは落ちて往 ....
いいな いいな 
にんげんの子っていいな
たましい、なんてたべあきちゃった!
ボクもおかしほしいよーママ

ひとりくらい仮装じゃなくて
ほんまもんが
まぎれているとか いないとか
おいしいスープも煮えた頃だし
バイオリン弾きも呼んできな
けむくじゃらの獣たちも着飾って
誰もが招かれざるお客
ラー油をたっぷりラードもこってり
けじめもなしの騒ぎ放題
まちがえたって?
 ....
ジャックは豆の木を駆け下りて
大急ぎで斧を持ってきた
ラン蘭乱卵
たん淡譚
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5458)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月の光- 吉岡ペペ ...自由詩614-11-8
夕萓に- 藤原絵理 ...自由詩8*14-11-8
ひずみ- 左屋百色自由詩7+*14-11-8
神の栄光の為に- 吉岡ペペ ...自由詩214-11-8
ピリオド- きりはら ...自由詩214-11-8
さよなら鉛筆、トンボ印のちびた秋- るるりら自由詩14*14-11-7
薔薇よ- Lucy自由詩20*14-11-6
TRICKSTER- ただのみ ...自由詩16*14-11-5
素描- 梅昆布茶自由詩1914-11-5
染み渡れ- 吉岡ペペ ...自由詩1114-11-5
饒舌な耳- そらの珊 ...自由詩1614-11-5
黄落やフリージャズのジャムセッション- 北大路京 ...俳句2*14-11-4
スリッパを履いたまま黄落の街- 北大路京 ...俳句314-11-4
閉まるのボタンを連打されていた- 北大路京 ...自由詩214-11-4
席を譲りあううちに終点- 北大路京 ...自由詩1214-11-4
ほどよいお湯で滝行- 北大路京 ...自由詩7*14-11-4
★10月31日_ハロー勝利(ウィン)_【収穫祭】企画の終了の ...- るるりら散文(批評 ...4+14-11-4
祈るような気持ち- 吉岡ペペ ...自由詩314-11-3
黄落の庭に楽譜の散らばりぬ- 北大路京 ...俳句314-11-3
なんどでも- 吉岡ペペ ...自由詩314-11-3
トワイライト・ツーリズム- umineko自由詩12*14-11-3
あかん!- 殿上 童自由詩17*14-11-3
キッチン- そらの珊 ...自由詩1514-11-2
イマシアワセ- 吉岡ペペ ...自由詩514-11-2
トラウマ- nonya自由詩16*14-11-1
有吉について- 吉岡ペペ ...自由詩114-11-1
恋のように死す- ただのみ ...自由詩15+*14-10-31
ハローおばけちゃん_【るるりら収穫祭参加】- そらの珊 ...自由詩6+14-10-31
今夜はお祭り(3)_- Lucy自由詩6+*14-10-31
今夜はお祭り(2)- Lucy自由詩4+*14-10-31

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