東京駅で総武線の快速に乗り換え
新小岩駅に着いた
駅に着いただけでうれしい
実家にはもうすぐ着く
新小岩駅
私の生まれ育った町の最寄り駅
家族で潮干狩りに出かけた時も
友達と東映まん ....
あなたと私と
彼女は
私を真ん中にして
つながりそうで
つながらない血筋
それなのに
なぜこんなにも
目鼻立ちが
風情が似ているのか
誰もが認めるほど
あなたと私と ....
ひとめ あなたに会いたいです。明日 とうとう起動します。
あなたは いかがお過ごしでしょうか。
私は、ようやく 明日 起動します。
わたしは アルバムを見ながら 学生時代に書いた日記を読み返して ....
140902
秋のニューモデルを陳列中
流行色系統を中央に添えて
水玉模様も少しだけ
今年の流行はスリムでしなやか
最高速度より燃費と飛び心地
安全性は ....
青い空が広がる
絶好のボランティアデイズ
晴れ、ときどき孤独
フェイスブックは
今日もだれかれ楽しそう
私
どうかな
書き込む話題もないし
晴れ、ときどき孤独
ー 行方不明 ....
秋の妖精が街道をつつんでいる
9月の雷が遠くむこうにひかっている
ぬるい風に冷たいもんがまじっている
秋の妖精が街道をつつんでいる
地球はだれのもんでもない
だれとは ....
君の言い訳の言葉に
のりーしろを作った
もっと本音を言っていいんだよ
紅茶を入れるから
夜は始まったばかりだ
引っ越ししたい
引っ越しした
引っ越ししたい
引っ越しした
マリア様の空に
引っ越しした
引っ越ししたい
引っ越しした
引っ越ししたい
百人のアリスが落ちる坂の夏
風車坂の途中の車椅子
手はキツネ坂上二郎の三連符
大型の
台風23号は
太っちょのトカゲ
のっそりのっそりと
近づいてくる
それなのに
生まれたばかりの
鉄人28号の子供たち
錆びることがない
超合金の裸ん坊
大雨が降りしきるのに ....
盆を過ぎると
道端のあちこちに
蝉の死骸が落ちている
干乾びて塵同然
役目を終えた蝉たちに
弔いはない
墓もない
けれど残していった
ものがある
未来の夏には
また喧しく
....
山形のだだちゃ豆をいただいた
採れたてを宅配便で送ってくれるので
翌日には届くそう
鮮度が落ちないうちに
すぐ茹でて食べてね
お裾分けするなら今日中に
すぐに小分けして
おつきあいの ....
ぼくの産まれた家の梁に掲げられた肖像写真
セピア色の男は祖父だという
のっぺりとした老女は曾祖母だと聞いた
ぼくの子どものときから宙を睨んだ顔
五十年以上も表情を変えることなく
梁に張り付い ....
ぼくのすむ 高台の丘は みはらしが素晴らしい
ある風の強い朝 庭の柵がこわれて
ぼくは 外の世界にでた
雨の日 ひさしのない場所ですごす
すこし 野性をとりもどす ....
夏の日差しをつめた小さなガラス瓶
机の上に ぽつり
砂に埋める勇気もなくて
{画像=140913144617.jpg}
僕たちはいつも何かに憧れ
僕たちはいつも何かに付き従っていた
特別な何かは空虚な私を満たして
あたかも違う何者かであるように
僕た ....
140831
私のことですか
振り返ったが
誰も居ない
いつもの幽霊か
亡霊だろうと
気にしないで進む
私以外に
私のことに気を使う暇が
あるわけ無いジャンと
....
ぼんやり開いた窓から
生活の群体が 声とも
匂いともつかない無数の触手を忍び込ませ
夕べを小さく折りたたんで往く
界隈のステテコ爺のように
この胸を徘徊する諦めの ブラシのような足音
持ち ....
最後の最後の陽射したち
熱暑がほどけていた
夏から秋へのちぎれ雲
それが交響曲を奏でていた
なんでもない外国を旅する
豊かな悲しみ
なんでもない時間を旅する
暖かな悲しみ
空間時間の ....
盲導犬オスカー
オスカーにとって優先すべきことはパートナーを送り届けることだったから
フォークの様な物で刺されても声を上げなかった
こんなこと 息が詰まる
こんなこと 許せない
....
貴人を載せた牛車が通り過ぎた
俺はひざまずいてその車輪を睨みつけていた
後続が完全に行き過ぎてみんなぞろぞろと立ち上がる
車輪の轍に行って俺は指先でそれをさらった
そして砂の匂いを嗅ぎ遠くに見 ....
十代のころある冬の空
ぼくはそれを観にそこに行った
前日はひとり旅館に泊まった
テレビでは夜のヒットスタジオ
売れはじめたTMネットワークが出ていた
畳に敷かれた布団に寝 ....
ココロって
「ゼロ」だから。
足しても引いても
掛けても割っても
「ゼロ」だから。
だからって
何にもないわけじゃない。
「ゼロ」がある。
秤の支点のように、
....
鯨の背中を飛行機で飛んだ
氷の世界でヘリに飛び乗る
そして荒海に飛び込むんだ
ぼくを笑顔で見送りながら
ジーンズ姿のきみがギターを奏でる
きみの顔をした鳥の群れだ
....
ひまわりを見つめると
いつも
太陽を背にしてる
もう一年経ったんだ
あの時もひまわりはまだ咲き残っていた
あの時は太陽で後頭部が焼けるように熱くて
流した涙も熱かった
記憶は儚い ....
アイスランドの国民的グループを聴いている
宗教音楽にも似た轟音にも似た雨の雫のような
ときおり雷鳴のように存在を粉砕しにやってくる
ミュージシャンたち
原型はうしなわれても様式は変化し ....
荷物をとり検疫をパスし
出口を出てバスに乗った
暗い大阪の海を見ながら西宮まで揺られた
もう誰とも話したくなかった
神様とも話したくなかった
自問自答もしたくなかった
....
Jazzだ
地べたにブルーノートが散らばっている
フェロモンでマークした道から外れる蟻
ほとんどの蟻はフェロモンの道から外れないけど
中には道を外れるフェロモンに鈍感な奴もいる
ウロウロ ....
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