秋の海が荒々しく呼吸する
うねる波 遠く水平線の少し上に
厚く濃く垂れこめた雲また雲

ただ一人歩く砂浜は
自らの心象を行くよう
波に打ちあげられた貝殻や
流木のような言葉を拾いあげては ....
みつつぶほおばる
あまやかな約束


ほほの裏側を
なでる、そんざい


そうだよね
でも


舌先でころがす
甘味
手を伸ばして
求める先に
貴方がいてくれればいいのに

でも距離はほど遠くて

寂しいなんて
思ったところで

貴方が寄り添ってくれるわけでもない
貴方が私を好きになってくれるわけ ....
赤字国債という名の鳥
誰かの晩餐のフルコースが
過剰に国家予算に計上され何かを詐取してゆく

零細な階層があるとすればかつての巨大な墳墓の地下
王が黄泉の国でも安穏に暮らせるよう生きながら埋 ....
アクマで悪書を好んで読むわ
雨が降るみたいに 身体が溶けて流れ出しそうよ
中央線新宿駅の立川方面行きプラットホームの
真ん中の柱に寄りかかって死んだ目をしていても
悪魔なんかじゃないわ こんな ....
無灯火でポリに捕まり火の恋し スマホのみ持ちて高きに登りけり 好きだから好きになると

いずれ好きでなくなるのかな

嫌いだから嫌いを通していると

いずれ嫌いでなくなるのかな


永遠とよく似た言葉を探しています

どれだけ僕だけが大切にしたかったのか

逃げ ....
「一寸先は闇」なんて言うけれど

これは必ずしも「悪い」未来を暗示した言葉ではない。



闇=不明瞭・不測

つまり、「わからない」と言っているのだ。

現状がどうで ....
明日はきっとある?

明日がなければお金なんてただの紙切れ

明日はきっともっとよくなる?

明日からどんどん悪くなってゆくなら

信仰心なんてただの哀しい気休め


夢や希望はどこだろう

目のまえ ....
年末へ走る 暖かい太陽とのお別れ
待たなくとも瞬く間に走って来る 最大の節目の結び目

ほどくことの出来ない 毎時耽る刹那の積み重ね

年末に走る 雪が土に馴染むホットココア色
待ちに待た ....
君とは砂場で出会った
人見知りの激しかった僕が どんなきっかけで
初対面の君と口を利くようになったのかは
よく覚えていないけれど
とにかく君と 日が暮れるまでそこで遊んだ

別れる時に ....
晴れた日に口紅を買う

いろいろ遠回りをしたけれど
やっと自分に似合う色をみつけた

女はもともと紅い口紅をつけて
生まれてきたのに
日々の雑事に追われて
いつのまにか
それは色あせ ....
秋果手にゲリラライブや募金箱 デカダンス両手に持ったきりたんぽ 野の錦黄金船が宇宙翔る そうだ

ぼくじゃないだけさ

それだけのことさ


永遠など存在しない、その理由が

続きゆく時間にある、という矛盾


慈しむ

ぼくじゃないだけさ

それだけのことさ
偶然や必然のふりをして

なにかがぼくらを試している

みんな失いそうになるたび頑張っていた

だって世の中すべて

失いそうなものばかりだから
やっぱり冬は
コーンスープだよね

こーん なんて
キタキツネのしっぽは

オコジョよりも
ふわふわだったり
するんだけれども

マッサージの ふわふわ感と
マシュマロの ふわふ ....
日曜日 うっかりペットショップをのぞいてしまう
生まれたばかりのかわいい仔犬が
ガラス越しにじっとわたしをみつめてくる
さっきまで泣いていたかのように黒い瞳が濡れている
この人はここから連れ出 ....
暗闇の中で、めがさめた。

意識が戻った、って感じ。

時間は3時をまわっていた。

アルコールを飲みたい衝動を抑え

とりあえず冷蔵庫の冷やしたお茶を飲む。

いつも部屋には独り ....
「kakidashi」は、小説や散文の書き出しがランダムに表示されるサイトだ。
羅列された「書き出し」には何の意味もないが、詩的にみようと思えば、何かそれなりにみえるかもしれないと思えてくる不思議さ ....
 
ちっちゃな{ルビ削げ=そげ}

いつの間にかウチの一部や

そやから、ときどき、チクリ、チクリ、



 
「削げ」の意味
 1 竹や木の端の削がれたもの。また、それが皮膚に ....
運ばれているのだろうか

それとも運んでいるのだろうか

品川が近づいてくると

直方体の容れ物に

行儀よく整頓された明かりたちが

穿たれているのが見えた

いろんな種類の ....
ひとは誰かのために梯子をのぼってゆく

そうでもしなければ生にしがみつけないのだ

移りゆく刹那を

永遠にすりかえる

そのような作業を

慈しみ歌にする

そうでもしなけれ ....
横綱は外国力士草相撲 桜守はいつも見ている
敷居の前を

週末に見慣れた木立
榎が化けた大欅が
獣たちを一瞬で覆い隠す

昔 此処が夜のしじまだったように
限りない静かがありふれていた

ダカラ思イ出ス ....
空の透明感
空気の澄んだ香り
星が輝き瞬く夜

何もかもがこの夜に溶け込んで息をする

黒い瞼の奥に誘われてしまえば
より一層闇に支配されて
静かに私も同化する

そうすれば
き ....
雨は嫌いじゃないけど
何日も降り続いたら
さすがに気分が滅入ってしまう
部屋の中のカーテンやクロスまで湿って
身体が重く感じるのは
雨の重力のせいかなあ?

陰鬱な閉塞感に
ついに頭ま ....
横向きで寝る
いっさいの灯りを消しても
消せないものが浮かんでくる
まぶたを閉じても
眼球が光のない世界で動くように
スイッチを切ったつもりでも
同時にもうひとつのスイッチが押されている
 ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト(5451)
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