雨を轢く車の音が
電話の呼び出し音の行間に
打ち寄せてくる
湿り気を帯びたルーチンワークは
未だ真綿に包まれた意識の中
縋りつくように盗み見る
スマホには温度の無い文字列と
....
晴れでも
雨でも
ころころころがす
かど取れて
かなは
ようよう丸くなる
わずらうことなく
かなは
ふくふく育つ
カナころがし
という
虫がいる
美学とは通りすがりの余韻です
うかんむり招くは窓に存在のひらかれたこころひとりふたり
日曜日尖った文字がほどけてくきみのあくびが伝染するの
もりのおくかくうのさかなレンアイのうみますたまご ....
いもしない恋人の陰膳とした牛丼(並)がただ冷めていく
この世から卒業してく友人におめでとう言い通夜の寿司喰う
BOXのティッシュが全部なくなって過去と未来が繋がっている
真実を叫ぶ口に口内炎
アンネの日記がやぶられる
それを世間は心配している
死んだらどうなるのだろう
それをぼくは心配している
日記を勝手に読まれても
平気になってしまうのだろうか
日 ....
祈るような開花
ひと花ふた花
祈るような開花
つらいトンネルを
つかの間でも
さ迷い出られたら
ひかりの妖精が
ひと精ふた精
ひかりの妖精が
....
灰になって
二酸化炭素になって
NOxになって
SOxになって
PM2.5や
温暖化や
酸性雨に
荷担するくらいなら
土の中でミミズの餌になりたい
命の糧としてこの土に戻りたい
土 ....
1号車に乗っているあなたを
僕は追いかけることができなかった
すぐにホームは終わって
ホームの端っこで呆然と見送るしかなかった
もしあなたが16号車に乗っていたら
息が切れて走れなくなる ....
鳥の羽根が
片方だけ大きくなって墜落
もつれながら
羽根はまだ互いを罵りあっている
足だけがあがいたが
もはや空には戻れなかった
せめて檀れいくらいに可愛かったら
手をつなごう、とあなたにお願いできるんだろうな
せめて檀れいくらいに可愛かったら
振り向きざまにウィンクをしても決まるんだろうな
せめて檀れいくらいに可愛かっ ....
手近な男とくっついちゃって
あたしもヤキがまわったかなあと
それが照れ隠しなのは
彼女の顔を見たらわかる
手近な言葉
ありふれた言葉
黒板消しで拭くたびに
私の屋根に白いチョークの粉 ....
目ざめのワルツ(ショパンのワルツに合わせ}
目覚めれば清き
朝は明けて
窓の外には陽がさして
急いで階段おりてゆき
妻は目覚めずうたたねて
僕がパンとコーヒーを
準備して待つ食 ....
三月になったらアイツが帰ってきた
どんなにこっそりと帰ってきても
私の鼻はおまえを嗅ぎつける
ハークション!
うわっ 花粉が飛んでる
しかもPM2.5と黄砂という
チャイナの友 ....
地中深く眠る鉱石を
掘り出して
パカッと割ったら
紫色の透明な石が詰まっていた
その美しい紫の石は
小さく小さく刻まれて
首飾りや指輪に加工されて
世界中の女性たちを飾っている
....
空をいくど見上げてきたことか
お天道さまが恋しくて
春まできっと見上げる、恋しくて
雛祭り 病に倒れし
義母の手に 笑った雛と
雛あられ じゃべれぬ義母の
瞳には 涙の中に
笑う雛 照れて歌う
我が娘 リズムにあわせる
まばたきは 義母の涙を
押し流し 滲んで笑う ....
女の幸せ
玉の輿
祖母から母へと受け継がれ
夢に描くは昔も今も
宮廷貴族のおこしいれ
こしもと 従者も引き連れて
合奏酒肴の花の饗宴
長持ち牛車
嫁入り道具も豪華絢爛
十二単 ....
/
俺は問題をつくらなければならない。
冬が白く武装するから
何回でも潰して
問題をつくり続けなきゃなんねーの。
氷が溶けて季節が死ぬ
ひとつの色が死んでなくなる。
滑る階段で開封する遺 ....
陽気な緻密
タフなフロンティア
ゴンに嫉妬
きみの切実
自信ないようなこと言われると
つらかった悲しかった
合格できたら自信つくんかな
へんなこと、ないか ....
雛人形は海を渡らない
「今日は雛祭りよ」
「雛祭りってなあに?」
童話を聞かせるように
雛祭りの話を聞かせる
「ふ〜ん」
それはまるで
おとぎ話よりも遠い世界のお祭りごと
....
この言葉が何より先にでて
そのあとに即興でなにかを投げて
返ってくるなにかをみる
余韻を残すことなく消える
あとで語られないように
いま要るだけの言葉が
あなたのすべてであ ....
裁判所の窓から望む
冬の日比谷公園は
昔日の面影そのままに
冬枯れした杜の透き間
レンガ色した公会堂の屋根部分が
遠望できる
公会堂の長い影は
公園の小径を覆い
所々に前夜の白 ....
時計が深夜十二時を知らせると、ひいながたりが始まります。
◇
「姫さま、殿が見当たりませぬが、どちらへおいででしょうか」
三人官女の年長者がお歯黒を三方(さんぽう)で隠しながら上段 ....
大きな木の箱から、何やら呟きが聴こえてくる。
「あぁー、もうそろそろ春になったのかしら?」
溜息交じりの女の声、どこか気だるく寝むそうだ。
年に一度、このカビ臭い箱から私はやっと出 ....
私は気のいいおじさん(夫)と暮らしている。
そのおじさんは、マネッジメントで有名になったおじさん(ドラッガーさん)のこと信奉しているようで、夕食のあとのちょっとした時間は、おじさんがおじさんのこ ....
レンアイの卵
広陵な田園に聳える高枝に レンアイの卵は産み落とされる
おさない心ほど 枝の先にあるものを見つけてしまう
大人たちは 森が隠しているレンアイの卵のことを知ろうともしない
....
グーグルマップカーだ
こんな街角の検索に
へんな遠近感でオレ出演してしまうのだ
なぜオレはこの車を襲撃しないのだろう
グーグルマップと原子力発電所は似ている
電源喪失の原子力発電所
宇宙 ....
芦沢 恵さんのおすすめリスト
(5458)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
冷たい雨
-
nonya
自由詩
21*
14-3-5
かなころがし
-
そらの珊 ...
自由詩
11*
14-3-5
通りすがりの俳句トキドキ短歌たち
-
阿ト理恵
散文(批評 ...
10*
14-3-4
いもしない恋人の陰膳とした牛丼(並)がただ冷めていく
-
北大路京 ...
短歌
3
14-3-4
この世から卒業してく友人におめでとう言い通夜の寿司喰う
-
北大路京 ...
短歌
9
14-3-4
BOXのティッシュが全部なくなって過去と未来が繋がっている
-
北大路京 ...
短歌
6*
14-3-4
真実を叫ぶ口に口内炎
-
北大路京 ...
自由詩
10
14-3-4
アンネの日記
-
吉岡ペペ ...
自由詩
2
14-3-4
クララのしあわせ
-
吉岡ペペ ...
自由詩
1
14-3-4
土葬志願
-
ichirou
自由詩
8*
14-3-4
1号車の思いなし
-
ichirou
自由詩
5*
14-3-4
墜落
-
フユナ
自由詩
5*
14-3-4
せめて檀れいくらいに可愛かったら
-
伊織
自由詩
4+*
14-3-4
春という字【詩人サークル群青三月の課題「春」への提出作品】
-
そらの珊 ...
自由詩
17+*
14-3-4
めざめのワルツ
-
生田 稔
自由詩
3
14-3-4
【_帰ってきたアイツ_】
-
泡沫恋歌
自由詩
8*
14-3-4
【_アメジスト_】
-
泡沫恋歌
自由詩
8+*
14-3-4
恋しくて
-
殿上 童
自由詩
14+*
14-3-3
折り紙の雛
-
ichirou
自由詩
3+*
14-3-3
アンチ雛祭り
-
Lucy
自由詩
9+*
14-3-3
(先生十生徒)x京都÷現代詩=PINK
-
左屋百色
自由詩
9+*
14-3-3
へんなこと、ない
-
吉岡ペペ ...
自由詩
3+
14-3-3
雛人形は海を渡らない
-
夏美かを ...
自由詩
19+*
14-3-3
通りすがりの
-
深水遊脚
自由詩
7+*
14-3-3
日比谷公園
-
……とあ ...
自由詩
10+*
14-3-3
春の夜_ひいながたり
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
6+*
14-3-3
【_箱の中の呟き_】
-
泡沫恋歌
散文(批評 ...
5+*
14-3-3
夜更けの紙相撲・2014.2月
-
そらの珊 ...
散文(批評 ...
3+*
14-3-3
レンアイの卵
-
るるりら
自由詩
12+*
14-3-3
トレーニング問題集
-
吉岡ペペ ...
携帯写真+ ...
3
14-3-2
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