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誰もが一度は
忘れてしまいたい夢を見る

上昇気流が
鳶を雲の上へ連れ去り
生まれた真空が吸い込む
一匹の羽虫

星だっていつかは消える
恐れることはない

東京行き 東京行き
 ....
赤錆の目立つ時刻表のバス停に立ち
来るか来ないかの
微妙な時刻にバスを待ってみた


進路の前にバスは無い
順路の後ろに気配も無い


行く先も馴染みの無い駅の
名前の書かれた ....
削がれてゆく草の根

プランターの土
余すことなく張り巡らされた
夏草の根はまるで
灰褐色の空を駆け落ちる雷雨
蔓枯れて
実の膨らみは停滞し
宿命を終えた姿見は
生きながら生命線を断 ....

プラットホームの端っこで
小さく手を振る人がいる


動き出す列車の背中には
きっと誰かの

そう
見送る視線のその先には
きっとそんな

夏の終わりが ....
淡い炭酸水を一気に飲み干して
目覚めてきつい朝日が待ってれば
多分消えていけるはず

ねえダーリン
その空の色はあたしが見た赤い色だった?
ねえダーリン
甘いにおいはいつになれば消えるの ....
湿気ばかり多くて
気温が上がらない夜は虫なんかの
季節を送る歌など気にせずに
眠ってしまえばいい

閉じた瞼の裏が
奇妙な色に透けるのは
まだ生きている証だと思えるのなら
眠ってしまえ ....
雨のなかのふたつの星が見つめあい
ちぎられたもの 離されたものを結んでゆく
音の生きもの
風の音の生きものが
白い木々のはざまに響き
銀に濡れた視線を向ける


建てら ....
あの娘が目じりを下げて笑うとき
あの娘の細胞はすべて等しく太陽となる

葉陰の虫が鳴いていて
昨夜はあんなに満月で
それでも逢いたい人に逢えなくて
淋しくて泣く女がいても

あの娘が目 ....
君が血を流しているような気がしてならない
本当は流さなくてもいいはずの血を

無理矢理 流させているのは僕か?
それとも それこそ思い上がりか

君が血を流しているような気がしてならない
 ....
シーン1


男の子が「つみき」という名札をつけていた
私が
つみきっていうの?
ときくと
そうだよ、かっこいいだろ、建築って意味
というのだ
へーんな名前
というと
男の子はむ ....
海の中で生まれた気がする
始まりは遠い手のひらの中
重ね着をして、重ね着をして
風邪を引かないように眠っていた頃
どこへでも、の世界は
指先まで暖かくて
つまずかないように歩けば
いつま ....
毎年几帳面に
庭で鳴く虫たちも
ただ手をつくねているのではなく
住みよいほうへ
住みよいほうへ
移動しながら
運を天にまかせて
鳴いているのだろう
こんな十五夜の晩には
ほがらかに歌う

ではないけれど
やわらかい
そのような、




やさしい人

やさしい
易しい笑顔 と
きらめく
すこやかな、

絶望



人を花にた ....
今しがた
煎れたばかりの紅茶は
口をつけないまま
冷たくなって
湯気をたてることも
香りが揺れることも
なくなっていたので
カップの上から覗いてみた

ふたつの瞳が私を見ている

ティーポットに
熱い ....
鈍く輝く影を見ながら

鈍く輝く影を見ながら

私と影は

互いに五指を張り合わせ

ゆったりと

文字を綴る

keep

文字を綴る

out

その境に綴られ ....
日焼けするほどの
残せる夏のしるしもなくて
白いからだが
裸のままでいるようで
ときどき恥ずかしい

私の血は水のように薄くなって
夏はたくさん虫を殺してしまう
土から生まれて ....
のどに はしゃぐ みめいの
つきの すずか つむぐ かるた

まわる やまの はるか さます
かやの ねむり まどう むごん

みちぬ おもい ゆきて きえる
かえぬ こころ ぬぐう ....
人間が

犠牲の上で生きるように

世界は

戦争の上に幸福を創れる




そう独り言じみて呟き

少し

自虐的に笑って見せて

貴方

虚ろな目を伏せたから ....
泣きながら
見上げた雲は果てしなく
二人の影を映してる
空の青さが辛い日は
君のために歌を歌おう

さよならと
微笑む君の細い肩
翼が生えているようで 
 ....
パーティーは散々だった
おやすみ、のあいさつの方角へと
だいだい色のシロップが
ゆっくりと流れて 
しだいに
粘性を増してゆく、
夜の


水の底で ゆうべ、まき散らされて
わたし ....
幼い頃に覚えた童謡を口ずさんでみれば
なぜか悲しい気持ちがわいてきて
もしかしたら
うたの歌詞が悲しいのかもしれないと
確かめるように繰り返してしまう


夏と秋のさかいめは
きっ ....
林檎の皮を剥きながら
表と裏について考えてみる
するすると螺旋を描いて落ちていく皮の
虚ろな赤と乳白色のコントラスト
刃を当てて表を削り取る
その先にはまた裏と表が出来上がる
ぐるぐる ぐ ....
今朝の空は成層圏のもっと上 
宇宙との境界あたりが
こんなにも蒼い


(空の蒼さがスペクトルの分散だというのは、科学者のいいわけ)


見上げすぎたせいか
眩暈でよろめいて
道に ....
どこからかまた盗賊が来て
盗んでいった
かまぼこ板だけなら良かった
かまぼこまで盗まれたら
僕ら家族はかまぼこを食べられない

子供たちは泥棒さんが来た、と大はしゃぎし
とりわけ下の子は ....
「夕日が落ちる前に、帰ってきなさい。」と母が言う
 私は、海が見たかった。
 秋の夕暮れる速度と思い出と川沿いを歩き
 橋の向こうまで。


スタートは、浅い川底の尾ひれで跳ね上げる小 ....
傾きに鳴る傾きに沿い
鏡は鏡の名を告げる
はざまは全と無にかがやいて
重なりと輪のうたをくりかえす


背後から照らされ
影は躍る
足踏みの姿に揺れながら
より速い夜 ....
浴槽に
すだちを浮かべ
涙を肩位置に溜めて
点火
点灯せず
湯冷め浴

果汁の混濁
吐息の白靄
曇りゆく記憶

湯上り
底へ伸ばす腕
栓を引いたなら
渦描いて消えゆく
悲 ....
淋しく
楽しく

そして
哀しい・・・

別れもあれば
出会いもある

おなじことを繰り返し
今という時間を生きる

一つの別れは
多大な過去を意味し

 ....
愛の言葉は砂漠に棲む蛇の肌触り
ガラス片の透き通る
艶やかさを床に滑らせては
汀から細波へ
細波から白ウサギの飛び交う荒波に
感情の姿を次第に変えてゆく。


与えあう愛の軋み。
軋 ....
若いって
苦いと
同義だよね
字も似てるし
と口に出したとき

悲しいって
美しいと
同義だよね
と言った
君を思い出した

空は平均的に青い
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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