ケケケケケケケケ
ケケケケケケケケ
ケケケケケケケケ
ケケケケケケケケ
ケケケハレケケケ
一番いい服を着て
お洒落な街へ行く
あなたに会う為に
ハレの日に晴れた
ケを蹴散らし ....
引き裂かれる
肉身の苦痛
精神の愉悦
繫ぐ魂を
大音量ノイズに曝し
何とか正気を保ちつつ
両腕のパンパンに膨らみ
尚も自傷行為を
繰り返さざるを得ず
遂に自らの肉身引き裂き
....
雑木の密生する土手の外れに
一本の柳の木が俯いて
午後の暑熱を滲ませる貯水地の水面を
のぞき込む
鳥も来ない
辺りに虫の音の靄る静かさ
濃い藍藻に覆われた沼底でまだ
....
あんたがあの娘の詩才に惚れたから恋したのは知ってる
あんたが惚れる(口説く、恋する)のは、詩才のある娘ばかりだからだ
そのくせあんたは愛まで欲しいと云う
もう真っ平だね
あんたがどんな ....
未来から 始まる絵本 010
ことごとく図書館が
潤滑油に漬けられて
ピンチオープンした
過去はAIと同化し
10年前の10円玉はまだ使えるのに
電話BOXがなくなってしまった ....
深夜、冷蔵庫から
紙飛行機の
墜落する音が聞こえた
微かな音だったけれど
突然の出来事に暫くの間
中は騒めいているようだった
翌朝、扉を開けると
すべては終息していて
冷蔵庫の ....
○「人間存在意義」
人はよく
意味とか意義とか口にするけれど
果たしてこの地球上に
人間が存在する意味とか意義とか
あるのだろうか
もし人間そのものの存在意味や意義がないとなれば
我々人 ....
ピチャピチャッ
大きな浮き袋に乗って
わたしはツバルを目指していた。
鴎が降りてきて動力のイルカに指図する
~おらおら~そっちじゃない、あの蜃気楼を目指せよう~
デヴィッドがたっぷりの ....
いま夜空で見ている星の光は
何年いや何光年まえに放たれた光なの
すでに星は消滅して
光だけが宇宙を走りつづけているのかもしれない
そんな光が交通整理もない宇宙に溢 ....
ここは箱庭、{ルビ葡萄色=えびいろ}地獄、
むわっと暑く、空気も葡萄色、味はない。
残念ですね、空気じゃ腹は膨れない。
煮えたぎる土鍋は、
カセットコンロに鎮座して、
ぐつぐつぐつぐつ黄 ....
{引用=
さはれさはれ、去年(こぞ)の雪、今は何処(いずこ)・・・・・・、
フローラ、アルキピアダ、タイス、エロイース・・・、ヴィヨンの古い歌に現れる女たちの美しき名のように、とてもやわら ....
参るし羽は弱々。ヨハネ走る今。
まいるしはねはよわよわよはねはしるいま
靴、誤魔化した私がまごつく。
くつごまかしたわたしがまごつく
だがリフレインは動く。広範囲レプリカだ。
....
ふいに立ち寄った喫茶店のBGMが
雨の音に負けて壊れていく
嫌な事もなければ
良い事もなかった
今年の夏に
折り目を付けられないまま
クリームソーダを飲んでいる
弾ける泡に
何 ....
すぐそばに居ても
昔すれ違っただけの
他の誰かを思っている
罪に苛まれて
不意に口づけをすることで
更に罪を重ねる
おまえが愛だと信じて
疑わないものを
俺は背負いきれなくなっている
....
しずまりしずんで
またうきあがり
あがきあらぶり
いつのまにか
ふゆうし
すごしこえて
しずまる
あなたの
おだやかな
おももち
なにもかも
のりこえてきた
こくいんの
....
水たまりに水紋が
リズミカルに打ち鳴らす
雨がしとしと静けさを呼ぶ
子どもの公園
ブランコもすべり台も
手持ちぶさた
砂場のお山も
半分になりおまんじゅう ....
少女の家の浴槽の中でこれは夢だ、と判った。
僕を肩まで沈めるお湯はその面のすべてから苺の安っぽいにおいを放っていた(たぶん入浴剤の成分だ) 僕はこの少女の家の構造の対称性を想ってすべてが まさに ....
いらぬいらぬいらぬいらぬ
宮刑に処して{ルビ呉=く}れ
僕は四年間詩を綴る
珪藻の家、球は白濁し
粘弾質の液体を溜め込んでいる
不快人間だろう
神経毒で退治して呉れ
僕は{ルビ先=ま ....
ただの消費者から
表現者になろうなんて
俺にはおこがましいかな
いやと言える実力が欲しい
地下から出てきて陽の光を浴びる
詩は他の創作に比べたら
やりやすい創作
だから俺みたいなのも ....
ビル・エヴァンスの
あなたと夜と音楽とが
鳴っている
タイト目の録音だ
仕事に行くときに
車の中で缶コーヒーを飲みながら
いつも聴いていた曲だ
こいつを聞いて ....
なんだろうなぁ
この感情は
分析すると
遠慮
気後れ
申し訳ない
いたたまれない
もっと役に立ちたい
もっと会いたい
帰り道はいつも
なぜか
幸せな気持ち ....
長く働きたいって言ってたのに
突然辞めるなんて
どうしたんだろう
尋ねても
「色々あって」
理由はわからない
何が起こるかわからない
ぼくの右腕
ポロリと落ちた
ぼくの代わりはい ....
晴れていようが
雨でいようが
待合室の様なこの扉を開ける
向かう宛てがあっても
向かう宛てがなくても
コンパスは扉の外を指している
セリフもない
ストーリーもない
そんなス ....
1度だけ
私を愛でて下さい
こころが開いた今
美しい私の肢体を
愛撫して下さい
セックスを望んでいるのではありません
あなたの手のひらが
あなたの口唇が
どれほど優しいのか
あるいは ....
あなたが死んだその日から
あなたがずっとそばにいる
あなたが生きたあの日々は
わたしの記憶の外にいるのに
あなたが死んだその日から
世界は少し嘘っぽい
あなたが夢に顔を ....
黄金の山羊
瞳がこぼれ落ちて
資本主義の留め具になる
ぱ、ぱ、ぱ、ぱらいや
桃の果肉が歯にからまり
白骨体の背骨を舐める
烏骨鶏の朝
寺の水たまりに映る小学生
跳ねる、跳ねる、跳ねる
....
時の留まる瞬間の開け
ゆっくりと飛び込み
沈んでは深く深く
舞い上がり高く高く
拡がり抉り尚も拡がり
鋼の意識を保ったまま
ほらっ、
昇る月の真ん丸へと満ち充ちて
黄白く微笑み ....
私はいつも
世界と向き合うと
身構えてしまい
端から太刀打ちできないと
首をすぼめていたけれど
今の若い人達は
臆することなく
自分の生活の延長線上で
世界を捉えているのではないか
....
照明を落とし、
真っ黒なブラックホールに
目を閉じ
静寂な部屋で
ゆっくりと静かに
息を吸っては、吐く
体内の何ものかが抜けていく
外の気配と
内の ....
私の
この闇は
深い
宙に照らされて
いつまでも静か
・
※ 五行歌とは、五行で書く 詩歌のことです。
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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