水平線の上には分厚い雲
今日も太陽は見えない
諦めて踵を返そうとした時
雲が裂けてオレンジ色の光が
長刀のごとく海上に切り込みを入れる
強い光でありながら
儚く刹那の懐かしい夢のよう
雲 ....
自信過剰な彼女は腰に手を当て大威張り
まるで地べたに這うちっぽけな蟻を
鼻先であざ笑うかのように見下している
暗い倉庫に立ち並ぶマネキンを指差し
これこそが天下だと豪語しながら・・・
マ ....
古月浮かぶ夜に独り取り残され
この世の異様 その瞳の物言い
沈黙の内に告げ知らされれば
静かさ奏でる古月の旋律の
戦慄震えの疼く壮麗 、
羽ばたく思考動態の
脳髄へと影落とす
その足踏み ....
大体四月から五月にかけて
自称詩人が増殖する
それは新しい生活に馴染めずに
兎に角今より他の場所へとの思いを強くした
所謂社会不適合者が
逃げ道として自称詩人界に
なだれ込んで来るからだ
....
お知らせします
本日開催予定の
「自分を憐れむ会」は
中止となりました
皆様におかれましては
各々の憂鬱を隠し持ちつつ
しなだれた目線を上げて
花の下で存分に呆けましょう
....
私という存在を証明するものは何もありません
有るようで無い
無いようで有る
闇に明滅する蛍火のように微かなものなのです
煙草をふかし
ウイスキーを飲み干し
少しの食事で生きていることを ....
関税は愚かだと僕も思う
関税はいかんぜいなんつって
停戦の仲介については
特に愚かと思わない
他にあなたを救える方法を
僕は知りませんという具合だ
ときに誰も己をナチだとは思わ ....
海原に骨を撒いた
波が穏やかに飲み込んで
あなたの最後の引越し
あるいは野生に還す
自由に放たれて
世界中を巡ることができる
水平線を見て
地球とあなたの丸さを思う
私の知って ....
夕陽に染まった校舎の窓ガラス
君は寂しそうな横顔でひとり石を投げてた
ぶつけられた窓ガラスの割れる音だけがただ虚しく心に響く
そう、僕は忘れない
眉間に皺を寄せ
剥がれ落ちる窓ガラスをグ ....
鉄の鎖が絡みつく
私の身体に重く圧し掛かる世界に耐え切れず悲鳴を上げる
阿鼻叫喚の地獄絵はまるでホラーショーのように繰り広げられる
笑っているのか
泣いているのか
まるで分からない人々の ....
人々がまるで汚らしいものでも見るかのように俺をじろじろと眺める
俺は胸が張り裂けそうになった
ふと、〝孤独〟という言葉が頭をよぎる
〝孤独〟
そう、俺には人々のように備わっているものが何も ....
みょくんに
悪いこと
しちゃったかな?ぐすん
うん♡悪いことしちゃったね、にひひ
眼鏡ケースの中にボールペンを見つけた時
ドリップパック珈琲の袋の反対側を裂いて粉バンした時
こんなにも
してきたから
大丈夫
•••長すぎましたありゃり
ふくらみは春の夢
はたまた、やさしい躓き。
うなずいて、みとめるのも、生活のふくらみ。
ちいさなふくらみ、よろこび
ふくらんでいくふくらみの、ちょっとした悲しみ
しぼんでいくふくらみ ....
私の詩は、土です。
砂利のような濁りの中に、とても自然でしなやかな手触りがあります。
私の声は、土です。それを音にして現します。
私の心は、砂です。荒れ狂う海を漂い、粉々に打ち砕かれて、今、 ....
○「人生」
生きているのではなく
生かされているのだ
自分の道を歩かされているのだ
○「悩みの選択」
悩みには
悩まなくてもよい悩みと
悩まなければいけない悩みとがある
○「宇 ....
そんなにも傷ついてあなたはどうしたの
誰も知らないニュースをお知らせします
あなたの心の鉄橋が落ちた
みんなのお世話をしていたひと
森の奥の 静かな崩壊
金魚は呼吸を遠慮 ....
「幸せに、なりたい!」
いっせーのーせの
異口同音
それはまるで回し車のようで、
それはまるで観覧車のようだ
汚い鼠が
必死に、それはそれは必死に 駆ける
円環道路を駆けるが一歩 ....
ひとつの世界の上に立つには
力が及ばなかった
鍛錬の不足
十年歌えばと言われているところを
一年にも満たないのだから当然
暗い道を月光が柔らかく照らす
未熟な世界観は滅びゆく
瓦 ....
そこのふきんで
いつまでも
雪と遊ぶ子猫
雨の中
くもりの演技も
忘れてしまった
よく見てくれ
あの日の君は
どうだった
ちんっ
ぷつ
さ
しゅ
より遠くへ歩いていけ
後少しで終わりなのだから
貴女の両眼の影が語る
あと少しで辿り付くとしたらと
色々な感情の移ろいを生き抜き
すきとほる雨降りを歩きとほし
もはやもとめるものひとつ ....
あなたは渡り鳥
わたしの心のなかから飛び去った
いつか還るよと人は云うけれど
あなたの心にわたしはいない
留まりに来て
わたしの心に
目の前にあるすべての障壁を取り払って
黒いカ ....
ごうごうと鳴る賀茂の水流
橋の向こうのあなた想う
どうかまっすぐ
まっすぐに生きてください
そしてお元気で
胸つまらせ
わたしにはただそれだけ
貴方はまことしやかに人生を演じてみせる
それはより自分自身の理想像に近づくために
仮面の下に隠された貴方の素顔を私は知りたい
虚飾に塗れた偽りの仮面を脱ぎ捨て今すぐ私に逢いに来て
狂お ....
パクチー足りない
もっともっと
風に揺れる葉のささやき
香りが心をほどいていく
朝から晩まで
あなたを求めて
指先に残る緑の記憶
熱を帯びた舌の上で踊る
わたしをすべて ....
人は誰もが悲しいですね
想いを伝えたくても伝わらず
虚空に手を伸ばしても掴まらず
息をするのも煩わしくなるのです
人は誰もが孤独なものですね
独りで生まれて泣きだして
独りで亡くなり召 ....
次から次へとやって来ては
取り憑く灼熱の感情
吐き出す飛沫は世界を壊す
小さき祈り
業火の苦しみを救うため十一面の顔が
聖水で感情を昇華しようと踏み出す
灼け爛れた感情は聖水を受け ....
知ってるがな
こんにちはー
ですから
ははははは
ふふふっっ
なんですかね
あー
まーまんだ みみぜれしまから
あっ
それ、何
引っ越し祝い?
あはっ
ありがとう
でも
よくわかったね
ここが
それに
こんなに朝早く
休講だったの?
そう ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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