差し伸べてもらえた手を
泥んこのままで摑んだ
りふり構わずに
その場で泣き崩れた
好きなだけ泣かせてくれて
好きなだけ食べて良いと
まずは好物の鮭料理を
この姿のままで?
会計の時 ....
暑さにしがみつく夏を
秋風は、子をさとすように
追いやっていく
もう少し と
命を延べる
咲き残りの白いバラに
蜜を求める
渡り遅れた ハミングバードの羽の音
空に静止する ....
まばゆいきもちや
しんみりに
値段がついて売っている
魅惑的に陳列されて
わたしのポッケのなかでお財布がしんみりとする
もしも手に入ったら素敵でまばゆい日々に
なんてなるわけもない
....
いつかこの命の中に潜むものを白日のもとに曝さねばならないと気付いたとき俺は自分が生まれて来たわけを知った、たくさんの言葉が繰り返された、たくさんのシチュエーションが構築されては洗い直された、かたち ....
枯れ草をそっとよけると
いっちばーん|
と白い花
でもまだまだ
まだあとすこし
黄色い花が眠たそうに
目をこすりながら
もういいかい
神様は
もっちろーん!
春を約束
青 ....
「はい、当社は青森県の恐山にあります
従業員約三十人のまだ小さい保険会社です」
「そうですか、だいたい話はわかりました
つまり、私が死んだ後でも
遺言ができるという保険ですね?」
....
神と共に生活をしてる
2つの国がミサイル戦争をしてる
砂漠に建てられた近代の摩天楼は
ひとかたなく崩れ落ち
砂塵の国となり
血の涙で染まる
高所恐怖症、って、知ってる?
わたし、ソレ
ところで、岡山県倉敷市にある
『鷲羽山ハイランド』って、知ってる?
入場料だけで、乗り物乗り放題ってのが
気に入って
昔行ったことが ....
散歩させてるつもりが
いつの間にか散歩させられていたの
ルーティンに弄ばれ
映えに萌えさせられ
エモさに震えさせられ
それらをタイムラインに流せば流すほど
私は仮面に覆われていった
誰か ....
薄群青のみずうみに
なびく帆が、波に溶け込む光のなかへ
すべる様に遠のいていく
老竹色した山並みにいざなわれる
あのヨットの彼方には
岸辺など無くて
爽籟の湖面がどこまで ....
私は
夜な夜な
魔法のクリームを塗る
こころに負ったかすり傷を癒すために
《大丈夫、大丈夫。
《うんうん。
《よしよし。
そんな成分のクリームを塗る
それが甘えなのだとしても
自分で ....
置き忘れてきた想い
蘇り来るワンシーン
染めるオレンジ
ぽっと鮮やかに
浮かび上がり
又刻み込み
消去する
時の流れ、
もう果てしなく
砂塵となり崩れいく
今の今に
なほも木霊す ....
急いで歩いても、ゆっくり歩いても距離は変わりません。
僕はあとどれだけあるか分からない人生の距離をゆっくり歩きたいです。
遠くで
洗濯機が動く音を聞きながら
二度寝を楽しむ
夜明け前
目のよくない夫は
迎えにきてくれた友達と釣りへ
ほんのすこし
ホッとする
この気持ち ....
例えば
誰かの活躍に勇気をもらったと
群衆の歓声が映る画面
俺は何をしているのかと
劣等感を募らせ嫉妬に溺れる
俺のサスペンスはそこに無い
例えば
流行の装いを真似てみ ....
いろいろな意味があって、丁寧度とか上がっていって。
色にはミリがあって、節度があって、光明があって。
ぱっくりと割れた傷のような音が流れてて。
小声に出しては消えていく、青いルビーが転がっている ....
1
今は昔の出来事です。過去の影から送られてきた命の種が発芽するまで、ここは私の居場所じゃない。出来事なんて本当は起こらない。ばしばし叩くエンターキー、私の指の骨、ネズミの日、音楽なんて巨大な内部の ....
きみの丸顔、
雪見のましゅまろ、
笑うと、目が細くなる、
そのすこし下がった眉のしたに、
まるでふたつの三日月ができあがる、
とぉーっても人のよさそうな、
きめの細かい、
バニラの花のよ ....
羽ばたく直前に喰われた蝶
踏みしめられた新芽
強風でちぎれ飛んだ風鈴
未然に産まれて
未然で死ぬ
何者にもなれない
地の塵になるのが唯一の幸せだと
雪のように君のように
晴れた ....
ぬれた土におわせて
立つ光 単衣透かし
いたむ秋桜や朝顔に
掛ける眼差し
千代紙を破るよう
縫い閉ざされた叫びに
こころ添わせてしまうなら
もう
恋でいい
つめたい火に炙られながら ....
くさやを餌に釣りをする
あまりの臭さに
あたりの雑魚たちは
気絶してぷかぷか
折れないハートの竿を握り
《絆》というご縁の糸を垂らす
一向に釣れないけれど
根気よく根気よくジギングジギン ....
/
//
///
クオリア/クオリア/クオリア/クオリア/
透明な、感情の、
クオリア/クオリア/クオリア/クオリア/
響き渡る、行き過ぎる、
クオリア/クオリア ....
午後11時37分
駅前のタクシー待ちの列に並ぶ
星のない夜空に
ぽつんぽつんと浮かんでくるのは
今日の飲み仲間
いつもの見飽きた赤ら顔
お久しぶりの伊達男
歳をとってもマ ....
あなたのこと
最初から
なんとも思ってないから
大丈夫です
話をする気がありましたか
結婚しますか
血が繋がってますか
目が合いましたか
あなたが思ってることも
思ってないこ ....
霧のような薄灰色の{ルビ帳=とばり}の中
薄灰色の{ルビ褥=しとね}
脱ぎ捨てられた色とりどりの
アルルカンの衣装
眠りたい
(僕が)
(君が)
(誰が)
....
お好み焼き食べる?
だってさ、昨日食べた
じゃあたこ焼きにする?
だってさ、一昨日食べた
じゃあやきそばにする?
だってさ、今はあんま食べたくない
じゃあなんにする ....
利を生むための悪意か良心か
歴史は書き換えの連続
普及するのは触りの良い事柄
そうやって歴史の主人公が爆誕
ヒーローにもヒールにもなれる
アレンジ可能な程度に
真実は隠されて
死人に ....
追い越して
前に回って
覗いてしまう
人違い
何も告げられずに
去られてしまった
独り善がりに
花も枯れる
女心と秋の風
....
5行歌 老人力がついてきた
目からくる
耳ニ至ッテ
足腰へ
物忘れニテ
わんあっぷ テス↑
*
似た感じの政治ネタだと
ステマすら
知らなかったと
....
心を泳ぐ魚が
とても穏やかな日は
暖かくて誰にでも優しくできるよ
いつも見向きもしない
知らない家のまえに置いてある
鉢植えの花にだって
綺麗だねって心で声をかけたりする
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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