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 僕はくもの巣に引っかかってしまったようだ
 寝る前の静かなる時間
 おそろしい携帯の呼び出し音
 夜に繰り広げられる
 悪魔の尋問

 あの手この手で僕の脳内伝達物質に
 ダメージを与 ....
ずつうやくを飲んだ
はんぶんだけ
やさしさでないほうを


恋は終わったのではなく
けっきょく始まらなかった
もう春だった


つながれたこいぬが
ねむたそうにあくびしてる
み ....
                      あ  あ
   あ    あ
あ         あ
     あ              あ       あ
                  ....
ぼくは詩を書く

第一行目を書く

太陰文月七日

闇に棲む女の肌を鞭打つたましい

こんにちわ   

こんにちわ
   
炎の船の喜劇的な電源

血だまりへの落雷だ ....
誰も知らないところへ行って
私は黙って砂を掘る

気に入らないの と言えなかったから
砂にうずめてどこかに流す

浜辺はそんなものばかりで
私が知っているだけだけれど
あの子が立ってい ....
あなたとならば
すれ違うことさえも
気持ちいい
 
 放たれる矢のように
 朝露がこぼれ落ちたら
 その瞬間をみんなに見てもらいたくなった

 よく眠れた朝は澄んだ空気に包まれて
 まっさらの僕は時計を投げ出して
 酒も飲まずに朝に酔 ....
何が悪いか知らないが
朝から頭痛が続いてる

土曜なんだし
休日なんだし
遠くへ出かけてみたけれど

雨が午後から上がったせいで
人が多くて敵わない

子供が走るし喚くし泣くし
 ....
 遠くにいきたい
 遠くにいきたい

 ささやく声にみちびかれ
 この髪の毛を風になびかせ
 かろやかな足取りで
 時に立ち止まり
 光りと影のおりなす景色を眺めながら

 遠く ....
おおきな赤ん坊の寝床だ
そして赤ん坊は
不可解にして かつ世に堂々のあるじぶりだった
赤ん坊が這い出していったあと
どうしてこのようなしわくちゃのものが遺ってしまったかについては
世界は調査 ....
波が寄せる海から
風の吹く丘へと上がる

着るつもりだった服は皆
夜の内に焼いてしまった

毛皮をぬいでしまったから
私たちはすっかり裸

そうして裸のまま、手をつなぎ
丘をのぼる ....
たとえば甘酸っぱく、人生を感じ取ること。
真夜中にコーラを飲んだり
誰かの訃報を期待したりしながら
シャープペンシルの新しいデザインを
考案するある種の好事家であること。
肝心な時に限って
 ....
美術館の帰りに、
大学のなかを歩いた。
落ち葉を踏みたいと彼女が言い出したからだ。
果たしてキャンパスにはまだ踏まれていない落ち葉が、
たくさんあったかというと、
「朝、雨が降ったからね」
 ....
「わたし あかいろがすき」

悪い癖で、また盗った。

チョークが二本とチョコレート

それが何かも分らぬうちに
それが何かを誤魔化されて

歌うくちびる
るるらりら

しょく ....
風がたたいた
格子戸がまぶしい
瓦にすわる

しずかだ
 突然 その蝿に
 死の機会が与えられた

 蝿が期待していたより
 時のひとかけらほど早く

 ほこりまみれの教室を
 最後の舞台に選び

 その無数の目で
 一千個の慈悲深い
 ....
虹の彫刻に
あこがれて 雲を
きざんでいるが
美はいつだって ぼくらを
さげすむ
ことばは
すべて
呪文



だから



口から
音になって
発せられると同時に

指先から
文字になって
記されると同時に

それは
すべて
呪いになる
 ....
花をめざしたのか
鳥をめざしたのか

風が吹いて
たかだかと のぼり
雨が降って
ふかぶかと しみこむ

そうだ
火をつけて
燃やしたのだ
だから 
大きく 大きく
ひろ ....
ミサイルしゅぱぱぱーんと
ミサイルしゅぱぱぱーんと

水の音
ファソラシド
天板を何枚も抱えて歩きづらそうに
ザクザクと雪道
スコップで
壷の中

雨霰
穴が空 ....
夕陽のあたる背表紙にする
「た」行まで来た
この書架で
冬も越す
僕はきみといると楽しいし
きみも僕といると楽しそうだけど
わかるかい
そんなのは全部嘘っぱちなんだ
真実として二人を貫くのは
僕等がまだ完全じゃないってこと
掲示板に貼られたポスターみたい ....
二匹の鮭が
内蔵を捨てられ
切れ端をからませていた
私の手はまだ薄いが
母の手は血にまみれている


頸骨ははさみでぶち切り
卵と白子は引きずり出した
その度にあがる、歓声
嬉 ....
板壁に花の影が映っていた。
花は微かに揺れていた。
もうすぐ冬になり枯れてしまうから、
寂しくはないだろう。
古びた板壁も10年以内には崩れて無くなるだろう。
でも今はまだ花は咲いていて、影 ....
わたしの空より
青い青いその先に
あなたの見ている空がある


夏から二ヵ月毎のカレンダーを剥がして
こころの奥まで秋が染みた日


それぞれの手に触れる温もりは
少し哀しい距離感 ....
コスモス
すすき
金木犀






青く
それはほんとうに青く
筆で掻き毟ったような雲と
焦点を目指して伸びていく高速道路の
今日は至って空が高い平日に


走る車
 ....
月と太陽


 
 どこで生まれたのとむすめに聞くと
 ここ、
 と指さすのは居間の床


 その居間で月見をする
 高窓から見える月を
 まっさきに見つける子どもたち
 私の ....
 悲しみのうちに少女がいた
 少女はなにも語らない
 その少女の秋が終わろうとしている

 彼女のむねの内にはたくさんの
 こぼれおちそうな夢がたくさんあった
 
 こころなきものがその ....
コンクリートジャングルを
見下ろす
蒼い空に
真っ白な
ぽわぽわ羊が
たゆたっている

壊れてしまった
レコード盤のような
日常に
膿んで
見上げる空は
高い

鋼 ....
あなたが ぱそこんに かじりついてる あいだに わたしは 詩を 書いた 目玉焼きや オムレツの 詩を 。             あなたが 百点満点 百二十点 を めざして じたばたしている あいだに ....
石川和広さんの自由詩おすすめリスト(745)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
脳内伝達物質- 炭本 樹 ...自由詩205-11-3
やさしさでないほうを- ZUZU自由詩905-11-3
囚われる- ミゼット自由詩4*05-11-1
ダイジェスト吉増剛造- がらんど ...自由詩405-10-31
白墨と砂- ミゼット自由詩8*05-10-31
あなたとならと.doc- K+A自由詩3*05-10-30
透明人間- 炭本 樹 ...自由詩7*05-10-30
頭痛- ミゼット自由詩3*05-10-30
遠くに行きたい- 炭本 樹 ...自由詩5*05-10-29
_空は- 「ま」の ...自由詩4*05-10-29
ラム- ミゼット自由詩6*05-10-28
続編なし- 吉岡孝次自由詩105-10-27
秋がない- ZUZU自由詩105-10-27
マーブル- ミゼット自由詩5*05-10-27
黎明- 米倉瑠学自由詩305-10-27
- むらさき自由詩3*05-10-25
そろもん(美の話)- みつべえ自由詩505-10-25
呪い- 大覚アキ ...自由詩705-10-25
君は- こむ自由詩2*05-10-24
空の色の円い蓋- チQ自由詩105-10-24
図書室- 米倉瑠学自由詩2*05-10-23
灰色の空- 吉岡孝次自由詩105-10-23
「儀式」によせて- フユナ自由詩13*05-10-23
花の影- チアーヌ自由詩605-10-20
ラブレター- 銀猫自由詩16*05-10-20
原風景- 捨て彦自由詩405-10-19
月と太陽- さかな自由詩505-10-18
揺れるだけ- 炭本 樹 ...自由詩505-10-18
*水の記憶*- かおる自由詩8*05-10-17
アナタガ- すぬかん ...自由詩105-10-17

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