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聞きたい
聞きたくてかなわん。
うす暗い個室で
下着のままでこっちを向いて笑っている
君の歴史が聞きたくてかなわん。
今まで延々と続いてきて
これからも続いていく僕の生活の
そのとある地 ....
3丁目の煙草屋の
3軒隣に住んでいる
3人の悪魔に魂を売ると
素敵なワルツを
3曲ばかり
ご指導願えるそうだ
そんな話を聞いたので
僕は喜び勇んで行ってきた
ところが どうだい
教え ....
気がつかなかった
包丁で
指先を切ると
鈍い音がした
そこに涙が滲みこんでゆく
指先から
手首

二の腕
鎖骨
うなじ

錆びついてゆく
どれも好きな部位からだった
限 ....
どんなに愛しているか語られるのは
ちっとも愛していないからだなんて
ラブソングを止めるなんて マヌケだよ
ねぇ 聞いてくれ
俺 あのコとは失敗しちまったけど
お前に恋してるだけで嬉しくなっち ....
ある種の魚は流線形で
泳いでいないと溺れるらしい
そのために
むなびれも
尾びれも
つやつやと 光る

人魚は奇形だと誰かがいう
交差する足がないので
ソファーは苦手
ぺとり、と
 ....
虹を見つけるコツは
こまめに空を見上げること
雨のたび
忘れず雨上がりに期待すること


四つ葉のクローバーを見つけるコツは
誰かのために探すこと
本当は自分で見つけないと意味がないん ....
なにかこえにだして
ことばをいうとしたら
きらいとかすきとか
これがいいとかわるいとか
ただしいとかちがうとか
だからとかなんだとか
むずかしいとか
けっきょくとか
わけもなく ....
ネオンと雑踏と台風とをまとめきれない街、そしてその旨。わからないから遠いんだよ。眠るようにするりと受け付ければ「飛ばされちゃおうか」とか軽やかにニア・ヒア。海沿の錆び方をした集合住宅、写真の中にいる気 .... ダレにでも冗談を言える僕が
君にだけ言えない。

ダレにでも囁ける甘い言葉が
君にだけは言えない。

ダレとでもキス出来る僕が
君にだけ出来ない。

君の隣に腰掛ける事も、
手 ....
風の音。わたしは平野に立つ。西の空は錆びた色をしている。

離れたところ、陸橋に車が列を作って走り去る。月が風に揺れている。風の音が、遠くの車の音が、わたしの耳の中の音が、入り交じっては、かき消さ ....
もうこんな窮屈なブラックホールでの生活は嫌だ
と彼は言った
しかし私の手のひらの上にも
本箱の中にも
ブラックホールなどなかった

どうやら彼の言っているのは
ただの黒い穴のことのようだ ....
消しゴムは 使えませんね

紙も 消しゴムも 

まっくろに なってしまいます


消してしまおう なんて

思わないで

描き続ける他 ないです

描けば描くほど

ま ....
公園のベンチで
よだれをたらしているひとが
木星に廃屋を建てていた
交錯する光の網に掬われたわたしは

空へ逃れるために

翼を広げてみたけれど

光が見せるイリュージョンにさらされて

わたしのゴーストはそれをしない
晴れた空は、あまりに眩しくきれいだ

幼い頃、一番欲しいものはなあに?と問われて
そら とは答えられず
むきかごーぶつ と答えた
(空は大きすぎて僕のおもちゃ箱には入らないとわかっていたから ....
うちの近所の橋の下に
ホームレスのおっちゃんが一人住んでいて
橋下さんと呼ばれている

橋下さんは五十代半ばくらいで
よく釣りをしている
釣れた魚は焼いて食うらしい
釣りをしていないとき ....
君の周りに人が群がっているのは、

君のその、聞き癖のせいだ。

君はつまらない政治の話でも、

オタクの漫画の話でも、

それが世界一面白い話でもあるかの様に興奮して聞いている。
 ....
君の手を握ろうとしたのは

風の冷たさの所為ではなく

白い指先がただ心許なくて

僕の傍に繋ぎ止めなくては

消えてしまいそうだからだ

たぶんそれは愛ではなくて

同情 ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
私はしばらく無口になります
しばらく何も話さないでみようと思います

私の口から出るものは
欲望のまま流れる
迷い者

方向をもたずに
あたりを漂っています

とめどなく
空間を ....
僕の腕には骨のない子ども
僕の隣には乳房の三つある少女
骨のない子がくねりくねりとうごめくので
僕の両手は自由にならず
電車が揺れるたびよろけて
少女の乳房をわざとではなく肘打ちしてしまう
 ....
ー いとしの ―


あいしてください
もっと
愛してください

それは
愛ではありません

愛しい
こそ 揺るがない
存在

もっと もっと 愛してください

そして ....
パソコンの電源を消してください 九歳の子供が背広を着て介護ホームで
おじいさんしてる

     そして

九十一歳の白装束を着た人が
火葬場の火の中で
おっぱいを吸っている
 
 たった一言交わして
 すれ違うだけの人にも
 私を憶えていてほしい
 それは贅沢なことだろうか


 食卓や墓地や廃屋にさえ
 いつも人の面影があった
 私の生まれは人だから
 ....
この道、小道
ゆっくりと
滑り出す



よく晴れて
いない日を
休日に選んで
毎日の余韻で
痺れている右手を
左手でそっとさすりながら
寝転がっている、この場所

四角い ....
あなたが悲しい

という 
想像をする

するとわたしは
無関心で 
いられなくなる

壁のスイッチを
押すようにはいかないけれど

心の闇に
明かりを灯すことは


 ....
琥珀色の部屋
細い指先が伸びれば、
全てが開放されて
あたりに充満する

あの日から
いくつもの罪を
学問と呼ぶことで
耐え忍ぶ人たちは
かろうじて名を残した

パンドーラ
あ ....
安心できる人に出会ったので、
すこし、うれしい。

あなたが今おもったような意味ではなくて。
私はその人を放っておける。
ほっといても心配しなくていい。
私がバカげたことをしても、きっと
 ....
あの信号を左折
じゃなくてまっすぐ
山に向かって

 「海へ行くぞ」

三人道連れに
「マッテテネ」のおっぱいチラシを右に

 「これは海?」
 「これは川」

大きな橋を渡っ ....
石川和広さんの自由詩おすすめリスト(745)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
次の合コンパーティはいつだ- 捨て彦自由詩804-10-22
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ショート_ケィキ- 虹村 凌自由詩104-10-15
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暴言- 石川自由詩404-10-14
カラフル- nm6自由詩704-10-12
一番出来ない- 月山一天自由詩2*04-10-11
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まっくろ- こむ自由詩104-10-9
2835年(弥勒17年)- 本木はじ ...自由詩604-10-8
幽体- アクアス ...自由詩204-10-6
白い言葉- 窪ワタル自由詩22*04-10-6
橋下さん- 佐々宝砂自由詩7*04-10-6
君の秘密- 月山一天自由詩7*04-10-6
草の花- 有邑空玖自由詩5*04-10-4
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
私はしばらく無口になる- たまご自由詩1*04-10-3
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電気代節約および地球温暖化防止のために今すぐにでもできること- 桜 葉一自由詩204-9-26
連生- はらだよ ...自由詩304-9-26
人_(2004.9.25)- 和泉 輪自由詩2904-9-25
この道、小道- 霜天自由詩304-9-24
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エピプロ—希望だけ残して—- 木葉 揺自由詩8*04-9-20
安心できる人- 佐々宝砂自由詩704-9-20
夕方1時間ちょっとの蒸発- 初代ドリ ...自由詩1*04-9-15

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