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あなたは
休むということについて考えてみてください
ああ でも 考えこんでしまってはいけないのですが
ぼくには それは突然降ってきました
いままでの休日がすべて休日ではなかったかのように
....
夜になるとたまには
その日の些細なシーンの積み重ねで
あわよくば 後戻りしたくなります
ぼくらの夜は
そうやって 濃いっぽい空に包まれ
浮かんで混ざって消えていく それらで出来ている
....
いつものことだけれど
早々に月がやってきたので
まだ授業は始まらないわよ、と
太陽に聞こえないように
こっそり耳うちした
けれど
待つのは嫌いじゃないから、と
頭をぽりぽりかきなが ....
北海道の地方都市では
量販店はひたすら郊外型になってしまって
駐車場は平地で2000台収容
回転式のエントランスに
何カ所にも設置されたエスカレーター
天井は高くて空気もよくて
新宿のビッ ....
「捧げる詩集」(1995年・緑鯨社)には、1988年から1990年にわたって個人誌「風羅坊」に発表した作品を収めた。個人誌といっても、B4用紙に短い詩を毎号6〜8篇コピーして読んでほしい人に見境もな ....
らんららん 出張中の男の洗濯をしようと乙女心を持参しアパートへ向かったら
まさに今 女にまたがろうとしている男と遭遇
鍵をかけていても私は合鍵を持っているのだから男の防衛策意味なし
セコムしてな ....
夜が
よるが
よ る が
唇に夜
指でなぞって
夜
来ている
+
夜は沈殿する夜
夜を沈殿する夜
夜に沈殿する夜
なん ....
胸の中でとぐろを巻くのは黒い蛇
ぶすぶすといやな煙を吐くのは腸
どちらもくねくねとのたうちまわる
美しいもの輝くもの
空へと憧れるこころとうらはらに
確かにそ ....
真冬の外房の海は重く静かに
藍色に拡がり風も無く澄んでいる
寄せて来る波は高く聳え立つ岩に
強く白く砕けてその音に聴き入る
城ヶ崎海岸に立っても染み入る
目の届く限りの海は幻覚を乗せ
....
シェリー・シェリー
元気ですか? という意味だと
いうことにして ビール
浮かんで浮かんで押し寄せる
図らずもまわるカラッポの観覧車の午後1時に
昨日電車から眺めた風景の残像でした
....
さいきん
じぶんの
はんぶんが
じつはおとこで
ななしの
ははおやであることに
きづいて
とこにふした
いやなこった
せけんのはなしなんかじゃない
にんげんは
に ....
人間は牛じゃないのに
大砲は豆じゃないのに
あれは
きっと
花壇の音
詩集「時遊時間」より
鳥の家の庭には
コガネムシがころがって
日向ぼっこしております
鳥の家の扉には
「鳥も住んでいます」と
上質のフンでかかれています
夏の暑い日なんかは
ススキに埋もれた家を建てようと
....
--僕は彼女の写真を、白く明るいハダカを忘れない
パールの明度とオレンジの彩度
君はマーメイド/マーマレード
あるいは風船でいっぱいの海/渋谷/チカ
リスカ。
チ カ
....
黒に白い点でその周囲に黄色な夜から
ベランダの床に灰色になびく簾の影に目を落とし
すると遠くインドの君の呼吸が混じっていたので
ひと思案して 興味のないフリをして東京のあくびをした
十七歳の遅い秋の夜が更け
虫の声消えた後あなたの命懸け
後に残した全集一巻胸に
少年は密かに誓うのです切に
どこまでもあなたの心を見つめますと
四十歳になるまでにきっときっと
....
心はとっても不思議。
以心伝心て言うけど思いが強ければ伝わることがある。
それは大人と子供でも同じ。
心がゆったりとしてくると体の中からエネルギーが湧いてくるよう。
そして何でもできるような気 ....
天使のようなのが理想だけど時には悪魔な自分。
意地悪な気持ちがちくっと心の片隅に浮かんでくる。
心が風のように揺れ動いて・・
そんな自分はいやな人間だけど
ふりはらってもふりはらっても
心の ....
ひらり、ひらり
ふたりで見た桜の並木
桜は静かに、
ひらり
ほらり
ひらり
そして、ざぁあ〜っと風が吹いてきて
思いっきり花びらを持ち去っていった
アラジンの魔法のランプ
望みは何?
きっと一番初めにお金とくるわね。
だけど、時々、それよりも、もっと家族の健康って気になる。
家族が病気にかかった時、このときほど健康を切に祈ることは ....
ヒタヒタ
ヒタヒタ ザワザワ
ヒタヒタ「オバンです。いい年でありますように」
ヒタヒタ
人々がお参りにいく足音が暗がりから聞こえる
懐中電灯をつけなければならないほど ....
語り合う仲間がいることによって
安心感が生まれ、心にゆとりも生まれる
ゆとりの中から
周りの空気の音やにおい、
そしていろんな情景、人の優しさ
ふぁわ〜っと舞い込んでくるよう
あ、 ....
どのくらい掘ったか
見当がつかない
半分くらいなものか
背後をみやる
暗く光る土のにおいが
鼻をうつ
ここでは時間がわからない
時間は崩れている
なぜか穴は崩れたことがない
光の記憶 ....
昼時の定食屋に
ひとりで坐るサラリーマン
タバコのけむりが
背中をはって
店のなかにひろがる
ほかに客はいない
けむりだけが漂っている
その男はタバコを
吸ってはいない
静かに食事を ....
無数のひび割れた青空の目のなかから
たえまなく降りてくる風の淀むところに
ふるぼけたダンボール箱が積まれている
いつしか鳩たちがすみはじめた
傘もささず
棒のような日日が
確かに過 ....
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