君のそろえた手のひらのくぼみに湖が
あるなら
ちょうど夜が明けて霧も晴れてきて
青い山々がすっかり見えるだろう

僕は湖畔に寝そべって
君に捧げる歌を作る
君がふっと息を吹きかけるだけで ....
        160619
雨を排出して
街の個性を潰すアユ
雨を貯め込んで日照りに備える
イワナ
貧乏な車が田圃に転落して
運転者は打撲傷で済んだが
後部座席でシートベルトを無視し ....
波打ち際のおまえの姿を
なんと形容すれば良いだろう

哀れな末路
閉じた夢
干からびた声
孤独の極み

寄せる波に素足を任せると
わが身の所在なさが
あらわれてゆく

 ....
「私」でも「ワタシ」でもなく「わたし」です、「あなた」のそばに寄り添えるのは



許さない、許したくない、許せない、あいつに宛てて最終校正



「きみのため」「きみだけのた ....
(ひとこともしゃべっていない)この歌集にわたしの歌ははいっていない

デミグラスソース一滴一滴と逆さに振った瓶の底から

腹ぺこだ。でも間違えたしゃっくりが空いた空いたと鳴り止まなくて

 ....
喉を失くした
もう言葉で潤えない
どんな綺麗で優しい言葉でも
空腹を満たすことは出来なくなった

おいでよ
もう誰も信じなくていい
どこからともなく聴こえてくる
もうひとりのわ ....
蒼い魚が泳いでいたオリオンの川
三つの願いはシリウスへと
今夜も回っています
思い出のメリーゴーランド


どうした兄貴
やけにセンチなフレーズをと茶化してもよいものか
文芸部 ....
朝の光に濡れた電車には
七人掛けのシートに七人が腰を下ろし
つり革にも人の手がゆれていた

厳つい男と痩せた男の間に
若い女がはまり込み
ゆらーり ゆらりと
自分の世界で揺れ始めた
 ....
がらすつたう
あめつぶのやさしさ
ゆるされて
このほしにあること
いきていること





おともなく
おれんじいろに
もえるそら
だれかぼくに
てがみをく ....
        160526

いちご大福150円
柏餅100円
粒餡、漉し餡、味噌餡と
ありますが
いかが致しましょう
ちまきの季節は過ぎたので
紫陽花が明るい色して咲いて ....
     穏やかな風と光が
    丘のひだにあふれて
 卒寿の猫背を包みこむとき

おひとりさまのスライドには
しみじみとよみがぇってくる

    はるかに過ぎ去った
白い季節の ....
隣近所の思いを気にしながら育てる桃
摘花はほどほどにして花を愛でてもらい
消毒は風のない朝ひっそりと行い

花が過ぎて
ようやく形のできてきた実を摘果する
このときワタシは
親から切り離 ....
素因数分解した僕らは
裸足になって砂浜を駆けていく
照りつける日差しはひたすら加法だ
無限が婉曲に伸びて
規則的に押し寄せる波は
静かに四本の絃を鳴らして去っていく
これ以上はない
その ....
海になりたい

あなたの上に
覆いかぶさり

あなたの上で
おんおん
泣くんだ

あふれんばかりの
わがままで
あなたを
根こそぎ奪うんだ

行かないでって
言えばよかっ ....
透明人間になったらさみしくない
あなたの枕元にたったり
耳元でこしょこしょ話したりできるし
そっと服にはりついて会社にいったりもできる

透明人間になったらこわくない
噂話も知らん顔できる ....
鉛筆で、ノートのページに横線を引く。
上に白い入道雲を描く。
太陽は紙の外側にある。
雲と横線の間にもう一本、水平線。
横線と横線の間にあるのは、青い海で、
白く波打つのは風があったから。
 ....
社会人になって幾数年
歯車と化して十数年
叱られ叩かれ使われて
上昇したのは尿酸値

痛風発作に怯えつつ
言った言わないエビデンス
横文字並べて要するに
費用を安く抑えたい

わか ....
奥深く海底の熱水床
わたしが今呼吸をしている処
群がる白い蟹は
わたしであるための遺伝子を
鋏で千切りまた繋げる

染色体を失った肉体だが透明ではない
保護色を身に着けたわけでも ....
{引用=
 詩の風当たりに対して、短歌はどうなのだろう、
 邪魔な磐というよりは、誰も見つけられない、
 道路の端に転がっている小石、それそのもののようである、
 ざわわ、という音が66回も詰 ....
知的だね、と呼ばれてみたい宇宙人明日来るかもBOSS買いに

母ひとり、具だくさん

猫の手の嘘つき

周りますとも公転周期二万年意固地すぎますプラネットナイン

破瓜を超えても月ひと ....
あたたかな子宮にずっといたかった産まれた寒い不条理だ
泣く

一歳のたんじょうびには一升餅を背負っている理不尽だ
泣く

おもいきり泣いたらいいよ明日きみがどんな顔でもそれがいいから

 ....
ミサイルは
花のうえをとんで
どっかいった

あぶないから
線の内がわをあるこう
くるまが、ほらこわいよ
というと
花がはじめて
こわい
といった

ミサイルも
 ....
ひとの
内側をみていたはず、が
ふと気がつけば
己をみている

遥か
一等星に焦がれていたはず、が
暗がりに安堵している
いつのまに

わからない
未来に震えていたはず、 ....
  踊る、ひとすじの腕よ
  紺色の波濤となれ
  ロウリン、
   ロオリン
  ちいさく かたく
  畳まれたままの
  つばめたちの
  眼
  の
  影
綺麗事を言ってくれ
この雪の外にも街があると
綺麗事を言ってくれ
この凍てつきは
長くは続かないのだと
綺麗事を言ってくれ
お互いさえ見えなくなる
吹雪
口を閉ざす我々は
い ....
見知らぬ者が訪ねてきた
滅多に聞けない月の唄と
尖った山頂にしか咲かないという一輪と
いつ終わるのかと不安になるくらい
異国の砂漠の話を嬉しそうに続けていたが
僕は安眠剤を取り出して ....
こういった趣味を共有する場なら離れることは死ぬのと同じ


【雨水】降る雪が涙に代わる頃。誰の涙か御存知かしら


青いビーズ3個心臓娑婆娑婆と僕が生きてる意味が聞こえる


「 ....

もしかしてもしかすると
今日はなんだかクリスマスらしい


何か予定がある訳でも
肩を寄せ共に過ごす恋人が
いる訳でもなく
幼稚園はキリスト教系だったなと
思い出 ....
最後には閃光、そしてエンドクレジットになるのだけれど、胃のあたりですっぱくなって、のどの奥から舌の上、牙と牙、唾液のにおい、鏡の向こう、気づいた時にはすでに遅い、そう気づくまえに服を着なきゃいけない。 .... 新しいメッセージが一通ありました
このまえ
やむにやまれず書いた言葉に
一度は
お気に入りのふせんも
消えてしまった人から
あまりに
懐かしすぎて
そのひとつの
たったひとつのポ ....
もっぷさんのおすすめリスト(1763)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
くぼみ- ふるる自由詩19*16-7-1
イワナ_アユ- あおば自由詩2*16-6-19
流木- 千波 一 ...自由詩516-6-18
◆ニュアンス入門- 千波 一 ...短歌216-6-15
きっと手を動かしたり脳細胞を殺したりするほどの対価は得られな ...- ピッピ短歌5*16-6-14
渇き- 乱太郎自由詩13*16-6-13
ハベラス_(四行連詩)- 乱太郎自由詩9*16-6-2
スマートフォンの間で- イナエ自由詩13*16-5-30
虹をあつめる- 青色銀河 ...短歌116-5-28
さバクのコンビに- あおば自由詩6*16-5-25
橘月- 信天翁自由詩1016-5-14
摘果- イナエ自由詩11*16-5-14
青空の下で- 乱太郎自由詩9*16-5-11
海になりたい- umineko自由詩14*16-5-4
透明人間- 朧月自由詩416-4-29
ひとりでスケッチ- 光冨郁埜自由詩18*16-4-22
わかります- 松本 卓 ...自由詩916-4-3
蒼と青と藍の底で- 乱太郎自由詩19+*16-3-17
。。。。。。。。。。。。(これは短歌に使われなかったかわいそ ...- ピッピ短歌716-2-27
第九惑星_2016- たま自由詩17+*16-2-25
いつもポケットに涙- そらの珊 ...短歌616-2-11
ミサイル- はるな自由詩716-2-8
還流- 千波 一 ...自由詩416-2-4
tsubame- 草野春心自由詩416-1-27
北国の冬- フユナ自由詩516-1-20
疲労かな- 乱太郎自由詩12*16-1-20
エンドレス・ワルツ_【27首】- ピッピ短歌4*16-1-8
月見アイス- 凍月自由詩10*15-12-25
因果律- 片野晃司自由詩18+15-12-23
新しいメッセージが一通あります- フユナ自由詩1015-12-20

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