ほたるなく
おとなく ひかり
すい
ときえていく
ほたるまう
ゆきかう ひかり
まるで
ふる ゆきのよう
ほたるちる
とびちる ひかり
....
ノスタルジーでふるさとの家に「帰る」
リハビリで転居した庭園に「還る」
だったら・・・・・・
ほんとに「帰」「還」する
ところは どこなのよ
....
6月の中旬
いつもと感じが違うメールがあった
いつもだったら
<いまおきた>だったのが
<いまおきましたよ>だった
ぼくは勝手にひどく傷ついて
それから
<〜 ....
ちか頃では
傷ついたほうが
えらいので
みんなずたずた
わたしは
Tシャツに
「まんこ野郎」
と
プリントして
まちをあるく
カウンターでモーニングを
こうして毎日摂れるのは
四十年間働き続けたおかげ
払って来た厚生年金の余禄
震える指で煙草をつまみ、吸い
灰皿に戻して
まったりの店内を吹き抜けるウェイトレスが
....
電気はちゃんとつけているか
テーブルは片付けてあるか
新聞はまいにち捨てているか
羽をぬらしてふるえていないか
冷蔵庫にはなにか入っているか
人間関係はうまくいっているか ....
どれほど歳を重ねたにしても
夏の終りは感傷的で
どこかしらか和太鼓を叩く音が聞こえてくる
リズムを刻んでいるようであり
生の在り様を現そうとでもしているのか
小刻みに
あえて無 ....
押入れに入れられて
もうずいぶん長くなる
ときどき遊びに来るねずみに
爪をかじらせてやったり
みかんを潰したりしているうちに
骨の浮いた老婆になってしまった
これではいけないと思う
これ ....
そこに何があるのか
もう分かっています
見ないほうが幸せだってことも
それでも蓋を開けてしまうのは
貴方のどんな醜い姿も
この目に焼き付けておきたいからで
やはり 恋でしょうか
それ ....
僕の中に小さな女の子がいる
無垢な目に鋭さを湛え
頭には白い花のかんむり
僕の中に女の子がいる
僕は彼女に恋をしている
それは君じゃない
君 ....
林から叫び声が聞こえる
木を割いたような声である
お客は驚いて
あれは何だ
何が叫んでいるんだ
と尋ねてくる
いいえ
鶏を潰して
いるだけです
控えめに答えると
お客は安心した様子 ....
今なら変われる気がするんだ
空が青だったから
今なら変われる気がするんだ
空が青だったから
ただそれだけなんだけど
ちらっとだけ見た
ほんの一瞬優しく見えた
気のせいかな
涙なんて ....
空いてます
ぼくのとなり
とても広くて
あなたのわがままはすべて叶います
来ませんか
ぼくのとなりへ
ちょっと高くてこわいし
階段もないけど
その右手も 左手も
ぼくに差しの ....
奥に進めばいいと
席を立ったのはいいが
どこまで行けばいいのか
聞くのを忘れた
暗い明かりの下
行き交う人は
あなたの目的は全部
端から端まで知っているんだ
とでもいうように
意味あ ....
雨が降る
そこは傘をさせる場所になる
悲しみがある
でもぼくにはもう
感情をあらわせるひとはいない
雨が降る
そこは傘をさせる場所になる
金曜の午後4時15分
学校帰り
アメ横手前のマックでコークのラージを買い
UJは
向かいのMODE OFFに入る
『 いらない服お売り下さい 』
コーラほどの肌色が目を引く
全面ガラスの ....
活きていますか
いつ会えますか
午後6時に何時もの場所で愛を錯覚して帰るだけ
潰れた気持ちを
救った言葉を
不透明なガラスが塞ぐ
信じきらない君を愛おしく想う
....
赤ん坊が
すやすや眠る
さわやかな風
ゆったりした時間
純粋な心
曇一つない
柔らかくて
ふわふわで
神聖な空間
悪魔なんぞ
存在しない。
心が現れる。
立派な人になれなくてもいいから嘘をつきたくない
たくさんお金を稼げなくてもいいから嘘をつきたくない
かっこいいスーツが着られなくても
おおきな家に住めなくてもいいから嘘をつきたくない
どうかぼ ....
{引用=――Morrisseyに}
音楽の
無遠慮な激情のあと
きみの足もとで
タンバリンが死んでいる
手のひらの
指紋をみたら
のっぺらぼうだった
鏡をみてたら
右とひだりが
わからなくなった
君と話してたら
とても
悲しくなって
それでも
静かに笑っていた
本当はキ ....
落雷と白煙の雨が降りつづいていた
蛍光灯に照らされただだっ広いフロアで
わたしは暮らしやお金の為に働いていた
セシウムが含まれているかより
帰り道にはやんでいるかを考えていた
出力した資料 ....
平気なことばかりなら
忘れることもできたのだろう
傷つくのがこわいのは?
たいせつ過ぎる人だから
平気でいられないのは?
ずうっと1番だったから
平気なこと ....
さびしいこころがひとつ
道におちていた
拾わなかった
ぼくももっていたから
さびしい命がひとつ
歌をうたっていた
いっしょにうたった
さびしいさかなが
店先に並んでいた
....
ギャラが安いと三文役者が
太陽の尻に銃口を突きつける
ビクつく太陽がしゃがむ
突然の暗転に 頭真っ白の女優が
台詞をスッカリ忘れ
毛染が欲しいと舞台から逃げ出す
ドサクサに紛れて逃 ....
わだつみの声よ示せよその教え、遠くに見える鱶を眺めて
弾丸は砕くものだとこそ思へこぶしは何をするものだろう
もの言わぬ虫けらどもの歩み寄るそれを見ながら反抗するは。
オリオン ....
コンビニ前の
喫煙所で
マイルドセブンを吸う
雨がふっている
さっきまで
ついさっきまで
ここには猫がいた
片耳の潰れた
グレーの猫
....
そんなに簡単に
悲しむなんて
駄目だよ
ぼくが許さない
レモネードがはじける
モリッシーが嗤う
あまりに
ぶきような
きょうの日 ....
母さんぼくは
きょう会えなくなった理由を電話で聞いた
景色の一点を見つめるようにしてそれを聞いた
大好きやけど、ずっと一緒にはおられへんやろ、会いたくないのわかるやろ、
ひらが ....
{画像=110824232540.jpg}
人に優しいから自分に優しくなれる / 逆もまた真なりだ
一生懸命生きて来て楽なことばかりじゃない
辛い時にしっかりと支えてくれるもの / ....
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