ひとつの優しさ
今日の朝振り向いて
ひとつの喜び
今日の朝テーブルの上にそっと



あたたかな温もりに抱かれるように
背中から朝は訪れた
おはようと
ちいさな声であいさつする ....
      最後の /色

      残されたままに/
/ひとつの ....
      にびいろの空がうつろに泪をためている
                      とき
              散策する縮んだ隻影は
          賛歌を忘れて灰色の血を吐 ....
いまいましい季節が過ぎ去って
春の匂いを運んで
ちいさな風が
独り言を
ちっちゃな声で

ほんにゃら ほおい

赤いランドセルに
まだおんぶされているような
ふきのとうの葉で
傘 ....
夜は僕の肌をなめまわし
僕の知らない僕のこころと密会する


君は君の手垢をつけ
僕は僕の手垢を付けていく
君と僕の手垢が重なることはない
見つめあうことのないふたり


洗剤は合 ....
穏やかな日々というものがある

一日一日に
棘があり沼地があるのは
ほんとうは知っている
ひとびとは
うまく避けながら果実を探して
今日の美食を味わう

それでも僕は
虹の掛か ....
オリオンのまばたきが
霞んで見える
蒼い夜の隙間から

一通の手紙が粉雪のように

宛先が書かれていない
差出人の名も書かれていない
薄い肌色の封筒

糊づけもされていないので ....
君に明日会えるのが
楽しみ
で そりゃもう
君に明日会ったら
嬉しみ
で そりゃもう

なんて
どうして言えないの

楽しい
にミを着せて
嬉しい
は裸のまま

うっ 寒 ....
果てのないような冷たさの
季節にあって
白い六角形の粉末は
人間の傲慢を
目覚めさせてくれるようだ

横に吹き荒れる風を友にして
人の造った灰色の道を
埋めつくし
道と道でない境界線 ....
霧状に浮揚していた
掴みどころのない感情が
白い雪の下に沈殿していく
獣たちの目を避けて

二月の
星々の輝きが溶けていく
冷たい明けの刻
氷の群れが叫んでいる時刻

眠りなさい
 ....
みかんの皮をむくと
いくつかのいのちが並んでいる
土にまけば
また
みかんといういのちが
生まれていたにちがいない

くやしがっているだろうか
人の手が汚いと
叫んでいるだろうか
 ....
あなたに伝えたくて
今日も綴ります
夜の静寂に
零れる想いを

あなたを想うから
今日も開きます
昼間閉まっておいた
わたしのこころを

あなたにそばにいてほしいから
今日も ....
 さらさらと

お前は何しに来た

 こんこんと

お前は何を話しにきた

 しんしんと

お前は何を聴きにきた


 さらさらと

また人々の掌に舞い降りてきた
 ....
深夜のもがりぶえに鳥肌がたち
  どうしても探しだせません「気」の論理が
       聞きだせません「血」の鼓動が
       掴みきれません「水」の神秘が
              
 ....
 一 踊る

螺旋状に回る時間の渦で
ときおり光り輝く瞬間
踊る鼓動が
今日を激しく興奮させる

 あなたと
 アゲハ蝶が絡み合う
 異国に旅したその日付

 落ち葉に乗った ....
{画像=110417071821.jpg}


時折自分が何をやりたいのか、
分らなくなる時がある。

ありませんか?

そんな時どうします?
じっと時が過ぎるのを待つ?
自分が我 ....
あなたが感じた
その美しさを
僕の手のひらで触れることが出来るのなら

あなたが感じた
その痛みを
僕の右足で蹴ることが出来るのなら

あなたが感じた
その優しさを
僕の頬がさ ....
ジャガイモの皮を剥いたことある?

妻に尋ねられ
そういえば
記憶に残っていない

娘が小学校低学年のとき
いもの皮むき みんなでしたとき
血だらけになった男の子がいたらしいよ
娘が ....
秋を肴に一編の詩
まずいな
無口な月が雲隠れ
うまい酒は
そうあるものではないからな

あのひとがいなくなった
突然 ぼくには
あのひとにはもう会えない
おそらく ぼくには
辛い肴 ....
波打ち際で
砂に埋もれかけた
木製の小舟が
少年の夢にたたき起こされ
夕映えに浮かぶ

かもめが船頭になって
赤く染まった海を進んでいく
静まりかえった海面に敷かれた
赤い絨毯は
 ....
うれしかったこと

悲しかったこと

楽しかったこと

辛かったこと

今日の箱を
棚の奥にしまい込んでくれる
夜の暗闇

どこに置いたかなんて
明日になれば
きっと
 ....
君との想い出を抱いて 死んでいけることを誇りに思うよ ニコニコと笑う君も 好きだけど
口とがらせて怒る君も 好きなんだよ
怒った顔も可愛いから
ついつい怒らせちゃう


僕を信じてる君も 好きだけど
僕を疑ってる君も 好きなんだよ
安 ....
そ だ あ 照 声
ば か な ら が
に ら た さ 聞
居   が れ こ
て   笑 る え
く   え と る
だ   ば   と
さ     あ 
い   嬉 た 優
 ....
なにかが欠けていたのだろう
あなたに伝えること

いま
全裸を隠そうとしている
この月のように

僕があなたを
少しずつ愛していった
はずなのに

あなたは
不信で覆われていく ....
一行が零れてきそうな
静けさに
眠りなさい と
夜は耳元でささやく

白い羽を揺らす誘惑に
応えようとする肉体
沼地の底に落とされるかもしれない
そんな不安は
片顔隠した月が
煙草 ....
真昼の太陽の微笑みを
光とともに受けて
重たい涙が乾いてしまった

空が吸い込んだみたいに

真昼の温もりのある風が
おそるおそる
やってきて
冷たい憂鬱を運んで行った

夕立に ....
玄関の向こう側で
人の声がする
それは私の知らない人の声

玄関の向こう側で
行き来する自動車の声がする
それは忙しいと街が嘆いている声

玄関の向こう側で
ジェット戦闘機の声がする ....
今日と明日の夜の谷間に
微かだが
感じるあなたのため息
ソプラノ歌手よりも
こころに染みる
透き通ったそのひとの言葉
最上の音楽に聞こえる

胸のふくらみがさらに大きくなり
木管の寂 ....
だれかが泣いている
ぽたぽたと
落ちてくる涙
ぽたぽたと

悲しいのではない
うれしくて
土が若さを取り戻し
草木がはしゃいでいるから

だれかが泣いている
ぽたぽたと
落ちて ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
朝のスケッチ- 乱太郎自由詩22*08-5-21
残された色- 乱太郎自由詩25*08-5-7
微吟(三)- 信天翁自由詩108-5-4
ほんにゃら_ほおい- 乱太郎自由詩26*08-4-23
ノート- 乱太郎自由詩32*08-4-13
陽光- 乱太郎自由詩26*08-4-3
オリオン- 乱太郎自由詩20*08-3-22
うれしみ- 乱太郎自由詩23*08-3-4
白い地平線- 乱太郎自由詩22*08-2-21
氷点下- 乱太郎自由詩17*08-2-12
みかん- 乱太郎自由詩17*08-2-5
今夜も- 乱太郎自由詩14*08-1-25
- 乱太郎自由詩20*08-1-7
Trembling(7)- 信天翁自由詩1+07-12-6
三の詩篇- 乱太郎自由詩21*07-12-1
星空を見上げる者たちへ- beebee自由詩5*07-11-20
出来るのなら- 乱太郎自由詩28*07-10-21
じゃがいも- 乱太郎自由詩17*07-10-9
秋に- 乱太郎自由詩12*07-10-3
小舟- 乱太郎自由詩26*07-9-21
今日の箱- 乱太郎自由詩16+*07-9-11
宣告- 北大路京 ...自由詩9*07-9-10
ごめんね- 北大路京 ...自由詩23*07-9-5
だから- 北大路京 ...自由詩15*07-9-3
月蝕- 乱太郎自由詩19*07-9-1
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ウインク- 乱太郎自由詩12*07-8-17
玄関- 乱太郎自由詩24*07-8-7
秒針- 乱太郎自由詩12*07-8-3
- 乱太郎自由詩11*07-7-31

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