私はこころの中で寝ています
いびきが何度も聴こえてくるのです
私はこころに布団を掛けています
寝返りするたびもう乱れて自分でも恥ずかしい
それでもやはり寝ていたいのです
夢枕がもう手 ....
言葉が砂みたいにつまって
詩はもうなくなった
わたしは砂袋

されたキスは
ぜんぶ覚えてる
黒ずんで腐ったところ

いまは眠たい
砂袋になってしまったのに
眠たくて眠たくて
 ....
詩作品の評価なんて
気にいることが書かれていれば当然のこと
作者が好きとか嫌いで評価しても良い

  昔小学校でテストに出す問題を
  好みの子には事前にやらせていた先生がいた
  そんな ....
ねえ、いいから
と手を引っ張られ
誰もいない女子トイレに連れて
から
 か
  ら
   少しだけ開けた窓こぼれる斜陽突き刺す
笑顔 舞い込む蝶々を、ちょうどよかった
と少しだけ骨張っ ....
石壁の家の裏手に枯れた葱ほんの四方に人は生き抜く 生まれる前はゼロだった

生まれたときもゼロだった


生きている今もたぶんゼロ


いつか無限になって永遠になる

ハチの字螺旋のその上で
ゼロのまんまで生きていく


 ....
嘘か猫のようであろうとして
そのどちらにも失敗してしまった
こうなってしまってはもう
人さらいになるしかないと
人さらいの家に教えを請いに来たのだが
玄関から庭まですうすうと
透明な空気が ....
正しいことを君にあげたい
君が
社会に出て気づくこと
世界は

二者択一の連続で
君はほどなく気づくだろう
公平もない
絶対もない
すべてが
相対性の世の中

だが
ほんの短 ....
糸杉の並んだ道
夏のただ中だった
一歩歩くごとに
汗は蒸発していき
肌に残されたものは
べとつくだけの塩辛さだった

暑さのあまり
蝉の声さえ途絶えた
世界には
わたしとあなたしか ....
もし猫と鳥が
人生からいなくなったら
どうやって詩を書こう

月がくだけて
湖に溶けてしまったら
どうやって恋をつづけよう

この夜が明けずに
空があかく焼けないなら
どうやっ ....
夏はなんだかすごくさびしかった。これまではそんなことはないのに。さびしくなるのは冬か秋か春と相場が決まっている。
いろんなものが取れかけているわたしは、また色々のことを思い出す。思い出したり、考 ....
           160824

昨夜安部首相がマリオの姿で土管から顔を出し
鞍馬から牛若丸が出でましてと落語の台詞を言ったとか
それを聞いたマリオは怒ること怒ること
新しい知事さんも ....
別に
何て言わせない
そんな気迫を顔から感じるんだけど
足はガクガク
その10分後、
彼がそんな歴史的なことを
成し遂げるなんて
この時はとてもじゃないけど
わからなかった

「あ ....
迷惑というものが
足元に転がってきたので
これ
あなたのですよ
と元来た方向に蹴り返したら
露骨に嫌な顔をされる
それ
お前のもんだろうが

正しい日本語に言い換えて
返してあげ ....
ナイアガラの滝を見ても

グランドキャニオンを見ても

移動するカリブーの群れを見ても

そりゃあ、こんな景色、地球のどこかにあるやろ、

そんなこころしか湧いてこなかった


 ....
どこから、どこまでが
いのちなのか
そんなの、訊ねられても
わかんないよね

ましてや、人生なんて
いつから、どこまでだなんて
微妙だからさ
わかんないよね
考えるのもアホらしくって ....
ダイ
アポストロフィー
感情で生きている男が
振り上げたギターを
バスドラムに投げつけて
そういうものを見るたびに
嗚咽や時には吐瀉物を
漏らしたりしたものだけど
裏切り者のような
 ....
もう七二年も昔になりましたか
 第二次世界大戦が
 マスコミの話題になるとき
 浮かんでくる光景は

地方都市の国民学校3年生の教室
腕白な少年どもに囲まれて
おまえはスパイだと
小突 ....
きみへの愛は痙攣的な近親相姦、あるいはバスの中で音読する官能小説/ジンジャーエール片手に危なげに海の背中を泳ぎきり、思いっきりジャンプする、遠くの方へ、できるかぎりの軽快さで/各駅停車の青空/二度と聴 .... 引き出しの奥のカメラに氷河期の白い記憶を閉じ込めたまま


唯一の命を抱えプラズマのウサギと共に言葉を泳ぐ


空っぽな夜にはひとに知られずに空へ静かな青を吐露する


(永劫)が送 ....
きのうわたしたちは夏を齧っていた
いじらしく硬く、青臭い
ビルの高さを馬鹿にしながら

幸福はただの文字になり、遠くへ
かわいいものたちの国を走り抜け
もちろんはだしで 手を上にあげて ....
顔の無い自分の顔の部分について考えている
なぜか?
非常識だからだ
洋服を着たからだだけが
ぺたんこになって地上に映し出されていた
これからもわたしたちは
なんとかマップにマッピングされて ....
ぼくのきらいなキミの中に映像や声がたくさんはいってくる瞬間にたちあいたい
そんなキミをとりまいている勝手なワイファイに一緒にざけんじゃねーぞと叫び
そのときおとずれる眠気や無気力や無遠慮な刺激とか ....
                160704


並四ラジオにはVRつまみは無いのだ
音量調整は
アンテナタップ切り替え
再生検波管の再生具合(ポジティブ・フィードバック量を再生バリコン ....
君のそろえた手のひらのくぼみに湖が
あるなら
ちょうど夜が明けて霧も晴れてきて
青い山々がすっかり見えるだろう

僕は湖畔に寝そべって
君に捧げる歌を作る
君がふっと息を吹きかけるだけで ....
        160619
雨を排出して
街の個性を潰すアユ
雨を貯め込んで日照りに備える
イワナ
貧乏な車が田圃に転落して
運転者は打撲傷で済んだが
後部座席でシートベルトを無視し ....
波打ち際のおまえの姿を
なんと形容すれば良いだろう

哀れな末路
閉じた夢
干からびた声
孤独の極み

寄せる波に素足を任せると
わが身の所在なさが
あらわれてゆく

 ....
「私」でも「ワタシ」でもなく「わたし」です、「あなた」のそばに寄り添えるのは



許さない、許したくない、許せない、あいつに宛てて最終校正



「きみのため」「きみだけのた ....
(ひとこともしゃべっていない)この歌集にわたしの歌ははいっていない

デミグラスソース一滴一滴と逆さに振った瓶の底から

腹ぺこだ。でも間違えたしゃっくりが空いた空いたと鳴り止まなくて

 ....
喉を失くした
もう言葉で潤えない
どんな綺麗で優しい言葉でも
空腹を満たすことは出来なくなった

おいでよ
もう誰も信じなくていい
どこからともなく聴こえてくる
もうひとりのわ ....
もっぷさんのおすすめリスト(1757)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
私は- 乱太郎自由詩9*16-9-12
砂袋- はるな自由詩416-9-11
詩と評価- イナエ自由詩1*16-9-8
蛾になりたい- ピッピ自由詩516-9-7
石壁の家の裏手に枯れた葱ほんの四方に人は生き抜く- フユナ短歌616-9-7
ゼロハチ- ゼロハチ自由詩3*16-9-6
鏡の中には誰もいない- 春日線香自由詩416-9-3
ダッシュ!- umineko自由詩12*16-9-2
夏のスケッチ- そらの珊 ...自由詩15*16-9-1
月と湖- はるな自由詩316-8-31
ことしの夏は_のこと- はるな散文(批評 ...616-8-31
夜のスーパーマリオ- あおば自由詩3*16-8-24
to_do- opus自由詩116-8-22
共同体- ピッピ自由詩316-8-19
旅の思い出- 吉岡ペペ ...自由詩116-8-10
八月のさようなら- たま自由詩13*16-8-6
- ピッピ自由詩316-7-30
八月の光景- イナエ自由詩4*16-7-29
ペシミストのために街は青く光る- 伊藤 大 ...自由詩216-7-19
氷の記憶- 由比良 ...短歌516-7-18
- はるな自由詩316-7-16
愛そうと試みている- モリマサ ...自由詩7*16-7-5
ぼくのきらいなキミ- モリマサ ...自由詩616-7-5
VR海岸- あおば自由詩5*16-7-4
くぼみ- ふるる自由詩18*16-7-1
イワナ_アユ- あおば自由詩2*16-6-19
流木- 千波 一 ...自由詩516-6-18
◆ニュアンス入門- 千波 一 ...短歌216-6-15
きっと手を動かしたり脳細胞を殺したりするほどの対価は得られな ...- ピッピ短歌5*16-6-14
渇き- 乱太郎自由詩13*16-6-13

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