僕が生まれたのは
十月十四日
それまでに
バクテリアだったり
魚だったり
鳥だったり
いろいろ
やってみたけど
どうやら
人間が一番似合っていたみたいだ
僕が生まれたのは
十 ....
つい最近まで
小さくうなだれていたのに
海の地平線までしっかりと
見つめるようになった君の瞳
明日かもしれない切なさを
胸の奥で感じながらも
瞳の眩しさは
陽を浴びて光り輝く海原のよ ....
見知らぬ空を仰いで
温もりを感じる日々
ときおり舞い降りる
透き通った言葉を
奥深い森の落ち葉で包んで
肉体のない愛情を知る
交じり合うことのなかった
細い光の線が
一瞬の ....
立ち止まる少女 頬をほんのり膨らまして
空白が過ぎる 歩道の横に青い家 白い
カーテンが揺れている 微風に誘われて
春の兆し 桃色の折り紙 鶴を真似る
飛べない羽 海上で踊る光の群れ やがて ....
「 」
それ どういう意味って
聞けばいいのに
恥ずかしがって
「 」
それ こういう意味だろうって
考えてしまうから
ビルが崩壊してしまうだよ
時間を空に ....
瞬きの回数分
世界が生きていた
ぱっと
開いたかと思えば
すぐさま
消えるのだ
一億頭の羊でも足りないはずの
このくりかえし
その度
世界は生まれ変わって
ぼくの前に現 ....
あなたの寂しさ
あなたの強さ
洗濯物がまわっている
くすんだ街の屋根瓦を舐めまわす冬陽
デビルの酌で酔っ払うプロムナードの枯れ葉
祖母ゆずりの猫背に鞭をいれる空っ風
温厚であってほしい地球に恐るおそるノ ....
「好き」という言葉に
飽きたとしても
君を見て ピンッと動く気持ちの方向は 変わらないと思う
ずっと
きのうは
「時」から「空」へ昇った
そして きょうは
「空」から「時」へ降りた
と この他愛ないドグマを呟いた とき ....
想い出は焦げ茶色
今は 今すぎて
昔は 昔すぎて
アキ
君の笑顔には この空が とてもよく似合った
うまれたての青い空
もっと君に見せたかっ ....
見限るようにも
また逆に 見守るようにも 想える
なんとも言葉にならない「もの」が
いま つっかえ つっかえ
のどをくだってゆく
それ ....
このレールの上を
たどっていけば
きっと キミにたどりつくのだろう
レールは まっすぐだろうか
エミリー
あなたと最初に出会ったのは羊水の中
あなたは何も言わず
私を蹴って押し出してくれました
あなたはそれっきりそのままで
難産だったと語る母にあなたのことを訊いてみたのです ....
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