朝はこんなにも鳥の声であふれている
それが
そらみみでないことを知ったあと
染み出てくる
当惑を
奥歯でそっとかみしめて
(愛おしいシーツの皺を伸ばすように)
こんなふうに
人は日常に ....
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丸い小さな石が転がった。

その時なにかが動いた気がした。


ほんの小さなことが
世界を動かしている。
宇宙を動かしている。

 ....
どうしてもと言うなら
僕は止めない
止めないよ
止めないけれど
その前に
貸した金は返して欲しい
香典に当てるから

友よ、さらば

風俗嬢の本当の哀しみは
感じてしまうことだと ....
ちいさな命が逝きました

なにもできないことが
くやしくて
何度も名前をよびながら
一度も
空をとぶこともなかった
幼い翼を撫でておりました
スポイトからこぼれた水を
君は果たして飲 ....
{画像=140506151840.jpg}

ぼくはズンズン身長が伸びて来て
視界が俯瞰して行くんだ。

小さな町の煙突を抜け
東京スカイツリーを抜け
視野が120度、180度、、、、3 ....
覚えたての縦笛から
頼りない汽笛のような音が
飛び出したから
思わず笑って
私は手をふる

どこかへいくの?
またかえってくるよ

音を作るこどもたちが
今でもほら
とても楽しげ ....
花ちゃんの
あたまはしめって
血みたいな味がした
手のひらはかわいて
すこし皮が むけてた

それからふるえるように息をしたら
世界は
ささやかなその体のぶん
のびを した
 ....
そういえば春は
いつのまにか過ぎていた
楠のみどりの深さに溶けて

さえざえと曇る朝にまだなんとか
へばりついた春
雨戸をあける音に縮んで
すずらんの根元へ消えていく

ばらの蕾 ....
  あたたかいミルクを 絨毯にこぼしてしまった日
  きみはゆっくりと愛していた
  町を、陽の光を、そでの長い服を



  きゅうくつなかなしみが胸を染める
  言葉にできな ....
{画像=140426112527.jpg}

都会の一角に寄り添って
おまえは小さき声を上げていた

1月の薄い陽射しを浴びて
身体には輝く黒石の毛皮をまとい
丸まり
鞠のように丸まり ....
退院の日は花冷えがした。うちにかえってきたら隣家の夫婦がやってきて、それから、いとしい宝籤は(宝籤は母と父が飼っている黒い犬だ)、尻尾を―先端だけがほんのわずかに白い尻尾―ちぎれそうに振って鳴いて .... いたずら  乱太郎

眠りを知らない時の神
人間の右回りに活動する肉体の細胞核は
騙された睡眠薬だ
無限に生きる術は夢で踊り
永遠の門番から渡された片道切符の切れ端の上で
一喜一憂して果 ....
ジャンケン ポン
鬼だー! 隠れろ!
春の鬼ごっこ
小さな女の子たちが隠れる場所を探している
木の陰へ
路地の奥へ
鬼が来る早く隠れないと……

慌てて
建築資材倉庫へ
独りで逃げ ....
昔大きな戦争があったことを
食卓のバナナは太陽に教えてもらった
黄色い時代だったという
バナナは自分が青かった頃に住んでいた国について
通りかかった風に話し始めた
小さな島がたくさんあっ ....
現代詩フォーラムという場所に限定していえば、ここに投稿されるいわゆるネット詩と呼ばれているものは膨大な数が毎日投稿されている。
タイムラインはよどみなく更新される。一日開かないだけで、ひとつの詩は一 ....
手賀沼やキラリ水面に春来たり

菜の花や見舞いの窓に陽の光
空気を読まない空気は変える

転んでもタダでは起きないが身上

カラオケ選曲三十年前のアイドルソング

世界中で一番ロマンを感じない夫

論点がいつもずれる

割り勘だと素早い箸
 ....
  空雲空雲空雲


青空と雲が織り成すミルフィーユはタンザニア系のコーヒーが合う
  栗色のひとみが
  風にさらされている
  窓のきわ、沈みゆく陽はとおく



  きょう、
  なにもいえなかった
  だからたぶん、あしたも
  きみになにもいえない ....
昨晩コンビニで釣銭の小銭を寄付をした時
店員さんに「ありがとうございます。」と言われて
少し気分が良くなった
この気持ち一体なんだ




もし
僕が宝くじが当たって何億円も手に入れ ....
十一月の鐘が実を落とし
朱色の音符を齧る
冬になる前の夕焼けの子守歌

もういいかい
紅潮した頬がさらに赤みを増したのは
母に贈る感謝への気恥ずかしさ

渋くはないよね
不安げが ....
左手の指輪は{ルビ女性=おんな}除けですが、していなくても寄ってきません   なにか、やわらかい言葉を
  あなたには いったほうがよかったのだが



  木枯らしが身を刺す日
  かたむいたなんらかの光
  洞のなかの熊に似たあやうさが
  あな ....
  わたしの胸のなかは
  春がくると、空の色とおなじになる
  うぐいすも桜もないこの町を
  がたのきた軽自動車で駆けてくあなた



  風のそよぎが耳にうたう
  鋏を ....
 瞳


二月の白い雨の中
何もかもが凍りついた冬日
畦の匂いさへ凍りついたまま
も吉は冷たい闇の中で
いつもの道を見失ってしまった
今日はどうしても
まっすぐ歩けない

も吉を ....
  かなしい歌をつれて、
  春風がきみの頬をさわるとき
  ひとびとのささやきは町を彩り
  光が、もの静かな雨のように靴に落ちる
  白い花の影がひとつ、心のなかに揺れている
  ....
二月末には毎年わたしの誕生日がある。ことしは、実家にいるので、そして妹も帰ってくるというので(姉は仕事のため帰ってこられないのだという)、安心してホールケーキが買えるわねと母が笑った。
妊娠のためと ....
0が1を
たべつくして
朝になっても
明るくない

うすく凍りついた水たまりを割ると
世界の底で
あなたがスープみたいに眠っている
私は十三年間
薄暗い工場の中で
機械の一部になって働いてきました
小さな子どもを連れて離婚した
若くもない女には3Kの仕事しかなかった
子どもを保育園に預けて働いた

毎日々
ベルトコ ....
父は今日
返事をしなかった
話しかけても

目だけはじっと
私をみていた

まゆみだよ
わかる?

といっても
黙っていた

聞こえる?
と聞くと
うなずいた

声は ....
もっぷさんのおすすめリスト(1763)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カミツレの花- そらの珊 ...自由詩13*14-5-11
繋がっていくものたちへ_/_小さなアリが地球を回す- beebee自由詩19*14-5-10
友よ、死ぬな- 花形新次自由詩114-5-10
おとむらい- そらの珊 ...自由詩12*14-5-9
地球の先でノックダウン_/_ぼくは想像する太いモヤシだ- beebee自由詩22*14-5-6
楽隊- そらの珊 ...自由詩1914-5-6
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そういえば春は- はるな自由詩314-5-5
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黒猫_/_陽の当たる暗闇に消えていくもの- beebee自由詩25*14-4-25
満足- はるな散文(批評 ...514-4-23
いたずら+イタ・ヅラ- 乱太郎自由詩15*14-4-16
【_春の鬼_】- 泡沫恋歌自由詩14*14-4-9
落花生- 乱太郎自由詩25*14-4-2
【HHM2参加作品】「旅立つということについて」小林青ヰ- そらの珊 ...散文(批評 ...8*14-3-25
春二題- ……とあ ...俳句10*14-3-25
自由律_【_おばさんの流儀_】_其の二- 泡沫恋歌俳句8*14-3-24
青空と雲が織り成すミルフィーユはタンザニア系のコーヒーが合う- 北大路京 ...短歌214-3-19
かなしみのかたち- 草野春心自由詩514-3-12
優越感の優しさと劣等感のやさしさ- ichirou自由詩7*14-3-8
- 乱太郎自由詩20*14-3-7
左手の指輪は女性除けですが、していなくても寄ってきません- 北大路京 ...短歌614-3-1
悔い- 草野春心自由詩314-3-1
わたしの胸のなかは- 草野春心自由詩314-3-1
北の亡者/Again_2014如月〜皐月- たま自由詩25*14-2-27
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スープ- はるな自由詩1114-2-26
【_私の履歴書_】- 泡沫恋歌自由詩37*14-2-21
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