死の淵の
沼の中から浮き上がり
息を始める餓鬼の手があり




 幽霊の ように生きるアナタ 目の隅に



 ひとつふたつ みっつよっつと あてもなく ....
感光しすぎた白い写真を持ち歩き
生まれるひびに影が走った

ふかまらないよう
いっていたカレーパンのため (弱火の
コクはゆげを捨て
ぼとり
日陰についた/落ち葉はもう
外ではなく
 ....
地平線がかぎざぎに囲われた東京を
中央線のガラス窓からのぞいて
ビルたちの壁面は薄黄緑に光る
水の色をしたいろんな影が長くのびて
フラットな装置のように空が広がる
鳥の群れがばらまかれ
ペ ....
かばんには レニーブルーズの自伝と

上座仏教の指南書とくしゃくしゃのプリント類が入っている

2冊はだいぶ違う本どうしだが どちらも好きだ


でもレニーのほうが好きだ


 ....
地球を体内としてつぶやく時


腕章に血が滲み妙に深刻になる


原爆 君の名はアマテラス


虎を飼うマンションに帰りつく


心の地図描くとも恒星天描くとも


官僚 ....
ライオンが海辺で吼える
電解質として孤独は宙を舞い
蛍たちがその行き先を示している
この獰猛な植物世界

心ばかりが跳ねるので
四分の五拍子にした
凍りついた月を見て
ライオンが海辺で ....
夢をみた
ふかいいふかい沼にはまりこみ身動きもとれず
出せる声は呻くような無様な音のみで
がいこ がいこと鳴くイキモノが迫っては消える

暗いとも明るいとも言えぬ景色は
これがこの世界の果 ....
何かですらない 場所に
何かであろうと 場所を僕は探そう
この地べたを脱出するようにして
影の中でもう一度全体になろう

排斥場からは ささやきがしている
枝となっていく岩ではなく
刈り ....
カウンターでひとり飲んでいると
電車に乗っているような気分になる

電車はどこに向かっているのか
この鉄路を引き裂いているのは
焼鳥の香りと酔客の話しごえ

テレビでは米中首脳会談の様子 ....
 
昨日より冷たい君の
手を引いて
坂道を上る
君の腕が肩から
肩から抜けてしまわないように
そっと引いて上る

途中、誰がつくったのか知らないけれど
昔からある赤茶けた工業地帯が
 ....
胸が苦しくなりました
雨がふったから/あなたをみかけたから

なんだか切なくなりました
一人だと思ったから/負けたと感じたから

愛しいと思いました
いじらしかったから/がんばってたから ....
北風砂浜に吹き廃船濡れて


ホットコーヒーの湯気が白龍


影のない曇天の街に己失う
とても 死にかけ
すべてとして それは
目を細める 闇は場所を流れていったんだ!

爆発、 中に言葉も空に
何かだということは、 どこへ出かけるー
自分自身でいようと
ふゆの哀しみ

何処につづいている

君の乳房に口づける

石英の香りだ

その暗がりは

ひんやりと音もなく

蛍光灯のあかりだけ

つづいている


すきなだけた ....
薄墨色に暮れかけると
そこは
沼の底

ゆっくりと
沈み込む
響かない 足音
重く
さらに重く

山あいの道
影さす 道
ツタの這いまわる 木々の茂る
細い 細い 道

 ....
地平線の彼方に大きな夕日が沈む
地平線の見える大地など、僕の住んでいる街には無いのに。

無いのだが、地平線を僕達は確かに感じとることができる
感じ取ることができるので
僕は地平線に向かって ....
赤白のガントリークレーン
お台場でずらり水を呑んでいる
君たちはまるっきりキリンの立ち姿してるから
象のモアイ像を並べてあげよう

ガントリークレーンほんとうに
ダリのキリンにそっくりだけ ....
夜行列車を降りた旅先の富山で 
朝から無人のグランドに行き 
雪化粧した立山連峰に目を細めながら 
お兄さんと、キャッチボールをした。 

玄関を開いて部屋に入ると 
春に生まれたばかりの ....
前衛・側衛を薔薇で固めよ この行進に


軍服に階級章ナシ ゲリラ戦


暗闇にまぎれ上陸するボート


インドラと閃きつつ俳・諧


孔雀音もなく羽根ひらく


庭園に ....
たとえこころは暗くても
いのちはあかるい

たとえ世の中は暗くても
たましいはあかるい

たとえわかりあえなくても
たとえ憎しみあっていても

血塗れの戦場や
やるせない食卓で
 ....
結局はどこまでも孤独で
一日の終わりが
生命の始まりのよう

音もないのに
赤子が泣いている

そんな気がする

音も立てずに
心が
熟れ過ぎた果実のように
裂ける
誰にもぎ ....
活字に移すと格調高くなる情報


迷ったら日蓮御書に聞く


葉ッパ決メルより古来瞑想の偉大
ミルクを注いで
ウバ茶にくるり描く

先日はアールグレイでやりまして
白くて砂山のようでした

赤い土の色
今日はおいしい
鼻を震わす香り

少しだけ砂糖を落として
空の指が匙に ....
  ちいさな
  足跡が
  ひとつ、
  ふたつ、
  みっつ、
  よっつ、
  いつつ、
  むっつ、
  ななつ、
  やっつ、
  ここのつ、
  続くつづく
 ....
足の裏に眼があって地脈甞めてみる


宙空にシャガ爛れ咲き


空が青いので白塗りしたい
ジャズの名曲
サムデイ マイ プリンス ウィル カム
タイトルとメロディだけ、歌詞は知らない

サムデイが
信じてるほうのサムデイなのか
信じてないほうのサムデイなのか
読者たち

 ....
昨晩

マンションの六畳で
四人のヘビースモーカーが
一晩中スパスパ

最近流行らない
喫煙を

誰に遠慮することもせず
やりながら

暑苦しくも

革命について
語りあ ....
最近の子供は
夜更かしが多くて
ワシの仕事は
日の出前の早朝に
なってしまったよ
そんなんだから
新聞配達の兄ちゃんと
バッタリ出くわしてさ
お互いリアクションに
一瞬戸惑ったさ
 ....
競馬は好きだが

馬券は買わない

どうせ儲けたくなって

好きでもない馬も

買ってしまうに決まってる

いつまでも

好きな馬だけを

見ていたい

だから馬券は買 ....
アンコールワットの回廊に
群れている阿修羅のレリーフは
湿気にふくらみ
熱帯の日に穿たれてひび割れながら
蛇の胴体を太い腕でつかみ
眉毛を盛りあげ
侵入者をにらんでいる
阿修羅たちはどの ....
都志雄さんのおすすめリスト(546)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白黒、- ヨルノテ ...自由詩209-11-19
西日は外で焚け- さわ田マ ...自由詩309-11-19
東京- モリマサ ...自由詩14*09-11-18
青空- 八男(は ...自由詩509-11-18
僕の原爆- アハウ俳句209-11-18
ライオンが海辺で吼える- 瀬崎 虎 ...自由詩409-11-18
- 朧月自由詩509-11-18
時の存在としてでなく- 番田 自由詩209-11-17
カウンターでひとり- 吉岡ペペ ...自由詩1209-11-17
接続詞- たもつ自由詩1109-11-17
青い雨- 朧月自由詩309-11-17
窓からの眺め- アハウ俳句3*09-11-17
感情- 番田 自由詩109-11-17
ふゆの哀しみ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-17
夕暮れ時の・・- ゆびのお ...自由詩309-11-17
ち_へ_い_へ- ……とあ ...自由詩14*09-11-16
美しき不燃- 海里自由詩109-11-16
青い鳥_- 服部 剛自由詩309-11-16
文武の庭園にて- アハウ俳句309-11-16
All_Miracles_Mean_Life- 笠原 ち ...自由詩7*09-11-16
空の向こう- within自由詩8*09-11-16
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赤い振り子- しべ自由詩209-11-15
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賛多道- 加羅自由詩1*09-11-14
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