すべてのおすすめ
指絶って初めて銀の原を描く
午後の叉路おまえの臓物においたつ
戻るまま路地の夕べの猛るまま
望み無き月ゆき交うは自身なり
....
30年前に飲んだ水薬の幻
人間は人間を定義し続ける
3LDKを王の間として読書する
格言集 言霊チャージでGO
10時にジャムトースト今日の炊飯玄米3合
ウォーターフロント 風の高層ビルに満月が架かる
護岸に寄せるさざ波 夜光虫の息
防波堤に寝ころび夏の大三角形を捜す
海風が髪を撫でるほど吹きつけて風
突堤で発火 ....
蓮華座のまどろむ椅子に腰かけて
透明に降る雨の甘さ
宿命をバネに飛び上がり越える
新たな領土発見 どこにこの魂に
愛の支配言葉の力 物語の始まり
ドッ ....
民衆革命 落雷の遠く呼ぶ日に
カモシカの臀部持つ少女の歩行
声低く呟きは凍てた空曇らす
第三文明 心の領土に建設
中庸の道説く中道のコーナー見て
尻の ....
コツコツと地下階段 黄泉の光も漏れて来て
馬頭人間シャワーカーテンに陰
夜のうちに暴れ回って墓場の菊
戻れない黄泉からは死霊の世直し
飛ぶ夢や妙に明るい都市に住 ....
文芸の友消えても言うべき事
ジミヘンのことごとく白くて精気霧散
前のめりの死 竜馬のごとく
神殿か独房か一人文芸
この青空を分かち合う微笑
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地球を体内としてつぶやく時
腕章に血が滲み妙に深刻になる
原爆 君の名はアマテラス
虎を飼うマンションに帰りつく
心の地図描くとも恒星天描くとも
官僚 ....
北風砂浜に吹き廃船濡れて
ホットコーヒーの湯気が白龍
影のない曇天の街に己失う
前衛・側衛を薔薇で固めよ この行進に
軍服に階級章ナシ ゲリラ戦
暗闇にまぎれ上陸するボート
インドラと閃きつつ俳・諧
孔雀音もなく羽根ひらく
庭園に ....
活字に移すと格調高くなる情報
迷ったら日蓮御書に聞く
葉ッパ決メルより古来瞑想の偉大
足の裏に眼があって地脈甞めてみる
宙空にシャガ爛れ咲き
空が青いので白塗りしたい
小鳥らで華やぐ樹木美しい
霧の中で体が七色に輝いている
光波・音波そのものロックする
心臓の安全ピン抜き 投げつけた
鉛とかし空に流して偏頭痛
空を折りたたむ俺の意図どおり
ご一家のお写真に黒焦げの戦死体
リズムのはざ間に踊りの明星見て
左腕の腕章に滲むメランコリー
火星の砂漠に蜃気楼の立つ
伎楽面 浮かぶ部屋に黒板がある
悪・業焼入れコウベ八つ裂く
火傷する左腕の空想力
ビンの中 火炎石の妖気
昇る左階段に緊急の影
陽だまりに己の影濃い
お互いの影の実体 絶滅者
破壊の後はまっ白ですジミヘン
東からの陽射しの赤子の肌のごとく
冷気揺れ朝を煮詰めて読書する
鬼 この冬日を綺麗に撃つ
常世で鍋つつく我あり
戦闘の間隙を縫う冬日
鈴の音 部屋の端の方
羽ペン:白馬に青インク赤インクの痛みかな
柿食えばガメラ飛ぶなりYoutube
事務所に鬼 妖光漏れたケイ光
冬の始まりを神らにそっと伝え
仄かな陽光 肌を静かに焼く
かまきりを陽だまりに見て冬
鬼の面 事務肩にあって闇
あらゆる ....
高層ビルが雨に煙っている
裸体で綴る晩秋物語
馬小屋暖かく会話 いななく
ニーチェよ 灼熱地獄で読ませてもらう
広大なフロンティアがミゾオチの座にあるだろう
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混雑する古本屋で まただ 同じ本と出合う
銀杏の落ちゆく道で泣きぬれる
祈りに白光する御身の体
板戸の闇はねのけて白光
きつねババアの占いがメールで届く
歯ブラシのバキッと折れて朝
空 なめつくして晴れとなる
朝一つ無間地獄に経あげる