空も物体だ
ひとつにしているものを浜辺になくなって
孤独は 座らされていく曲がり角の
指先として 思いを聴かされていた  

オーケストラをクジラとして思い描こうとしながら
辞典なのだ 携 ....
文明の進化の速度が加速度を
          増しに増したりビルに吹く風


しののめの空の色調見守って
          この一日の安寧を祈る


明け方の昏き部屋にて灯るのは
 ....
 眠れない夜が明け
 笑えない朝が始り
 下らない昼が過ぎ
 眠れない夜が来る

 路傍の石を撫でる市民が月を指差して
 あぁもまるいと下らないと哂い
 居場所をなくしたように感じる
 ....
燈火のなかに小さな樹があり
燃えることなく
夜を緑に染めている


下からの光 螺旋の影が
まるいかたちを
ゆうるりとつかみ
ゆうるりと離し
くりかえす


耳 ....
                  091106




稼ぐに追いつく貧乏無しと
村の鍛冶屋が槌を打つ
間違えたのはお殿様
天下取ると聞こえたので
良い気分
天下取るにはそれ ....
                    091106


時間軸が傾いたので
慌てて修理の電話したのですが
補正予算の執行が停止され
本年度は難しい
次年度以降に期待してくださいと
愛 ....
破壊の後はまっ白ですジミヘン


東からの陽射しの赤子の肌のごとく


冷気揺れ朝を煮詰めて読書する
こころの数だけこころがある

こいつらはどこに行くのか

生まれては消えて行くのか

消えずに生まれたままなのか


胸さわぎはやまない

こころの数だけ何があるのか


 ....
ねじを巻くのは
走れなくなったから
アスファルトのざらついた感触が
踵に痛くて
右足と左足の交差が作る
不確定なアルファベットが
読めなくなってからでは遅いのだ
きり、きりり
かつ ....
 
 
硬質に濁ったゼリー状のものの中で
僕らの天気予報は
軋み
軋んだ音をたて
初雪が観測されたことを
伝えようとしている

子どもたちが歩道橋から次々に
ランドセルを落とす遊び ....
昔の女に電話しそうになった

たわいもない話をして

うちに来る?なんて言葉のあと

ふつうを装うのはもう御免だった

電話しても会えなかったかも知れない

駅でビジネス本を一万円 ....
今からご飯
その後レイトで

と言いながら眠ってしまった


その後
僕は冷えた頃合を見計らったビールで余計に冷えて
忘れたものにむせながら
昼の洗い立てのシーツを夢見る
己かわいさに泣くよりも
口を結んで仕事しな

そおすりゃ
田舎の母さまに
粋な便りも書けるだろうし

まんまるお月様登る国で
ぶくぶく溺れる事もなし

貴方十五の ....
鬼 この冬日を綺麗に撃つ


常世で鍋つつく我あり


戦闘の間隙を縫う冬日


鈴の音 部屋の端の方
途切れた道のその先
坂を上りきった場所の空
曲がり角をすぎてゆく陽
曇と 曇ではないものの午後


暗がりのなかの道標が
なかば暗がりになりながら
暗がりの歩み ....
この世に生まれることのなかったあの子も

あの世で新型インフルエンザにかかってやしないか

息子の看病をしながらそんなことを心配していた

ウィルスも死んだらあの世にゆくのだろうか

 ....
色が死んでいく季節の中で
鮮やかに咲く秋の薔薇
何故それほどに、と
数え切れぬほど問われたけれど
同じ夏と冬の狭間でも
身を切られたことがない人たちに
その違いは決して分からない

そ ....
珈琲の苦さを知ってから
あなたの良さがわかった気がする

恋というのと
終わりというのと
美しいというのと
並ぶようで並ばないんだ

時折り衝動的に泣きたくなる
お気に入りの ....
いつか
音は
静けさに
消え入り
香りも
宙に失せ
色は褪せ
光沢はくすみ
そして
形も崩れる

いつか
一杯の酒は
飲み干され
グラスにも
ひびが入り
砕け粉々となり ....
羽ペン:白馬に青インク赤インクの痛みかな 人はいつから

空に憧れたのだろう

遠い昔から

変わらずあり続ける空

そこに心を映し出したり

明日を夢見たり…

精一杯の

未来予想図を描いたり

遠いようで ....
メメ子がテストで76点獲った
唯一得意な英語だった
しかしメメ子の数学は31点だった
メメ子は数学が大の苦手だ
母親は勉強しないからだと叱り
塾の先生は母親に平謝りしたついでに
メメ子を哀 ....
プログラム一番
国家・校歌斉唱
尚、時間短縮のため赤組・白組応援歌も同時合奏とさせて頂きます。
保護者の皆様もご起立下さい。

 
 君が代は流れて尽きぬ赤組ゴーゴーゴー!
 千代に八千 ....
セカイは都合のいい事だらけになるような
そんなポジティブさでするスカーイダーイブ

「怖いなんておもってたらやってけないんだよ」



ウェイカップ
ビルのメロディー
ケイオスを吐き ....
全寮制の中学に通っていた

六時から十時までは

途中休憩をはさんで学習室で勉強だった

中間試験が終わった十月の土曜日

その日だけは自習時間がなかった

テレビ室には二十人くら ....
曇天の雲突き抜けて昇る体
          雲海の国は常光の風


そろそろと歩く街並み寂しさの
          つのる昏さに雲の降り来る


空昏い時の収穫夕刻は
      ....
 
 重も、その娘に手を差し出すと、つとその手を握り締めて暗い廊下を、何人もの男をそうしてきたような慣れたいざない方で部屋へと連れていかれる。
 そんな時、言葉など必要ないのが、いまだに英語もまま ....
オレンジペコに浸されて
君は突然蛇口をひねり出す

「ああ 1000まで数えなくちゃ」

おざなり気味なこの町では
零れてしまいそうになる フヘイフマン

足は真っ黒じゃなくて
 ....
花さえ見れればと
母は言う
明日の食べる分だけと
母は言う
めだかを増やすのだと
母は言う

自然に うまれたのだから

ベランダにありったけの鉢を並べ
全て 上を向か ....
ひとは宇宙に行くときに
地球の何を持って出る
ひとは宇宙に出て行くときに
どこまで地球を持って出る

宇宙の豚インフラトン
超バナッハ空間のバナナを持って
ペットボトルにはエリクシル
 ....
都志雄さんのおすすめリスト(546)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
苦しみはナショナルホット・カーペットへ- 番田 自由詩309-11-7
しののめに安寧を祈る- アハウ短歌209-11-7
うえん- 影山影司自由詩309-11-7
夜と手のひら- 木立 悟自由詩509-11-6
晩秋- あおば自由詩4*09-11-6
あちらのお客様からです- あおば自由詩2*09-11-6
ジミヘン- アハウ俳句309-11-6
こころ- 吉岡ペペ ...自由詩1009-11-6
オルゴールの夜- 銀猫自由詩13*09-11-5
初雪- たもつ自由詩2409-11-5
昔の女- 吉岡ペペ ...自由詩8+09-11-4
後期夜行- TKUDIODA自由詩3*09-11-4
下呂小唄- 田園自由詩409-11-4
常世の冬- アハウ俳句5*09-11-4
夜へ_夜へ- 木立 悟自由詩309-11-4
あの子の看病- 吉岡ペペ ...自由詩609-11-3
秋の薔薇- 西天 龍自由詩3*09-11-3
お気に入りの曲ばかり聴くのはよくない- かんな自由詩8*09-11-3
いつか- あらら自由詩209-11-3
羽ペン- m.qyi俳句209-11-3
- ヒロシ自由詩109-11-3
母親だの塾だの- 智哉自由詩109-11-3
国家・校歌斉唱- オノ自由詩509-11-2
スカーイダーイブ- モリマサ ...自由詩709-11-2
中二の秋- 吉岡ペペ ...自由詩509-11-2
空_寒い- アハウ短歌209-11-2
「冬の肌」(2/3)- 月乃助散文(批評 ...4*09-11-2
きせかえ人形- 黒乃 桜自由詩409-11-1
食物月- 縞田みや ...自由詩3*09-11-1
オクトパス・ガーデニング/アストロ・アルストロメリア- 海里自由詩209-11-1

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19