時の存在としてでなく
番田 

何かですらない 場所に
何かであろうと 場所を僕は探そう
この地べたを脱出するようにして
影の中でもう一度全体になろう

排斥場からは ささやきがしている
枝となっていく岩ではなく
刈り取られていく空が
景色の中では 存在自体にされた

僕自身ではなくなった
そんな 他の別人にさせられていく大通りだ
すれ違う視線が
無であることを 微笑んで

埃のひとつをセロテープにする
何かですらない 場所に
そんな苦悩がしているのだろう 僕は
白色の海に帰りたい


自由詩 時の存在としてでなく Copyright 番田  2009-11-17 23:25:58縦
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