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嵐のまんなかで
ページがくられるように
きみは離れていった
永遠なんて言葉で
さよならしたふりをするのなら
ふってくれたらいいのにね

もう二度と会えないひとなんて
ほんとうにいるのだ ....
情事のあと
ホテルを出て町をぶらつきたかった
春の夜風がよくなぶってくれている

高知の町にいても
坂本龍馬に思いは馳せない
川面にはさざ波がたっている

それはそう見えるだけで
た ....
あいつはたぶん
あたしのイキ顔をコレクションしている
でもいい
あいつのためなら
あたしいくらでもエロくなりたい

乳首とクリトリスがとがって痺れて
シーツやあいつの声がふれるたび
あ ....
どこへかと向かっている

未来も生産性もない場所へ

こころやたましいを向かわせながら

家へと向かっている


社会制度とは効率と確率を追ったものだ

そこへと向かっているのだ

生殖器ではとどめを ....
八重洲口ではなくて丸ノ内側から出た

ああ、なんだか思い出す

丸ノ内のオフィス街を

ぼくらは昔フェラノ内と呼んだ

丸ノ内のOLと付き合うと

平日ランチのあと

ぼくらはその界隈でフェラさせてい ....
夕暮れに迷いこむ

迷いこんだつもりもないのに

迷いこんでいる

青灰いろに

おかされてゆくまえの薄暮

じぶんが何処へゆこうとしているのか

一瞬、いや、しばらく分からなくなる


それはまるで ....
冬の風ふく日だまりは
とおい微熱の少年時代
汚れの意を知りもせず
光は淋しい洞窟だった

ああ、12年年3万人の自殺者が
記憶のように消えていったのです
それを恥じずにいられましょうか
 ....
希望は与えられている

悲しみは与えられている

ショパンを練習している

テンポの変わるところが

音がほどけてしまってながれない

おなじところで音もわれる

灰色の街で
 ....
まだぼくが幼かったころ
不倫あいてに
星野道夫の旅をする木を読んであげていたことがある
あいてはそのまま眠りたかったに違いない
まだぼくは幼かったから
からだをいたわるふりをして
あいてに ....
カウンターでひとり飲んでいると
電車に乗っているような気分になる

電車はどこに向かっているのか
この鉄路を引き裂いているのは
焼鳥の香りと酔客の話しごえ

テレビでは米中首脳会談の様子 ....
ふゆの哀しみ

何処につづいている

君の乳房に口づける

石英の香りだ

その暗がりは

ひんやりと音もなく

蛍光灯のあかりだけ

つづいている


すきなだけた ....
ほんものの冬だから

哀しみが風に吹かれている

自信のない僕だから

西日に背中をおされている


街路樹から緑が抜ける

何百マイルも離れた大学街

女を抱きにぶっ飛ばす ....
土地を買って鉄路を敷き

そのまわりを開発して

定時には人々を詰めこんで運んでみようか

地域密着でありながら

こんなダイナミックなビジネスはない

しかも電車は車より8倍エコ ....
こころの数だけこころがある

こいつらはどこに行くのか

生まれては消えて行くのか

消えずに生まれたままなのか


胸さわぎはやまない

こころの数だけ何があるのか


 ....
昔の女に電話しそうになった

たわいもない話をして

うちに来る?なんて言葉のあと

ふつうを装うのはもう御免だった

電話しても会えなかったかも知れない

駅でビジネス本を一万円 ....
この世に生まれることのなかったあの子も

あの世で新型インフルエンザにかかってやしないか

息子の看病をしながらそんなことを心配していた

ウィルスも死んだらあの世にゆくのだろうか

 ....
全寮制の中学に通っていた

六時から十時までは

途中休憩をはさんで学習室で勉強だった

中間試験が終わった十月の土曜日

その日だけは自習時間がなかった

テレビ室には二十人くら ....
十月さいごの日だまりが

ぼくらに光を継いでゆく

風のしたで悲しみをかまえ

いちばん好きな他人を失う


恋人の不実をまえにして

ぼくは悪くなかったのか

神様、怒って ....
午前0時になると
観念的なこの世の中のからくりが
魔術的にほどかれていった

蛍光灯と事務機器いがい何もないフロア
そこには僕しかいなかった

ほどかれたからくりは
僕になにを教える訳 ....
赤目四十八滝すぐそばの温泉旅館に泊まった
滝を散策しようかと地図を貰ったが
往復一時間かかると言われてやめた

湯を浴びて廊下にでると深夜の館内に物音はなかった
愛人がでてくるのをしばらく待 ....
窓辺にうつる

あたしの頬が

便箋に文字をしたためる

不惑は遅くて

別々のよるが

哀しみをガラスで仕切る


こんどの夢は

ながすぎたメルヘン

こんどの愛 ....
宇宙の中心に

じぶんを置いてしまうから

厄介がうまれてしまうのだ

宇宙の中心に

じぶんを置かなくたって

どうせ置いてしまっているのが

じぶんというものだ


 ....
四日の夜には息子と散歩をした
息子は自慢話を聞かせてくれた
子供ってたぶんみんなそうだ

ふしぎな月の夜だった
月のまわりにおおきな円弧がかかっている
それを息子に教えた

お父さん、 ....
都志雄さんの吉岡ペペロさんおすすめリスト(23)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
いきものたちの銀河- 吉岡ペペ ...自由詩1410-4-6
高知の夜- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...610-4-3
じぶんのからだのはずなのに- 吉岡ペペ ...自由詩310-2-26
夕方を車で走るということ- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...7*10-2-23
フェラノ内- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...510-2-18
街の風景- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...1210-1-27
みんなごめんよ- 吉岡ペペ ...自由詩609-12-26
灰色の街- 吉岡ペペ ...自由詩1409-11-29
アラスカ行きの約束- 吉岡ペペ ...自由詩509-11-24
カウンターでひとり- 吉岡ペペ ...自由詩1209-11-17
ふゆの哀しみ- 吉岡ペペ ...自由詩809-11-17
冬の旅人- 吉岡ペペ ...自由詩509-11-9
いまから鉄道会社をつくってみようか- 吉岡ペペ ...自由詩309-11-9
こころ- 吉岡ペペ ...自由詩1009-11-6
昔の女- 吉岡ペペ ...自由詩8+09-11-4
あの子の看病- 吉岡ペペ ...自由詩609-11-3
中二の秋- 吉岡ペペ ...自由詩509-11-2
ぼくらは光を継いでゆく- 吉岡ペペ ...自由詩2109-10-31
午前0時になると- 吉岡ペペ ...自由詩709-10-31
旅人の救われ- 吉岡ペペ ...自由詩409-10-30
ひとり唄- 吉岡ペペ ...自由詩809-10-27
宇宙の中心- 吉岡ペペ ...自由詩709-10-25
四日の夜- 吉岡ペペ ...自由詩909-10-23

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