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二時間後待ち合わせをした駅に居る君の背中を想って黙る

甘茶色耳にかかるべき髪の毛を指で遊ばせ五分の間を埋め

梅雨前の最後の晴れに出かけよう三浦海岸二人乗りの午後

まっすぐに続く空とい ....
なんてことはないんだ。

今朝、母は雪を見ながら(正確には彼女にしか見えていない雪だ)卵焼きを作った。
キッチンに立つ母を見るのは久しぶりだけれどやはり、しっくり、とくる。
料理をするために洋 ....
ますます吐く息を白くして近づく そして
炬燵の中の猫がのびをする
香りはすべて あたしと共に在る
ただそれだけなのに 中央分離帯の樹が気になる
排気ガスくさい こたつはねこくさい

ブルガ ....
まるまる と ふとった にのうでを さらして
あつこさん は山手線のホームへ降りた
恵比寿駅は人がたくさんで
彼女はすぐに そのたくさん に なった
さっき ばいばい といったかわいたやさしい ....
まっすぐ歩いていくと靴屋さんがあるんだ
途中で絶対に曲がっちゃだめだよ
前だけみて歩くんだ
靴屋さんに着いたらその横の遊歩道にはいる
ここはむかし川だったみたいだね
人がふたりならんだらそれ ....
カララン

思ったより大きな音がはじけて

丸い木製のテーブルから
黒いプラスチックの灰皿が
まだらクリームいろ模様のゆかに
落下したそのとき

あっ
と言ってふしめになったその ....
墨の馨りで安堵する
筆の固さでしなやかという言葉を知る
半紙のムラに感嘆を覚える
文鎮の重鎮さで精進を知る

今日の午後はひとり書道の時間
千月 話子さんの吉原 麻さんおすすめリスト(7)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
並ぶ、風と、流れる- 吉原 麻短歌705-6-10
かすみそうを送る- 吉原 麻自由詩11*05-6-1
自然考- 吉原 麻自由詩404-10-23
夜の散歩- 吉原 麻自由詩3*04-10-22
最後のデート- 吉原 麻自由詩7*04-10-7
勝負のしゅんかん- 吉原 麻自由詩2*04-10-2
日々闊歩- 吉原 麻自由詩3*04-9-19

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