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車のなか
で聴いていた、
誰かの死、
誰でも
ないものの、死


暗い
雪道、歩いていたのか、
走っていたのか、

わたし
たちを
運んでいくものもまた、死んで、
いた ....
似たり寄ったりな景色が並ぶ町で
わたしは、言葉を持たない


認識のそれぞれが
役目として語られるには
少し
役目を過ぎている、という気配


適当なリズムで鳴るヒールに
 ....
女は立っているだけ
明けてしまった

そして、待っていただけ
雲は切れて流れる


{引用=言葉に疲れた頃
ようやく、ひとは
「簡単」に気付くのだそうだ}


悩みを使 ....
寂びれたジャングルジムの
緩やかな回転

両手から垂れる、紙袋の重に
あれこれと理由をつけて
過ぎるのは、老舗の薬屋前


橙とオレンジの区別で
夕闇を匂わせられる今でも
 ....
{画像=110307010254.jpg}
{引用=アカハチ}
 ....
さかあがりが できないころ
さかあがりのあいまに
けんかした
さかあがりのあいまに
学校へ 行った

おまえんちの家の前の空き地に
むかし なまくびが ならべら ....
荒く乱暴に削られた悲しくも不真面目な凹凸のある石畳は、煌めくルビーがさんざん泣いて叫んだあとのように、まだ温みのある紅い夜の涙でびっしょりと濡れていた。
蒼褪めた馬の首を被った人を殺したおまえたちが ....

午後四時
青の上から
橙や赤や紅色が
塗り重ねられてゆくのを見ながら
大急ぎでベランダのシーツを取り込む
あのうつくしい仕事をしている人が
どんな人だかは知らないが
時折
ゆるめ ....
あまい季節を夢みて
窓のちかくに立っている
腕には
うすあおい痣をもって

むかしに覚えたうたを
口もとに飾って
すこしだけ
笑っている

明日になったら
明日
もしあまい ....
水にとける傷
とくとくと
しるしのように
書き換わる


何ものもなく何ものもなく
気付くと在った手のなかの音
微塵につづく
こがねの拍手


鳴りひびくの ....
貴方というひと と ラッカーで
墓碑銘が多すぎる まだ生きてるかもしれない

{引用=
 アスファルトの中で溺れる魚にビートルズは効きますか
 落ちそうな胸の釦に Stand by me  ....
失われてゆくのは
流れ去る時だけではない
人の姿も知らぬ間に失われてゆく
まるで風の吹き抜けてゆくかのように

私の目の前にあなたがいることに
慣れすぎてしまっているから
 ....
 雨が、雨の首長が、雨の葬列が、雲々とマンション群の順位を定めながら、一枚の焦げたパンの坂を軸にして、三枚の濡れたシャツの日付へと回転していき、神経の限りない深度を測定していた。それは傾き、音から音へ .... 沈思する冬空に訊ねる
くろぐろとした予感がけぶるぬるみの中で
厳かな一つの意志らしき影
それは確信めいて
はっきりとこちらを見つめている
分厚い霧層に
初めて私が出会うとき

快活にう ....
浮いて

るくる
回るやつがそうだろう

いつまででも



他殺
されたいって
思ってる
こと

ばれたらって
ばれたら

んで
しまおう
って
 ....
横断歩道が続いている 長い前髪と 左眼を覆う眼帯が 踏切 ビル 標識 バス停 薄青い街の線を靡かせている 白いワンピースを纏った少女が呼吸器を外して歌い始めた 信号が変わった 包帯の端をくわえたカラス .... うねるうずまき
僕らのかたつむり管
しわくちゃになった紙くず
僕らの髪のなか
ちがうちがう
僕らの眼に血がうかび
死さえ語れば
治外法権なので僕らは
ちがうちがう!
と叫ぶのだ
 ....
君と歩く朝方の冬の道
気の遠くなる距離感
吹雪け

そして、凍死してしまえばいいんだ


自殺願望は甘いドーナツ
君を想うだけで
真ん中に空いた穴に
ダイブしたくなる

ゆ ....
青く光った矢印が
一斉に前を示し
両腕にしがみ付く怠惰な風は
酸っぱい痛みを産み落としていった。
萎んだ夜と悴んだ指先には
遠くの方から響いてくる
赤い点滅の伝言を
読み解くことはできな ....
家の中で一番大きな窓に身体が映る
わたしの本当に美しい姿は
ピアニストになり損ねた青年の指にゆっくりと裂かれるとき
離れていく右半身と左半身が完全に分離する寸前に
皮膚が結露に触れて濡 ....
空が黄色いよ
と彼女が言う
見上げると
私たちが信じている
「いつもの青い空」が広がっている

けれど
わかる気がするのだ
今 確かに彼女の空には
黄色いカーテンが覆いかぶさっていて ....

夫があまり鋭く見つめるから
わたしはしだいに削れてゆく
夫と婚姻関係を結んでからのわたしは
もう余程うすっぺらくなったらしい
強く手を握られると
きしゃり と指ごと潰れるから
か ....
 花々もなく、人生を折り曲げるほどの歓喜の思い出もなく、ただ学生として生きることが自然な網でもって捕えていく雑草のような物資だけのある部屋から、私は引っ越そうとしていた。引っ越すことの目的や理由、理想 .... 左手の薬指が赤く腫れたのは
とても気がかりだった。


ひろい花畑でパズル
800ピースと空の絵柄
ドアは部屋に続く穴であり
隠れ家であり逃げ道であり
泣き場だった気もしま ....
泣きやんだ空のゆううつ
雲のまにまに
トタン葺きの屋根屋根からとびたった
まっしろい小鳥たちのまっくろい足、足、

鎮守の丘をみあげては
向こうがわを夢見る
臥せりがちの少年の
履きつ ....
道端に 雪をかぶって
うち捨てられた人形は
さぞや寒かろ さみしかろ


あの日も
おなじくかがやいて 
うなる風に 耳をすませたら
ぼくがぼくであるための
拍動の 確からしさが
 ....
ベッドが
解体されて、きみの死を
模倣する

抉りぬかれた
目、きみが見ている、わたしで
あり、言葉で
あり、盲た
光であり、

切り離されたもの、半分に
されたもの、
 ....
窓がとぶ
屋根がとぶ
全裸のマネキンが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる

傘がとぶ
帽子がとぶ
純白のパンティーが宙をとぶ
狂った風が吹きやがる

笑いやがれ、
笑いやがれ、
笑 ....
泣いてる少女の頭上に灯る
青色発光ダイオード
泣いてる少女は轢かれる少女
赤色発光ダイオード

わらう少女は哲学わずらい
大事なことまで四捨五入
わらう少女はおかしな少女
死んでといっ ....
お前が私の頭に触れることは
玄関で靴下まで脱ぎ、放ったあとの
一つの儀式だった

おい、納豆の匂いがするぞ
八歳の妹は部屋から顔を覗かせる
お前はその頭も追うのだけれど
 ....
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