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悲しいと思うから
悲しいだけだ

誰かが遠くでそう囁いた

鼻の奥がツーンとして
目の周りがやけどしたみたいに
熱かった





何も知らなかった頃のあたしは
プールで ....
草の根元
ひとつかみの声
闇を分ける
指先の青


饐えた氷のにおいがする
ほころび 川岸
小さな小さな穴のむこうに
穴と同じ世界がまたたく


したた ....
“熱が冷めた”らしい。

きっと、時の流れが君の心に入り込んで、少しずつ熱を奪っていった結果なのだろう。
幸福や悲しみ、怒り。
時間には、様々な熱を冷ます効果があるって聞いた事がある。
 ....
裂礫を繰り返して
果て、
新しい暮れに出会う

カワラヒワの子供は
膨らみすぎたその羽根を
もどかしげに絡げ
留める

望まれる正しさを経て
邂逅する
みなそこの白骨
記憶に新しいのは 笑って過ごした日々
私はあなたが好きでした
それだけでよかったのです

あなたと私のあいだは
隙間のような からっぽの距離がありました

無防備な あなたの左手を見つめ ....
君に歌って欲しいんだ
君の歌
君は歌うことしかできないけど、それでいいんだ

絶望の空から聴こえる氷のような音楽
それだけが真実でそれだけを聴いて生きていた
それ以外なんか無いと思う
あ ....
車のドアを開けて
アスファルトに降り立ち
ゆっくりと
夕焼けを踏む

夕焼けについて書こうと思う
古びて傾いた夕焼けについて
それは人通りのなくなった街道の
傍らに立つ廃屋の壁に
擦 ....
ハ。ロー。意識。意思。を。保って、いる?消え、た。流れ。製氷器、に。製氷器、を。埋め、尽くして。て。分断、される。雫。1つ。もう流れではない。固まり。塊。塊と、いう字。は。どうして。魂、と、似 .... ハ、ロー。ハ、ロー。現在、は午前1時。僕の心の灰の水の心は、相も変わらず流れ続けている。目は慣れた。白蛇、だけを、認識していた目、に。90度曲がった部屋、の様子が浮かび上がってくる。背中の他所 .... 私たちは独房だ
私たちはセルロースの
薄い被膜で隔てたままの

私たちが抱き合ったり
やわらかな場所
探し当てたり

セル
私たちは独房だ
世界は私を番号で呼ぶ
間違いではなく
 ....
ハロー。ハロー。現在は午前0時。製氷器の夜の始まり。僕の心の灰色に濁る部分が、とろとろと、どろどろと、流れ出していきます。うつぶせ。あおむけ。寝がえり。どうしたって零れていきます。ハロー。ハロ .... おれは頭が悪いから
ちょっとしたことですぐに泣きそうなって
女のひとに助けてもらおうとする
ほいで助けてもろたら
どうも有難うとかゆって
またすぐに遠くの地平線のこととか
郊外の高 ....
マリア、
人生はまるでジェットコースターみたいだ

後悔とか悲しみをキャンディにしたらきっと甘くて爽やかなカルピス味
舐めたらスキップしたくなるでしょ

青い傘さして
雨の中

あの ....
君の純情、僕が買うよ
さあ手をとっていこう
太陽と絶望の国へ

私が17才だったころ
深夜よく天使の顔した悪魔が窓際にやってきて話をしたっけ
あれもしかしたら堕天使だったのかな
天界でし ....
ねえアリス、私わかった気付いたんだ神様はいないって
昨日の朝ヘッドフォンで耳をふさいで散歩して太陽の光を見ていたら、気付いたんだ
それでね、私がなぜこんな地上の道を歩いているかと言うと、それは愚か ....

エスカレーターに乗れば段を踏み外す
券売機のタッチ・パネルはいくら押しても反応しない
施錠をすれば鍵を無くす
自動ドアには挟まれる
わたしは
文明というものに適応するように
生まれつ ....
■秋
すべての色を飲み込んで
ただ透明である、秋

■チャイム
夕陽が窓ガラスに映ったとき
風がいつも置き去りにするもの

■図書館
古びた新築の匂いがする

■デジャヴ
 ....
「予」


予め渡されたまっさらな空に

どんな雲を描いたって勝手だけど

思い込みの風力のぶんだけ

天気予報ってはずれるんだよね




「定」


定まった行先 ....
私だってムカつくことくらいあるよ
いつだって泣き出したいもの

いくら神様を信じていたって
いくらきれいなものが好きだからって
現実、そんなこと言ってらんないでしょ

だから諦めることに ....
二週間に一度
電車に揺られ
ヘッドフォンで耳を塞いでもうなんにも余計な物は聞かないように

通い慣れた踏切/目的地以外は何もわからない駅/ひゃくにじゅうえんで三時間珈琲

先生はどうですか ....

明け方近くに咲く花をキスマークと名づけた
女の子の秘密を隠す紐は痕を残す。なまめかしく。


お酒を飲んだ赤ん坊が含んだ母親のたらちね
鈴の音が鳴り止まないのは赤ん坊の口内から脱 ....
今日は神様がパウロに手紙を渡した日

B組のあの娘が自殺した日

雨の降りそうな灰色の空
不吉な予感はいつだって美しい
嘘の祝福の鐘が頭の中に鳴り響く
急いで
羊神の弟子が追ってきてる ....
浴室で三角座り
シャワーに打たれ続けながら
冷蔵庫からとりだしたばかりの水を
ごくごく ごくごく
やむことなく飲み続けている
目を閉じることなく
一心に濡れながら
渇きを潤しては放出し
このままこのま ....
あの娘からメールが来ない
一体何をしているんだろう
何を
恋人と一緒にどこかへ行っちゃったのかな

それとも死んじゃった?
私のこと絶交したくなった?


真夜中、あの娘からもらった ....
吐きたい
醜い世界のために
本当は美しい世界なのに
私の瞳があいつのせいで腐った
死んじゃえばいいのに
神様の怒りを買えばいいのに
なぜなの神様?
みんな世界がもう終わってしまったことに ....

職場で必ず着用するエプロンには
大きなポッケットが付いています
わたしはその中に
いろいろなものを放り込むのが癖です
ポッケットが膨らんでいないと
落ち着かないのです
膨らんでいて少 ....
わたしの持つ薬はどれも白いから
毎晩飲む度にわたしは呆けていく
(わたしがその日あかくてもみどりでも幸福なきいろでも)
あまり仲がよろしくない為に
ねむりを思い出すのに2、3時間を要してしまう ....
箱に詰めて流したきみを
どこか異国の空が受け止めてくれているころかしら
どうしてもコール音が鳴りやまなくて
きみは深海の奥深くへ行くと言ってきかないものだから

回転する機械はいつも
わた ....
「無」


カラカラの大人を脱いだらギリギリの元気

ギリギリの元気を脱いだらテラテラの苦笑

テラテラの苦笑を脱いだらシワシワの孤独

シワシワの孤独を脱いだら なんにも無い
 ....
光を波を人間を愛を闇を天使を悪魔を官能を絶望を希望を

もう全部どうでもいいよ

あの子は先輩と寝てる
テニスで鍛えた引き締まった先輩の腕の中で
きょうは飲んで
一日中不機嫌、上の空、諦 ....
ゴースト(無月野青馬)さんの自由詩おすすめリスト(1436)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
涙プールにて- みぞるる自由詩7*09-9-20
輪の波- 木立 悟自由詩509-9-20
冷めた熱の行方- 三奈自由詩12*09-9-20
ひなたで- ミゼット自由詩4*09-9-19
秘め事- 百瀬朝子自由詩9*09-9-19
キャンパスを塗り潰す赤は神の色- ゆりあ自由詩509-9-19
夕焼けについて- オイタル自由詩12*09-9-19
製氷器。午前2時。- あぐり自由詩2*09-9-19
製氷器。午前1時。- あぐり自由詩1*09-9-19
セル- umineko自由詩7*09-9-19
製氷器。午前0時。- あぐり自由詩3*09-9-18
Fourth_of_July- 捨て彦自由詩4*09-9-18
ジェットコースター- ゆりあ自由詩309-9-16
天使の見た夢最終章- ゆりあ自由詩409-9-16
永遠に出られない- ゆりあ自由詩2+*09-9-16
オートメイション- 吉田ぐん ...自由詩1209-9-16
サヨナラのテーゼ- 南波 瑠 ...自由詩27*09-9-16
四行詩四態_<8>- nonya自由詩6*09-9-14
新しい宗教- ゆりあ自由詩9+*09-9-14
おくすりはあなたにひつようだろう- あぐり自由詩8*09-9-13
創書日和「紅」_じゅう。- ゆるこ自由詩509-9-13
LOST_GIRL- ゆりあ自由詩5*09-9-13
浴室にて夢みる、水溶性- あぐり自由詩6*09-9-12
怖い夢が見れますように- ゆりあ自由詩509-9-11
青い日々に生きる少女- ゆりあ自由詩3+*09-9-10
アルバイターと海- 吉田ぐん ...自由詩3009-9-10
眠る為の色はなにいろだろうか- あぐり自由詩5*09-9-9
さいはて。- ジャイコ自由詩909-9-8
四行詩四態_<7>- nonya自由詩9*09-9-8
ピストル- ゆりあ自由詩2*09-9-8

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