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ここは 来たこともない街角
さもなければ
山色の険しいけもの道 
道標もない白い雪原

あたしは一人ぽつねんと 立っている

足あとさえもなくして
道に迷ったのです

どうして ....
今日の鏡は
流体にちかいのです
あまりにたくさんの欲望を映し出し 
水銀の鏡面に、他人のわたし
髪を短くすぎるほどに切ってしまったまま
ばらばらになった抽象画の 
かけらが流線の色彩を ....
{画像=100104083022.jpg}


その時は
あなたのその手で いっそ
あたしを殺してくれますか

それができぬのならば
最初から好きにならずにいてください
恋心とい ....
眠たさを誘う 五月の街
Market Street 1200
サンザシの木がほこらしげに 赤い花を咲かせていました
通りを染めるほど 目に映えるほどに
歩きながら目にできる家々の
フラワー・ ....
クリスマスの精霊
セイント・ニコラスへ、

へいぼんな親の 
どこにでもある 
ありふれた願い

今年もまた、
クリスマスをいわえることに
感謝しながら

誰もが請う、だから ....
やわらか
マシュマロ
冬の庭に 小さな実をさらけだし
小人の作る あわい白玉が
あちこちに 雪をふらせて、
 
寒いね、
ここでは、そんな優しさは許されないのです
ここでは、強 ....
{引用=

約束したのに
やっぱりあなたが
来ない日は、

  ばかな女でいることが、
  ひどくつらいから… 》》》》》
  さびしい秋色の街に
つよがって つくりわらいを
   ....
すこしのあいだ
きづくことが、ありませんでした
きみのはだをみせる背のひろがりが、しろく
光をはじく海になった朝 ∞
おいかけてくるような
日常という記憶をぬけだした陽の
さざ波ばかりがき ....
蝋燭のともしびを
絶やさずに
湯気立つ水槽をわたり切る
それが使命なら
ひどく単純な、それでいて命をかすもの
人の犯した罪に/穢れ/しがらみに
神の子がみずからを捧げたように
汚辱に ....
光がとまどってばかりいるから
しずかに カーテンをひらいて
部屋にいれてあげた

よろこんだ朝日に
きみがまぶしく 伸びをする
がまんできなくて ひろがる髪に
唇をあててしまうのは、 ....
心待った家路の果てに
ゴールデン・プラムの たわわな枝の
くちびるを這わす 実は あまく 
ちっぽけなあたしを待っていて くれる

鳥たちを 楽しませないために
そう ジャムにしよ ....
……なな〜つ、
   や〜っつ、
    ここの〜つ、とお〜
 
どこに隠れようとも
ひとたび
目をひらけば
あたしは 心のいやしい 鬼 
だ から
ようしゃは しない 
 
銀 ....
ふざけてるニャン

逃げ出したシャムが見上げる 四角いそらの路地裏に

もこもこ綿菓子ぐもは、午後のにわか雨のふる 

おおきな雨粒は、天のしうち

だれもが 足をはやめる わらわ ....
ひとりで立っている男の子が好きなんだ、
よりかからない 人でなくちゃ

うそをついた 街の影
きみは、その言葉を 薬のように飲み込んだ
ごめんね でも
きっと役にたつときが、やってくるはず ....
…ありがとう

きっと…来てくれると 思っていました

期待じゃなくて 

優しいあなただから なおさら

そうせずにはいられない

…そう、それならば、

今宵はなにも言 ....
夏の夕風が さやかに 
吹きぬけるような 
誰にも優しい きみだから 

生きる重さを手に さげて
心をいためて ばかりいる
会えないときは、なおさらに
名もない星のような 孤独や寂 ....
光来の海に
想うまま 焼けた砂を飛ばせば
来歴は誘われ
まばゆい白波が綾なす 潮騒の天覧模様
小さな島の
漁師の若者と海女の娘の
恋物語

しのつく雨がたたく嵐の午后は、導きの 
 ....
ひるがえす スカートのすそ
小さな手にふれる空の 麦藁帽子の屋上に
木馬の 陽に照らされた背をさらし
 
 夏が焼かれ 逝く、

都心に生まれ育つ/育った
故郷という 基点を持つこと ....
はいりなよ
いっしょにかえろう 

ずっと制服に閉じ込めた
光るボタンは、すなおになって
想いを告げる
雨の放課後

目をかわしたら きっと
また、何もいえなくなるから
少し見 ....
夏の 目の高さに芝があって
そこに 白爪草が 咲いていたって
むすめが おぼつかなく 歩きはじめたって
あたしが それを わらって見ていたって

あたしは やっぱり
なくしてる

 ....
ミツバチさんの月乃助さんおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
迷宮の殻- 月乃助自由詩10*10-3-22
「ピカソ」- 月乃助自由詩13*10-1-23
「恋情」- 月乃助自由詩12*10-1-4
アマリリス- 月乃助自由詩16*09-12-20
Wishing_list- 月乃助自由詩12*09-12-14
「雪の実」- 月乃助自由詩6*09-12-10
朽ち葉- 月乃助自由詩8*09-10-10
scone/レシピー付き- 月乃助自由詩6*09-9-30
Nostalgia/郷愁- 月乃助自由詩5*09-9-24
光のなかで・・・- 月乃助自由詩2*09-9-13
golden_plums/家路- 月乃助自由詩9*09-9-13
「かくれんぼ」(妹)- 月乃助自由詩6*09-9-12
「人形の猫」- 月乃助自由詩5*09-9-12
「媚薬」(こいのくすり)- 月乃助自由詩3*09-9-10
Apartment/部屋- 月乃助自由詩3*09-9-5
ありふれた恋- 月乃助自由詩6*09-9-5
「潮騒」- 月乃助自由詩6*09-9-3
三越の木馬- 月乃助自由詩4*09-9-3
砂糖人形- 月乃助自由詩6*09-9-2
「亡失」(なくしもの)- 月乃助自由詩6*09-8-31

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