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  夏には

夏に冬の寒さを思い出せたら
ク−ラ−はいらない

幸福感は不幸の中でも思い出せるから
経験と記憶は必要だ

自身を傷めずして
他者の痛みを知る事はできないが

他者 ....
夕暮れても
大地の熱は
冷めやらず

もうすでに
花も穂も枯れ
ただの茎となったすすきは
すとろうとなり
土に埋まる子らは
それを吸って
生き返る

一本であったら
孤独に揺 ....
夜の繁華街のざわめきにあらゆる欲求が漂っている。
散らばるポン引き達の蜘蛛の巣が張り巡らされている。
しどけない女たちは性欲の看板をぶら下げている。
狡猾な男たちはホテルの裏で駆け引きと取引 ....
            130711




微振動と微笑みながらも
注意深く
居住まいを正す
夾竹桃の花が散ると
涼しくなるのだ
祈るよう ....
あえて触れない
真実現実
知らぬふりして
仮の世わたる

超越世界の
尽きない光
見えないけれど
ただ感じる

この世の
すべては
何ものかによる
投影として有る
 ....
銀色の夜空に青い蝶が舞う。
夢色の花束を抱えた男が待ちくたびれて黄色い吐息を漏らす。
愛を孕んだ白い月から茶色い影が覗く。
訝しがる男にあきらめの色が重なってゆく。

蟇の戯れる川辺に星 ....
想像をかきためて
何もないはずが
想像の塊達が口から出て
固くなり
粘土細工にみえ滑らかに滑りでる塊があれば
滴のように零れたり
詰まり困難を突破し無理無理
出てくる鋼のような
尖って ....
ロシアでもドイツでも
三人兄弟の末っ子は
けなげでありたくましい

日本の三人姉妹の末っ姫は
異界に嫁いで人間世界を救う

水の不足は命の危機
日照りの続く田の畦を這う小蛇と
交わし ....
つめとゆびは
20ずつあるので
ちょうどよくセットになる

わたしは
とりだせないしいくつあるかわからないので
だれともちょうどよくない
かなしい
酷い話だ
身内が横たわっていても
涙一つ出やしない

酷い話だ
悲しくならなければいけない
と自分で言い聞かせても
涙一つ出やしない

酷い話だ
死に顔をじっくり見ても
とて ....
草原を照らす月を眺めていた グレイハウンドバスはバーモントの月に似合っているし
僕に煙草をおくれよ まだポケットに残ってる筈さ ねえ君

僕たちは広いこの世界を放浪してきた 旅の終わりはいまだに ....
あのときより
たくさんことばをしって
いたみもしって
やさしさもしって

なのに

すべてを
あなたにじょうずに
つたえる
すべがなくて

よるのおとを
ききながら
ひ ....
もうこんな時間だ、
そろそろ心中しなきゃ、ね?

あなたが言ったのは数時間前で
今のあなたはわたしの横で横たわっている
わたしだけを残して

目を瞑ると時々、トンネルの入り口に立ったよ ....
池の縁
額紫陽花の青い花片
咲き誇る菖蒲の盛り過ぎ
梅雨晴れの中 君と歩く

池の中
花睡蓮の白い蕾
亀の波紋と蛙の声
梅雨晴れの池の縁 君と歩く

去年の今頃も二人訪れた
城址 ....
きっと夏の晴れた日の朝には
水を求めて何処かの
乾いた草原で
遊牧民族が
馬や山羊たちとともに
次の場所へと
引越する支度をしている

地球の反対側とつながる
国境の意味が
なくな ....
闇を切り裂いて走る稲妻に
たたき落とされたトカゲが岩礁に絡まれ
つぶされて息絶えようとした日

不規則な潮の流れに珊瑚の枝がきしみ
剥離した細胞から芽生えた
悲鳴が海を漂い やがて群れて渦 ....
おいしいうそをついて
世界はおわらない
寝がえりをうったら
あの子が泣いてた
ゼリーみたいな涙してさ
紫陽花が長い雨を腐敗させる
6月の暗い休日
僕は母と二人で鎌倉を歩いていた
有名な縁切り寺を目指して

放蕩を重ねた父のせいで
僕たち家族は離散していたのだが
未だに借金だけでは繋がって ....
   一筋の糸のように
   あとからあとから
              
    繋がっている

   連れてくるのだ
   思いだせない何かたちを

   そんな蜘蛛 ....
 
路地裏を通り抜ける豆腐屋のラッパは
夕暮れによくにあう

かくれんぼの時間が削り取られて
ひとり帰り ふたり帰り 
隠れたまま鬼から取り残さて
気がつけば夕闇につかまっていた
どこ ....
潮風ばかりが幅を利かす
テトラポットの脇で
小さくなってる砂浜の上に
そこらへんに落ちてた
たどり着いたばかりの木屑を集めて
組み上げた墓標めいたシンボルに
ぼくは気取ってみせて
きみに ....
水滴の柱が
ゆうるりと地に立ち
午後と夜を映し
震えている


沈みきるまで
樹を見つめる月
荒れた青を
荒れた灰の的に射る


諦められた水色のむこう
 ....
色と味覚が分離して
信号機の電気がきれかけている

幾何学によって分断された町を
1μmの精度ではかってまわる警備兵

地上に添えるように腕を挙げる若者の
焼身する身体を焦がしていく ....
さて また、あのすすり泣き
深夜不気味な静寂と
心の中を踏みにじる
遠吠えのような鳴き声と
嗚咽を漏らしたすすり泣き

寝静まった街の中
街路樹に風
   風だけがざわざわと
聞 ....
初夏の北の港町
突き抜ける青 鳥の舞う空
ビットに繋がれ漁船数隻
塗装の剥げた漁船たち
小さく体を上下しながら
早朝の漁から帰還して
体を休めるまもなく人だかり
そのあたりの漁師たち ....
どこからが空なんだろうって考えてみると
手を伸ばせば触れられる気がした

鳥みたいに自由になりたいって思うと
空が果てしなく高く感じた


境界線はないのに
空も飛べないなんて思い込ん ....
翠星石が死んでしまった
ついに姉妹に殺されてしまった

翠星石は動いてはいるが死んでいる
人形のあるべき姿に戻っただけかもしれない

綺麗なオッドアイだった
片方の眼は潰れてしまい
口 ....
れんちゃんは犬なのに
お手もできない

ある日
このぼくにできることを数えてみた
あれと、
これと、
それに、
三日数えても尽きなかった
それで
ふと、気づいて
そうだ
ぼくに ....
途中で途切れた時刻表は
遠い昔に自分で書こうとして
そのまま諦め
しまい込んだものです。

今引き出しの中で見つけ出し
ボロボロになった時刻表を
膝において眺めていると
随分、発車時刻 ....
ぷらすちっくの小さな筒型の編み機には
五つの突起がついていて
人造絹糸を星のかたちに結わえたら
それが
りりあんの始まり

食べ散らかした夏蜜柑の皮
白黴の生えた白パン
蟻の住処は大洪 ....
月乃助さんの自由詩おすすめリスト(2519)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏には- 佑木自由詩3*13-7-19
すとろう- そらの珊 ...自由詩20*13-7-16
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滑らかな試金石- あおば自由詩21*13-7-11
光と陰- シホ.N自由詩313-7-7
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- 最都 優自由詩213-7-7
夜叉姫- イナエ自由詩12*13-7-7
つめとゆび- はるな自由詩513-7-6
酷い話- ……とあ ...自由詩20*13-7-3
草原の月- 梅昆布茶自由詩13*13-7-3
「いたみをしっているあしあと」- 玉兎自由詩813-7-2
チャイム- Seia自由詩113-7-2
梅雨晴れ- ……とあ ...自由詩13*13-7-1
ジャックされた夏の断片- りゅうの ...自由詩7*13-6-29
海のトカゲ改- イナエ自由詩4*13-6-29
おいしいうそ- はるな自由詩713-6-29
鎌倉_縁切り寺- 和田カマ ...自由詩6*13-6-28
絡みつく雨- 石田とわ自由詩16+*13-6-28
日暮れ刻- イナエ自由詩25*13-6-27
墓標- 寒雪自由詩213-6-27
こがね_ふちどり- 木立 悟自由詩713-6-26
分断せよ- 佐藤伊織自由詩413-6-26
余命- ……とあ ...自由詩13*13-6-26
北の鴎- ……とあ ...自由詩9*13-6-25
境界線- 中村 く ...自由詩3*13-6-22
翠星石が死んだ- 一 二自由詩6*13-6-22
ぼくにできること- たま自由詩25*13-6-21
時刻表- ……とあ ...自由詩9*13-6-19
りりあん- そらの珊 ...自由詩21*13-6-18

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