泳ぐ
はるな


雪がふる
ようなしずけさで
きみが横に立つ
知っていた
ことと
知って欲しかった
ことのさかいめに
散るように
立って言う

夜は
いまでも
白い手を
たよりにして
くらい水を
飲むつもりで
泳いで

そうか
それならば
僕はならべたあめ玉を
きれいな丸から順番に
いなくなった
きみの世界に並べよう
夜まで
届くまで
降るまで
さかいめまで
どこにもなくなった
世界まで
並べよう
そして
泳ごう




自由詩 泳ぐ Copyright はるな 2017-02-04 20:37:56
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