可否道その6
st

獅子文六「可否道」(のちにコーヒーと恋愛)で

主人公のモエ子は
コーヒーを淹れさせたら
ピカイチで

年下のベンちゃんが
モエ子のコーヒーの虜となり
同棲しているという
コーヒー夫婦なのだが

モエ子の淹れ方というのが
ネルのこし袋のネルドリップ

ところがモエ子のような名手でさえ
コーヒーを淹れながら

ちょっと考え事をしただけで
コーヒーがまずくなり
恋人が去ってしまう

新人女優アンナと
ベンちゃんとの関係が心配で

いてもたってもいられない
という心の動揺のためだ
  
モエ子が若い恋人をつなぎとめ
はたまた去ってしまう原因となった
ネルドリップ

確かに微妙で難しいところがある
このドリップが

ペーパードリップになってから
ほとんどの家庭に広まっている

道具が安いということと
後始末が簡単なことが
その理由だろう

ドリップの淹れ方は
ネルドリップとペーパードリップでは異なり

またペーパードリップは
ドリッパーがいろいろあり

1つ穴 3つ穴 円錐形状などで
それぞれ異なった 淹れ方となる

共通の淹れ方として

細口のドリップケトルを使用し
何回かにわけて湯をそそぐ

1回目の時に30秒ほど粉蒸らしのために
湯をそそぐのをやめて待つ

2回目以降は
ドリッパーの種類にあわせて
好みのコーヒーになるように
工夫する

 


自由詩 可否道その6 Copyright st 2017-01-16 05:05:49
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