野うさぎ
ユッカ

どうしようもない孤独が天井を塞いでいる
今夜わたしは何もかも捨てて森へいきたい

成しとげることも果たしあうこともなく
ただぶらさげてきたこの腕で
獣の皮をはいでみたかった
その夜の静かさに打ちのめされ
やっとあたたかいことの重みに気づくだろうから
わたしは孤独になってはじめて誰かを愛したい


自由詩 野うさぎ Copyright ユッカ 2015-02-19 22:20:03
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