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いくつかの茶葉は先生の教えを忘れ
上のほうで ぷかり と 浮いたまま

また いくつかの茶葉は
下のほうで ほっくり と 沈んだまま

僕は固くなった体をほぐそうと
もがいていた

 ....
1.

みずたまる、みずたまる、みずたまるこ。
みずたまりに、みずたまるこ。

みずに、みずみずし。みずたまるこ。
みずみずしみずたまり。みずにみずたまるこ。

むこうみず、かえりみず ....
言葉を許してしまったら
どうにも落ち着きが悪いから
とりあえず
旅に行きましょう
ささくれだった
太い指が
地図をなぞるのを見るのも
悪くない

車窓から
見える景色が
山ばかり ....
凍えるようなフランスパンに
アプリコットジャムの毛布
パチパチと弾ける
ガーリックバターのシャッポ
クリームスープに浸しては 寒さを癒した
季節

家庭教師の家には いつも
ライ麦パン ....
生まれ変わったら

何になりたいかって

お前は聞いたよな

俺は

男も女も生き物はいやだぜ

俺はね

街になりたい

色んな人間がいて

楽しいことも

悲し ....
列車に乗り
外からの赤いランプが
暗い寝台を照らせば
望郷の始まり

そのまま眠りに入って・・・

朝になって乗り換えをして一時間
その後バスに乗り30分
そしてバス停を降りれば
 ....
春は渡るほどに
瞳で深呼吸をして
そして一方通行の追憶を
リバイバルで・・・

俺の家の近くにも そろそろ
更新の匂いがする歩道橋があり
その歩道橋の階段を登りきれば
少し歩いたあたり ....
にいさん 今 どうしていますか
風の音が聞こえます
ずいぶん強く吹いているようです

窓ガラス一枚へだてて
冷たい外の世界は
やっぱり
窓ガラスもう一枚へだてて
にいさんの部屋へ続いて ....
反響する月あかり
空は明るい菫色です
白い雲が
流れます

今夜
地上で起きている
出来事が
みな懐かしい
白い廃墟の町も
風の荒野も
現実にあった夢も
何一つ欠けることの無い ....
ファンタジーの中に閉じ込められて
夜空にはしろい雲が流れていた
玲瓏の青い水蒸気に燻され
旅人は迷宮をさまよう
白の魔術は失われ
中空で光さえ
囚えられ
病む

夢の
苦しさに
 ....
今日も朝から
洗濯機が大声で歌っている
オペラのつもりのようだけど
音痴で
しかも、時々声が裏がえる
近所迷惑だからやめてくれと言っても
聞く耳をもたない

ありったけの洗濯物を押 ....
思いっきり身震いしたら
壊れてしまうかと思っていた
田舎町に
今ではすっかり馴染んで仕舞い

若かったゴジラ達も
皆立派な町の世話役となり
ズルズル引きずっている

逞しい尻尾に気づ ....
おんなのひと の 腋の前のとこが 好き
ぴったり閉じている その時のが いちばん
乳房(ちぶさ)を 予感させる その麓が 良い
夏にちよっと 酸っぱくなりそうな でも いい匂いの
だから 好き ....
僕は置手紙を残して

出て行くよ

このメールの時代なのにね

せめて

僕の体温を感じるものを残すよ

「さよなら」を書くと

いろんなことを思い出して

涙がこぼれるか ....
  

大学時代のテキストの隙間から
色の褪せたチケットが
半券も切られないまま何年もそこに
「ところでそのコンサート」
と相方がつぶやく
そう
このコンサートはとてもよかったらしいね ....
午前零時半
歌舞伎町の片隅
長旅で東京に辿り着いた女は
コートに{ルビ包=くる}まりしゃがんで
コンビニで買ったおにぎりを
むしゃむしゃと喰っていた

隣で塀にもたれた僕は
熱い缶コー ....
冷凍庫で
ひっそりと眠っている 肉まん
活き活きと冷気を吹く アイスクリーム
カチコチの 鯖・鶏肉・エダマメ・・・

満席ですね
冬の列車

僕はそろそろ起きなくては
流氷も離岸した ....
今そこで
足音がしていたので
どこかに行こうとしているのだと思って
それは廊下の突き当たりにある部屋の中の
粗末な机の前なのかな
と思ったりもするが
その足音は
始めはせわしなく廊下を踏 ....
(た)

たーちゃん
僕は「たもつ」だから
君は僕を
たーちゃん
と呼ぶ
たーちゃん、それとって
たーちゃん、あれしまって
たーちゃん、どう思う?
君の声に
溶けかかった僕は
 ....
(よっぱらい)
酒を呑んで話すことをしなくなった
友情も愛も口にしなくなった
同意も求めなくなった
脅し文句も
誑し文句も
愚痴も
寝言も
歌も
詩も
・・・・

嗚呼・・諄い ....
10じゅー焼かれるお肉

9覚を刺激する

8きれんばかりのぼりゅーむ

7めの焦げ線おいしそう

6に話もままならない

5ーごーと涌き出るよだれ

4百ぐらむの大きな肉
 ....
Blue rose bright in the midnight sky
How many bloody promises
 Does it take to come to you?

B ....
  じょっぴんかけたか
  てっぺんかけたか
  にっぽんはげたか
  こっぷんわけたか

  ぬるり と はいる
  ぐるり と かえる
  するり と ぬける
  くるり と  ....
単調な電子音。
おまえは誰かと哲学的な質問。
管制塔から?

数字とアルファベットからなる16桁の識別番号が私を示す記号。
であったはず。
である。
HALでないのは確かだ。

春だ ....
(父、父、お父さん、と泣く声が聞こえるがあれは誰の声であろう)
(息子か、ならば過去からの声か)
(父か、ならば冥界の声か)
父は失踪をくわだてた
湿地帯の臭気が漂う家族から
父の体臭が漂う ....
墓地へ駆けてゆく
姉を二階の窓から見た
学校の制服を隠したのを
姉の埃臭い制服
血の付いた便器にしゃがんだ
汗のにじむ掌で鈍く赤い
姉の隠し持つ勾玉
汗のにじむ掌で鈍く赤い
血の付いた ....
兄は無口になる
暗さが増してくるこの頃
筋肉を持て余し
内部の膨張を持て余し
彼岸花の咲く川縁は
自転車を押して入る
鷺が落ちるように飛ぶ濡れた地帯
自転車を押して入る
彼岸花の咲く川 ....
   


まだ公園も整備されてなくて
材木置き場で資材主の目を盗んで遊んでた頃
もうお家へ帰ろうかという時間に
畑から帰る吉じいは子供達を集め
動物の真似をさせては
これは猿の薬、こ ....
世界の色に 少し気付けるようになった頃

夕立が止みはじめている
負けじと鳴いていた蝉時雨が 世界の全てだったとき

君は僕のバイトの帰りに合わせて 電話をしてきた

君は君に今日あった ....
世界でいちばん
美しいお尻の持ち主の君へ。
ホントーに誇張じゃなくて
こんなに綺麗なお尻が
日本にあったんだなって思いました。
月は、恋人たちの夜をちょうどよく
照らすためにあります。
 ....
狸亭さんの自由詩おすすめリスト(683)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
それからの紅茶葉- 湾鶴自由詩104-3-2
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パン- 湾鶴自由詩804-2-29
☆63_マチ- 貴水 水 ...自由詩9*04-2-28
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歩道橋- 純太自由詩5*04-2-28
今日は会えなかったけれど- 小池房枝自由詩704-2-27
月夜の話- まんぼう自由詩1104-2-27
月の扉- まんぼう自由詩3*04-2-27
夏の風- たもつ自由詩1704-2-27
春の扉- まんぼう自由詩8*04-2-27
閉じる- クリ自由詩104-2-27
★34_オキテガミ- 貴水 水 ...自由詩504-2-27
夕焼けのチケットさん- AB(な ...自由詩204-2-26
紙っぺらに漱石の顔- 服部 剛自由詩204-2-25
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足音- 刑部憲暁自由詩304-2-23
「たちつてと」(「五十一のデッサン」より)- たもつ自由詩504-2-23
酒三題- まんぼう自由詩204-2-23
カウントダウン- 桜 葉一自由詩504-2-23
Blue_Rose_in_the_Midnight_Sky- クリ自由詩1*04-2-22
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『僕は蝉時雨に幻聴を聴く。』- クローバ ...自由詩4*04-2-20
世界でいちばん美しいお尻の持ち主の君へ- クリ自由詩5*04-2-20

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