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たとえば悔いることも
不意に 喜ぶことも
時とともに 偶然にとけてゆきます


午後4時半
Tシャツの上に羽織るこのニットを
褒められたのは 初めてです
それはなんて 心躍るできごとで ....
卑猥だ
どうしてか 椎茸が卑猥である


もう寒くもない夜に自転車を走らせて川べりに行く
警察官に止められて ライトをつけろと言われ
彼らもこう見えて 楽しく生きているといい
上々な証拠 ....
1.

みずたまる、みずたまる、みずたまるこ。
みずたまりに、みずたまるこ。

みずに、みずみずし。みずたまるこ。
みずみずしみずたまり。みずにみずたまるこ。

むこうみず、かえりみず ....
ベランダに産まれた雛を祝福します
遠吠えでもいいでしょうか
忙しさに そぞろにかまけます
できないものはできないので

ベランダで空地の雑草が生い茂ります
今なお 石に躓く幼さですから
 ....
そのバンドの名前は「全米各地で」といって
下北だか高円寺だかの汚いライブハウスで
お騒がせだ

ボヘミアンだとか
アシッドテストだとか
ケルーアックだとかギンズバーグだとか
単語をつぎは ....
ぼくららららの東京音楽はスピーカーから
店内のボーズが屏風に上手に絵を描いて
店頭のラジカセの上にカラスでアーアーと鳴いて
例えばその街には かわいい人も悲しい猫もいます

ひるがえって部屋 ....
1.

かめはめ波のポーズで

洗濯物に影をつくるその細かなしわから
隙間に入るハイパワーの酵素になって
ぼくは自分の皮膚の細胞のそのわずかな隙間から
入り込んでしまったくだらない時間を ....
槍投げですか。
投げやりだが、


 おうおう。
 なんだよ、特に話すことはないよ、
 別に、
 それは、最初はあれだね、
 まいいや、いそがしくてってて
 仕事なんでば。ん、なんだ ....
粉雪に考えなしに見上げ空想い馳せるはアフリカの夜

画面上雪だるま型のアイコンに征服されゆき眠気はとれず

ハイウェイに動揺する街ダンスフロア肩をすくめて襟を立てます

濡れましたマフラー ....
足先のようにつめたい
するどさの くるおしさの 家路につきます
耳たぶは 暖かそうにも 通りぬけて赤いし
温度の分からない小石に躓いて

ストーブで焼けた服が
怠けた洒落心に 鞭打つので
 ....
空の底に飛んでいく何かを眺めたいのですが
ただでさえ寒いこの部屋の 窓は開けません

想像してください
「矢印が3つばらばらに別の方向を指していて
 その三角形の真ん中には 目のグラフィック ....
肌を刺す自転車の風アマルコルドままよ抜け切る踏切の溝

満月と見紛うばかりに丸時計ゆくりゆくりと短針の夜

クラクションパパラパパラに道路際過ぎ去る豚の色彩の妙

暗闇に減速する性からから ....
トビウオがサンマの仲間であるのと同じくらい
パラシュートはビニール傘の仲間であるので
空から降ってふわりと揺れる君の昨日のことばと
肌を冷やす冬の雨を避ける僕のかなしみとは
そんなに変わらない ....
狸亭さんのnm6さんおすすめリスト(13)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
肌寒い格好で出てきてしまったこと- nm6自由詩904-3-14
椎茸とぼくらの夜- nm6自由詩604-3-10
マーチ・マーチ- nm6自由詩5*04-3-2
ベランダに朝- nm6自由詩10*04-2-19
明日もまた、全米各地で- nm6自由詩304-2-12
東京音楽- nm6自由詩204-2-3
何か出ないかなといつも思う- nm6自由詩904-1-30
テレフォン- nm6自由詩304-1-20
スノーナイト- nm6短歌204-1-18
冬をよろしく- nm6自由詩204-1-12
帽子が飛んでいってしまった- nm6自由詩5*03-12-17
午前1時のさざんか泥棒- nm6短歌303-12-9
朝焼けまでのバランスを- nm6自由詩403-11-25

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