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私を見付けなさい
私はもう隠れる事にした

月の欠けた影の中に
水仙の球根の中に
二枚貝の柔らかな肉の中に

そうしてもう動かない

蛇の口の深く長い闇の中に
夢見る形に開いた蛙の ....
みかんの花が咲いている島から
瀬戸内海が見えるというのは
あの有名な唱歌のせいだ
などと想いながら
コンビニ弁当を食べ
入り江の澄んだ水の色や
水平線に浮かぶ
白い雲のような櫻を
見て ....
海から見えるように
植えられたので
海岸沿いの山の中腹を何キロも
桜並木は続いている
去年は車の中から
弁当を食べながら観たけれど
いつか海の上から見たいね
ずーっと櫻色の帯になって
 ....
反響する月あかり
空は明るい菫色です
白い雲が
流れます

今夜
地上で起きている
出来事が
みな懐かしい
白い廃墟の町も
風の荒野も
現実にあった夢も
何一つ欠けることの無い ....
ファンタジーの中に閉じ込められて
夜空にはしろい雲が流れていた
玲瓏の青い水蒸気に燻され
旅人は迷宮をさまよう
白の魔術は失われ
中空で光さえ
囚えられ
病む

夢の
苦しさに
 ....
思いっきり身震いしたら
壊れてしまうかと思っていた
田舎町に
今ではすっかり馴染んで仕舞い

若かったゴジラ達も
皆立派な町の世話役となり
ズルズル引きずっている

逞しい尻尾に気づ ....
(よっぱらい)
酒を呑んで話すことをしなくなった
友情も愛も口にしなくなった
同意も求めなくなった
脅し文句も
誑し文句も
愚痴も
寝言も
歌も
詩も
・・・・

嗚呼・・諄い ....
杣人の 分け入る山の残り雪 ゴギ棲む川は寒く濁れる

   白く濃く もくれんの花咲きにけり 春陰の里を足早に行く

   黄砂止み 一面の菜の花 ゴビの砂漠に春の風吹く

  ....
三保神社前の土産店で
ママカリを干したのを
またもらった

いわしと一緒に取れるのを
ついでに干しただけだから
いつも無料だ
なにか他の魚を買ってくれ
と言う

竹で編んだ手籠と
 ....
無数の硬い実だ
日陰の広いテラスの横で
落葉したポプラの木に実るのは
黒く枯れた夢だ

初春の陽射しに映る
しろく輝くビル街は
湖水の向こうの蜃気楼
見たことの無い未来だ

二人で ....
草深い宇宙の
風景の灰色の中で
疼く不満や寂しさは
如何なる文化の残骸だろう

石垣に染み付いた地衣類や
鉱物を喰う黴は
硬い石の上に一時記憶され
やがては落魄する

地球儀と砂時 ....
吹雪の中を歩いていると
灰色の世界に浮かぶのは
手が届くような白い太陽

北には日本海
南は山ばかり

ひょっこりと氷壁登頂家が
足元から現れたのは
本当にびっくりした
二人して
 ....
50億年前
宇宙が出来
45億年前
生物が誕生

ポンと叩かれ
ふっと生きはじめ
夢中で生きて
死んでも生きる為
生殖した

いつも疑っていた
誰がポンと叩いたか
それは解か ....
むらをぬけるみちに
かわいたかぜがふき
しろいつきがうかんでいる

露を含んだ緑の苔は朝の光に酔いしれる

ガラスも
きんもくせいも
しろくすながつもり

遠くから呼ぶ声は銀色の波 ....
いずれは大河へ注ぐ源の
細い流れは
野を行く幼子のように
冬の透ける日差しの中を往く
冬枯れて覆いかぶさる
草の葉の下で
岩を乗り越え瀬を転がり
時と戯れる若者の気軽さで
ポクポクサラ ....
むこうの田のなかで
ごろごろ転がしている
しろいのが白鳥です
ほらよく見てごらんなさい
稲の切り株のあたりで
落穂や二番穂をむさぼっています
あのやさしげな長いくびは
あなたの腕のようで ....
翼が水面に
触れるか触れないか
それを楽しむ
それが飛ぶ者の在り方

傾けて弧を描いて
差し伸べて
張り詰めて
愛するように
触れずに

飛ぶために身体のあらゆる部分を
作り変 ....
信号を渡ると
防波堤のむこうで
お前が
小さな翼を
そんなに忙しく羽ばたくから

お前が何千キロの空路を旅した
勇者とは思えないで
笑ってしまったのだ

虚仮脅しの人間関係に
す ....
マンモスは氷の中にしかいない
過去の或る時
きっと氷河期の氷の上で
跪いたきり
起き上がれなかった

マンモスは
それきり一頭残らず
地上から消え
今はマンモスは氷の中にしかいない
 ....
時間は思い出からなる
思い出は同時に存在するため
(一回限りの、回帰不能な時間)
は存在できない

空間は寂しさである
寂しさは永遠という単位
で読みとられるため
(計測できる単位を持 ....
僕の窓から
うさぎが見える
いつも一人で
踊っている
河原で
時には
人気の無い
公園の木陰で
誰かを待ちながら
所在無げに

恋人の窓からは
洗濯干し場の
はしごが
みえ ....
大橋川近くの酒場で
降る雪を
窓越しに見ていた
街灯の灯りの向こうを
大きな海亀の甲羅が流れていった

哄笑と囁き
古いジャズのスイング
青いソフトに降る雪は・・・
触れ合うコップの ....
赤土の荒れた雑木林
青いスモモの藪
カルモヂインの田舎で過ごした
終らない夏休み

素早く指を絡め
戸口で交される囁き
覆された宝石のやうな夏

50M×2.1M×9コース
閉じ込 ....
コンビニで買ったパンと
手には古い釣竿
ヘッドライトを頼りに
必死でたどり着いた
飛沫にぬれる岩礁

これはいささか無謀ではないか

岩を砕く波の音におびえながら
一人地球の先端に腰 ....
狸亭さんのまんぼうさんおすすめリスト(24)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
愛へ- まんぼう自由詩204-4-2
言い訳- まんぼう未詩・独白304-3-29
櫻の頃夜の海で- まんぼう未詩・独白404-3-28
月夜の話- まんぼう自由詩1104-2-27
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春の扉- まんぼう自由詩8*04-2-27
酒三題- まんぼう自由詩204-2-23
去年の春- まんぼう短歌1*04-2-22
干しママカリの南蛮漬けの造り方- まんぼう自由詩6*04-2-19
旅立ち- まんぼう自由詩504-2-18
宇宙暮らし- まんぼう自由詩304-2-18
だんべ(ぼたん雪)- まんぼう自由詩504-1-22
夜明け前の唄- まんぼう自由詩404-1-22
まゆ- まんぼう自由詩104-1-19
雪の下- まんぼう自由詩603-12-25
冬の野- まんぼう自由詩203-12-16
鳥として- まんぼう自由詩403-12-14
- まんぼう未詩・独白203-12-8
マンモス- まんぼう自由詩403-11-22
踊る石- まんぼう自由詩303-10-1
ゾルバ- まんぼう自由詩403-9-27
(酒場)- まんぼう自由詩303-9-14
(屋外プール・・・西脇順三郎へのオマージュとして)- まんぼう自由詩103-9-14
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