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回り尽くしたカセットテープの切れ端に
写るのは財布の残骸だけ
マグカップの上下逆さまな色を笑うと
雨が落ちてくる

彼らがまた化石の中に化石を見ている
九十九折のような峠道の崖下の出来事
 ....
油まみれの 谷やんは
朝からネジ切り 夕までネジ切り
グリス塗り塗り ハンドルと
ダイヤルゲージ 光る眼差し

油まみれの 谷やんの
屋根に煙突 雲に飛行機
お稲荷さんも 耳たたむ  ....
母さん、
ほら、春の風が吹いて

そろそろ僕も
行こうかと思います

春の風は早足で駆け抜け
いつも、僕は一人残されてしまうから
風のすべてが海の向こうに渡る前に

そろそろ行 ....
  夕焼けが足りない 一○
 


 これで最後ですよ

と通達された

 あなたのための夕陽はもう残っていません


どうやら
流行りの成分のひとつで
許容摂取量も決めら ....
フィルモアSt.
ジャパンタウン もっと南の
パブ

3バック
ウィスキー・ソーダ
オーダー ラストで

カウンター 
ひとり 黒人
ひとさしゆびを たてて

みけんに 
ち ....
浜田省吾を聴いていたら 
いつものように眼から透明な液体が出てきて すっきりしてしまった

聴きながら抱いていた ぬいぐるみの感触は
このあいだ亡くした 愛するともだちの背中

愛するもの ....
コーヒーをいれました
二杯
一杯はわたしのために
そしてもう一杯はあなたのために

並木のイチョウは黄色く色づき
風が吹くと何かの音をさせる季節
けれども窓は閉じられていて
見るこ ....
結露する窓
雪けむる街路
カフェの
カーテンウォールに 二人

キリマンジャロの 湯気
すじ曳く中 わたしは
あの頃を
重ねる
{引用=
あの人は 去ってゆく
路肩の車に
雪埃 ....
レトルト・パウチに封じ込んだ80年代をお皿にあけて
電子レンジであたためた
匙ですくってひとくち
あのひとは顔をしかめた
こりゃだめだ
60年代の焼き直しじゃないか

しょうがないから
 ....
二月ぶりに実家に帰り
仏教徒のくせにクリスマスに会う
きみはいつもの通りアニメソングを口ずさんでいて
まるで昨日別れたようにわたしに声をかける

いつものように15分遅れて
待ち合わせ場所 ....
おぼれるのはくるしいけど
一回やってしまうと
もう
やめられない気がする
まめだいふく食べるみたいに
かんたんだったらいいのに
そうしたら
あたしにだってわかるよ
あなたにおぼれないた ....
いずれは大河へ注ぐ源の
細い流れは
野を行く幼子のように
冬の透ける日差しの中を往く
冬枯れて覆いかぶさる
草の葉の下で
岩を乗り越え瀬を転がり
時と戯れる若者の気軽さで
ポクポクサラ ....
くも 
もく となり
そら 
らそ となる

36,000フィートから の ことば 

とばこ 
ですけれど

あなたへの きもち 

ちもき に 
なったとしても

 ....
空が夜に包まれる頃
月は私に句読点
束の間訪れる
休息の時
全てを月にまかせて
闇の中へと眠りいる
安らぎを
心をこめて つむぎつつ
(あ)


っという間もなく
それはもう

ではなかった

語られることのないおとぎ話は
ただ
さらさら
さらさら
と音めいていて

僕の両手はいつも
掴まえることが ....
灯油がなくなったので、灯油缶を持って「エネオス」のガソリンスタンドに行った。
そのガソリンスタンドは、道路となだらかにつながらず、コンクリが数十センチ段になっているのでタンカーのようだった。
 ....
-煙草の自販機-

ずいぶん
寂しくなりました
昔はね
夜中にぶらぶらと訪れる
思案顔の男性や
ほろ酔い加減の千鳥足のハイヒールの音をつれた
夜のお嬢さん方が
ああ!セブンスターはも ....
お互いの気持ちって難しいね
そう 線路のように 電線のように
目的地がないから
砂漠の旅 永遠の旅

いつも一緒にいるのに
カガミの気持ちはわからないね
言葉で表してみても
すんなり受 ....
何時の間にか
歩みの速度が遅くなっていたことを
実感出来る存在

歩幅を合わせて、いつも
より、長く保ち続けたいものだから 尚更


変な話だよ
小学生の頃なんて、意識し過ぎ ....
骨壷をもうひとつと
父親は頼みました

寒い寒い一月の斎場で
白い骨になってしまった
母親を乗せた
鉄板をみんなで囲みながら

葬儀屋が用意してくれたのは
大きな骨壷がひとつと
 ....
暑中お見舞い申し上げます
 今年は母さんの新盆だから
 せめて墓参りにくらいは帰ってきなさい
                  父より

   追伸
   そういえばクロがおとと ....
はだくると風がきけえま
かみんくる海になせてま
へめろほな丘にゆめめら
あろめてら嘘がはてらま

きら片靴を
てけれくらしま

はろさるい夏はきらとま
[まめ]

こまめにつかめ
たかめをつかめ

まめにかめかめ
わかめにごまめ



[ひめぎみのかぞえうた]

いちのひめぎみ いばらひめ
にいのひめぎみ にんぎょひめ
さ ....
大根の葉の傷
葉と葉の下で 濃い緑色になっている葉

信号待ちで
隣の男性は
白髪と そうでないところ

あなたはもう白髪の生える頃だ

葉は 思ったよりやわらかくざらざらで
あな ....
しのぶと暮らしていた時
給料を貰って持って帰ると必ず神棚に給料袋を置いて「ご苦労様でした。」と言う。
それから神棚から下ろして、家計の振り分けをしてくれた。
おじさんのお小遣い、食費、光熱費等々 ....
ほの暗い駅
列車の中で一点を見つめている
あなたの眼差しを見送る

”お気をつけて”

その一言だけが伝えたかったのだけれど

ベルが鳴り止んで動き出したのは
列車ではなく
ホ ....
おふろに一緒にはいってくれるきみへ
にくにくしいねといったときに
なぐらないでくれないか
わたしはこんなにほねほねしいのに
といったときに
胸のふくらみをつつくのをやめてくれないか

と ....
電力が足らないよぉ
資源が枯渇してゆくんだ
地球が枯渇してゆくんだ
だ か ら
電力に変えたい 電力に変えたい 電力に変えたい


駅のホームおじさんが傘でゴルフのスイングしてる ....
いちばん最初にその音を聞いたのは
体育の時間
運動場のまんなかで
野球をしてるみんなにまざって
ちっちゃい歌をうたった
こんな歌、誰にも聞こえないよーって
言うみたいに ほら
誰かがホー ....
泣き果てて疲れる体を 抱き起こして 逃げなさいと

赤い血をめぐらせるような 踊りをおぼえなさいと

沸き上がる頭の奥で あの人ばかりが眼をつりあげる

死にたいくらいで すがりつかれ ....
狸亭さんの自由詩おすすめリスト(683)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
傘の影- あやさめ自由詩503-12-28
桜公園_ホルモン屋- AB(な ...自由詩403-12-28
旅立つ- たもつ自由詩1603-12-28
夕焼けが足りない_10- AB(な ...自由詩603-12-27
ひとさしゆびの男- バンブー ...自由詩503-12-27
枯れない- ukiha自由詩203-12-26
テーブルクロス- たもつ自由詩803-12-26
消印- バンブー ...自由詩103-12-26
語り得ないものへの断章- 佐々宝砂自由詩103-12-26
プレゼント- 竹節一二 ...自由詩403-12-26
溺れる- かなりや自由詩103-12-25
雪の下- まんぼう自由詩603-12-25
36,000フィートからのてがみ- バンブー ...自由詩603-12-25
句読点- 春日野佐 ...自由詩203-12-24
「あいうえお」(「五十一のデッサン」より)- たもつ自由詩11*03-12-24
「エネオス_新日本石油」_丸泉店- えのき自由詩203-12-24
「月夜」- kay自由詩303-12-23
気持ち- 水野 花自由詩103-12-21
祐介と沙弥香(一応恋人同士)- 自由詩303-12-20
一月八日_白山郷共同斎場にて- 山田せば ...自由詩1503-12-20
猫の出家- 山田せば ...自由詩2803-12-20
きら片靴を- 佐々宝砂自由詩2*03-12-19
りりと☆のことばあそびうた、また- 佐々宝砂自由詩5*03-12-19
煮る- 山内緋呂 ...自由詩503-12-18
しのぶとの想い出- 冲克。自由詩303-12-18
発車ベル- たもつ自由詩3203-12-18
きみに- 竹節一二 ...自由詩803-12-18
電力に変えたい- Monk自由詩803-12-18
とろうる- みい自由詩3*03-12-17
かまいたち- あいこ自由詩203-12-17

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