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もくもくと
ただもくもくと
ふくらむままに
あなたをだいじにすればいいのに

入道雲の中では
小さくちぎれた雨雲が
ちくり ちくり と
針の雨を降らせ
あふれる想いを傷つけます
 ....
ときどき
おるごおるを ひきだしからだすと
ものがなしい おとがする

くらいなかから
ながれだすおと

ゆくえはみえず
かべにあたって
しみとなる

てんじょうの かお
を ....
  


とうさん


せんせいのおはなしには

ぼくらでてこなかったね


ぼくやまねこさんのように

どんぐりのさいばんしたかったな


くらむぼんみたいな友達ほし ....
郵便ポストの口の滴り
水性の宛先
にじむ歌の
音色は


配達夫のかばんの底
にじむ歌の
雫 いつしか
アスファルトのくぼみの


くぼみのなかにも
ちいさな土地と
ちいさ ....
手袋を着けて自転車にまたがる

ゆっくりと
寒さに耐える体の震えとともに

ゆっくりと右足からこぎ始める。

長く続く下り坂を走ると

耳が風に切り裂かれて痛く

その数秒の風景 ....
日曜の朝刊はテレビ欄から読むのを習慣にしている
新しい連続ドラマなどやっていないだろうか、なんて
A4サイズに畳まれた新聞をA2まで広げたとき
私はテレビ欄に挟まれていた1本の髪の毛を発見し ....
  


帯解寺の帰り道

奈良の盆地の五月晴れ

水田 若穂に 渡る風

あぜ道 道草 帰り道

生まれくるもの帰り道


生まれゆくもの帰り道
   


 ....
海があんまり静かで
手を突っ込んでみても濡れない
顔を突っ込んでみても息苦しくない
ということはどうやら夢をみているらしいから
潮の匂いすらしない潮風に吹かれて
飛んでみようとおもう

 ....
去り行く時は

季節と同じで

美しい色彩と

深い爪あとを残す

僕の中では

君との出逢いも

別れも

昨日のことのように

思い出す

二人で見た

サ ....
木の幹の中は
小人の国
「冬」という地下の駅から
汽車の音がきこえるよ
しゅっぽ しゅっぽ
長い長いトンネルぬけて
しゅっぽ しゅっぽ
新しい緑の帽子をかぶった小人たち
夢と希望ととき ....
君と初めて会ったのは
病院の白い背景
小さな小さな君に
どんなに 喜びをもらっただろう
今はもう
上から見下ろされている

目の前に君が座ると
その背中で テレビが見えないんだ
あの ....
 「捧げる詩集」(1995年・緑鯨社)には、1988年から1990年にわたって個人誌「風羅坊」に発表した作品を収めた。個人誌といっても、B4用紙に短い詩を毎号6〜8篇コピーして読んでほしい人に見境もな .... 葛藤に勝つ加藤さん 祝いたい岩田さん いいんだ飯田さん 宝だから宝田さん
しきたりは岸谷さん 最高だよ斎藤さん 一等だよ伊藤さん 只今参上三条さん
四季の錦の錦野さん 好き過ぎ鈴木さん あらいい新 ....
葉脈たちの
時間と
小鳥たちの
時間が
交差する
川のほとりで
小石たちの
ざわめきが
鳴り響き

木々たちの
呼吸と
朝の粒子たちの
呼吸が
擦れ違う
霧の中で
水滴 ....
風が遊んでいた
波の音はかき消され
鉄塔にからみつくような電線は
歌を歌っていた

一条の光が闇を貫き
遠く海を照らしている
灯台のもと 風が遊んでいた

空が目を ....
           「私を愛するほど馬鹿だって
           知らなかったな」
           そう言ったっけ
           二人で眺めてもいいのかなって
     ....
そこに明かりが見えたから
見えたような気がしたから
確かめたくて

その灯りの下に広がる世界が
どんななのか
そこに何があるのか
知りたくて

走り続ける電車の窓から
飛び降りた
 ....
ぼくららららの東京音楽はスピーカーから
店内のボーズが屏風に上手に絵を描いて
店頭のラジカセの上にカラスでアーアーと鳴いて
例えばその街には かわいい人も悲しい猫もいます

ひるがえって部屋 ....
支柱にくくりつけられたブランコが
凍りついた蜘蛛のように空を見ている
荒れた鴉の羽の朝


外灯に雪は群がり
連なる柱を傾けている
曇のなかの雫の陽
道を分ける蒸気の壁
ふた ....
美沙子、なんだか思い出しちゃったんだよ

俺もまた性懲りもなく別の娘とつき合ってるんだけど
君より13センチも背が低くて、俺のコートの中に入っちゃうんだよ
小さいけど美人、なのかな、よく喋るよ ....
 
長い針がてっぺんで止まって
からくり人形が踊りだすように
季節は正時を知らせないので
私には夏と秋の境目が分からない
午後いつものように並木道を通ると
すっかり中年になった白樺の深緑
 ....
 
並木道に
誰かの日傘が忘れられているのを見つけ
持ち主の名前がなかったので
失敬することにした
けれど自転車のかごに引っ掛けて
ペダルをこぎだしたそばから
日傘は陽を浴びて匂いたち
 ....
月曜の夜のことだ
遅番の妻を待って
一人で留守番をしている
俺の部屋のドアを
誰かがノックした
のぞき窓の向こうに立っているのは
刺繍と金モールもあでやかに
何を考えたものだか
バラの ....
抽象的では、何もわからないと

君の声を、聞いたから

具体的ってなんだよ

と、僕の声を、飛ばしてみた



なべに水を入れて火にかける

なべの内側には、小さな泡がまとわり ....
やがて魔法は解けるだろう                                                         
強力粉をいれても                      ....
そこに入るべくして、入ったかの如く
キチリと仕舞われていた
トランクの中身。
交互に並べられた歯ブラシ、206本。
一本一本、薄い渋紙で丁寧に包んで、
その、・・・。
歯ブラシは何故か、白 ....
 工事現場の
 オレンジと黒の看板の上で
 蛇のように這った赤のランプが
 入れ替わり
 点滅してた
 土の山に停まったショベルカーが
 深呼吸して
 街の明かりはほとんど
  ....
電線に疾風わたる
わたりゆく
音は
こする


鼓膜は
朝から
私を
しらせる


トタンの屋根に粉雪つもる
つもりおつ
光は
 ....
すりへった石鹸が
ひら ひら と
拍手の渦に埋もれてゆく

ビニールホースに合わせ
こぼれるシャンソンの音色は
か ぼ そく とぎれとぎれに
五線から はみでる 

酔いしれるうちに ....
ゴッサム・シティーの星空にペーパー・ムーンがよじ登る
孤児になったように装うよ、モリー
本当に、ユダヤ人には角があると思ってたの?
サムライが食べるのはスシで、ゲイシャじゃない
今夜は計算 ....
狸亭さんの自由詩おすすめリスト(683)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
雲の泉- 服部 剛自由詩4*04-2-11
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豚の唄- AB(な ...自由詩22*04-2-10
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★27_ハルニ…ナレバ- 貴水 水 ...自由詩104-2-10
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遠くなる- さち自由詩4*04-2-9
あとがき- よねたみ ...自由詩1304-2-4
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粒子と響きの唯物論- びよょ〜 ...自由詩2*04-2-4
犬吠埼- 遊羽自由詩3*04-2-4
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「_理由(わけ)_」- 椎名自由詩204-2-3
東京音楽- nm6自由詩204-2-3
凍気球- 木立 悟自由詩504-2-3
たどり着けないイブ- クリ自由詩4*04-2-3
正時の鐘(緑の日々・2)- 石畑由紀 ...自由詩804-2-3
緑の日々- 石畑由紀 ...自由詩2404-2-3
闘牛士- 山田せば ...自由詩7*04-2-3
水、お湯、インスタント- クローバ ...自由詩3*04-2-2
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歯ブラシとTシャツと- 湾鶴自由詩3*04-2-2
ハードボイルドエッグ2&シャワー1- カンチェ ...自由詩9*04-2-2
追儺の朝- バンブー ...自由詩604-2-2
5番街ホール- 湾鶴自由詩404-2-2
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