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とぷん

小石が水面をたたく音は
日ごとに高く
遠ざかっていく
あんなに彼方で
気泡がきらきら揺れている
自分が沈んでいるのだろうか
こんなに暗い
水かさが増しているのだろうか
 ....
小学生の頃
「俺はみんなとは違うんだ」
って言うのを見せ付けたくて
みんなの前で蛙を飲み込んだ

中学生の頃
「俺はみんなとは違うんだ」
と思うたびに
あのときの蛙が胃の中で暴れだした ....
手のひらに握っています

揺られるバスの中でも
校則の厳しい学校の中でも

わたしは模範生です

けれど先生方には嫌われています

わたしが右手を決して開かないからです

左利き ....
鳥は去り
木が生まれる
切られては元にもどる雲
光の枝
朝の頬
つつむ手のひら
空は青い傷のもの



雨の暗号の向こうへと
ひとつのかたちが飛び去ってゆく
 ....
在来線各駅停車上りのホーム


時刻表 一番上の 
帯 に ひとつ 
‘08’ あおく うすく
ともって 


枕木 たたいて すさぶ
指の 握る すきまも
冷たく

朝陽 ....
君が積木など買ってくるものだから
僕らは積木遊びをするしかなかった

家をつくって
壊し
城をつくって
壊し
他につくるものなど知らない僕らは
やがて一つ一つを並べ
街をつくり始 ....
起きたら
三島由紀夫だった

下唇を噛んだら血が出て
三島由紀夫の血はこんな味なのか とか
白くて小さめの歯は けっこう硬いのだ とか

会ったことないのに懐かしむ

せっかくだから ....
遠い記憶よ
まぼろしの子に向けられた 狂おしい眼差しよ
おお 歩みくる子の哀しげな純情よ
抱きとめんとする刹那 走り去り
はるかな雲の記憶の内に 瞼を閉ざす
まだ 追いかける眼差しがある
 ....
ひとり ひらく 夕暮れの手のひら
灰色の高みの
氷のような雲から
午後を
午後を と
つぶやくもの


ゆくえ知れぬその手に
裂けた花をのせれば
はじまりはよみが ....
  げんまい


China Store
は知名商店
県立病院のはす向かい
時刻表が意味を持たない島の
まだ暗い時間から
白衣のままのインターンが
パンや牛乳を買って

{引用= ....
赤い 忌憚 の
ただ 中 を

棘 成る 不知火
喰 すすり

龍 の 大王
なま山 覚まし

海里 マグマ
の血に消える

裂ける 白花
破る 異質夜

ほ ....
青くにじむ蛇と
赤くつややかな蛇が
雪の下の暗いところで
からみ もつれ合い
    溶けていった

残されたぬくもりは
ゆっくりのぼり
顔をだしたとき
花びらをまとった

森の ....
ひかった 
ナイフ きらった 
ライフ 
きまった 
サイフ しかった 
サイム
しまった 
タイム にたった 
アイツ 
いかった 
アイツ したった 
ハイツ 
きたんだ  ....
むかし読んだ本のことを
ふっとおもいだした
外国のある家族のはなしなんだけど
みんな関西弁で
もうちょっとちがう風にかけば
大草原の小さな家みたいな
おはなしなのに
みんな関西弁で
お ....
ふるさとのだいこんで
つけた
たくあんは
しろっぽくて
だいこんぽくて
しょっぱくて
きゅっきゅっ
かりっかりっ

いい音がして
とてもおいしい

のだけれど

なぜか
 ....
足のないネクタイは
人の首にぶらさがって移動する
それも不便だろう
足をつけてあげると
嬉しそうに部屋をかけまわり始めた
帰ってきたら
スキップの仕方を教えてやらねば
今日も足のつい ....
いつか空へと還りたい

ねえ
あなたなら
私の背中に
白い翼を咲かせてくれる?

人はね
昔 天使だったんだよ
だって ほら
こんなにも空が恋しい
俺が吸った煙草のけむり
曇天の空が飲み込んだ

この世で借りた身体だけど
最近肘がきしむんだ

君は元気のあるふりをしているか?

君が元気は映写機で
ゆえに人はスクリーンで
つま ....
わたくしは そうは 思いませんでした


ただ あのひとが 
トンと 押されて
あっ って お口が 半開きに 
なりはしましたけれど

息子が 
こんなに 大きな声を 
はりあげて ....
おだやかな瞳で空を見る
太陽の水がグレーの霧を抜けて
無数のビードロの玉になって
私の瞳に流れゆく

あなたに熱情を感じてほしくて
空を漂う私の瞳は
太陽からの水を好む

心を見つめ ....
     吉野家で並を注文する時の
     卵と味噌汁は基本中の基本
     黄身を潰して軽く掻き混ぜ
     丼の上にとろりと浮かべて

     紅生姜を満遍なくまぶして
    ....
おおみそかのことを
おおみそかと呼びはじめたのは
いつだったかしら
はじめてきいたときの
みそっぽいっていうイメージが
どうしてもはなれなくって
おおみそかっていうたび
なんだか
しょ ....
                


支那世からぬ昔話や         
明日ん歩みそおりい
笑てぃ歩みそおりい んち
事実ぬ辛さや事実ぬ涙や
美らさぬ物ん裏んかい
美らさぬ ....
ニッポン Japooon ・・・・・・・・

日の丸の太陽を
青いペンキで塗り替えて
水の惑星に小さく浮く
びみょうなくねりの島国は
僕等乗せた 沈みかかりの小船

21世紀
曇った ....
私はポツンだ
宇宙のポツンだ
名も無く朽ち果てていく
歴史のポツンだ

それでも大地に立ち
呼吸をし
飯を喰らい
排泄し続ける

この私という存在
わたしはまだおわらない
きみもまだおわらない
おわるのはだれだ
昨日や今日や今年のよるか

今日がおわる
明日がおわる
今年がおわる
ふりかえらない

毛糸がおわる
てぶくろがで ....
その男はゴミを集め
庭に溜め屋根に溜め
家の周囲までゴミだらけ
悪臭は付近一帯に漂う
注意も警告も無視して
男はゴミを集め続ける
ある日行政のトラックと
TVカメラがやってきた
そして ....
わたしはよく
一度にたくさんのことをやりすぎるので
なんもかんも中途はんぱになってしまいます
なにせ不器用なものですから
今日も
はみがきをしながら
テレビをみて
ラジオをきき
時報を ....
長いこと沈黙していた
アスファルトの隅で
地面のざらざらの下にある
本当の地面を思って

空の底には
まだ底がある
底の底は
地球の裏側の
空の底

夕暮れ
ノアの箱舟に
オ ....
風があり 葉があり
木々はゆっくりと点滅する
空にとどまるもうひとつの空
もうひとつの深緑
風になれないふたつの風


一本の木が
朝をさえぎり
音をさえぎり
 ....
狸亭さんの自由詩おすすめリスト(683)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
小石- アンテ自由詩7*04-1-9
蛙の咆哮- ヤックる自由詩304-1-9
みぎて- 暗闇れも ...自由詩2*04-1-7
雨鳥の冬- 木立 悟自由詩304-1-7
待つ- バンブー ...自由詩204-1-7
朝のこない団地- たもつ自由詩2304-1-6
服と裸- 山内緋呂 ...自由詩36*04-1-5
「詩人辻征夫に捧ぐ」- 刑部憲暁自由詩204-1-5
降り来る言葉- 木立 悟自由詩304-1-4
げんまい- AB(な ...自由詩504-1-4
壊_笛- 砂木自由詩5*04-1-4
人の知らないところで- りょう自由詩304-1-3
ひかったナイフ- バンブー ...自由詩204-1-3
とうみつパイ- かなりや自由詩404-1-2
たくあん- かなりや自由詩204-1-2
ネクタイ- たもつ自由詩904-1-2
天使の翼- 春日野佐 ...自由詩204-1-2
元気+1- 純太自由詩204-1-1
家族旅行- バンブー ...自由詩304-1-1
太陽の水- 純太自由詩204-1-1
エール- 自由詩4*04-1-1
おおみそか- かなりや自由詩3*03-12-31
物語(むぬがたい)- AB(な ...自由詩4*03-12-31
日の出- 服部 剛自由詩203-12-31
存在- たもつ自由詩803-12-31
おわること- 竹節一二 ...自由詩203-12-30
ゴミ屋敷- 紀ノ川つ ...自由詩603-12-29
ふかづめ- かなりや自由詩403-12-29
球形の休憩- 岡村明子自由詩403-12-29
降り来る言葉__Ⅷ- 木立 悟自由詩403-12-28

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