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布団を干したかったの。
どうしても、今日干したかったの。
お母さんは言いました。
「濡れてもいいなら干せば〜」

一気に気持ちは萎えました。

ブーツを履くのもやめとこ。
骨洗いの宿題はたいへんだ
僕は集中力がないから
いつも苦労する

僕のお姉さんは骨洗いが
とても上手だ

姉さんが骨を洗う姿は
とてもきれいで
僕は
自分のお姉さんなのに
変な気 ....
街路図には
方位が記されていないので
正しい道順はもうわからない


人影のないアーケイドを逆順に進めば
三番街と一番街のあいだに
二番街がない


封鎖された地下通路から
川底 ....
あんなぁ、この町もいよいよなぁ、戦争っていうこわいやつが襲ってくるんさ。
若いもんはみ〜んな兵隊さんになっちまう。
いやや、いやや。って皆泣くんよ。
家族はなぁ、この子らにどうぞ生きてかえってき ....
さびしい秋の夜の
さびしい田舎の
さびしい家の
さびしさが

さびしさのあまり
ちいさく凝って
足をはやして
ひょおんと跳ねる

さびしいね ひょおん
さびしいよ ひょおん
そ ....
自分の名前がついてるとも知らず
いわしは
雲を見ていた

自分の名前すら知らないままに
その赤く染まるのを
あの夜
たしかに家出は決行された

両親が寝静まるのを待ち
荷物は何も持たず
ズボンのポケットに
ありったけの小銭と札
そして中也の詩集をしのばせたあの夜
たしかに家出は決行された
 ....
会社を休んで
食卓の電卓の上に隠れてみた

電卓の5の上に立って
19731973と打たれたら
きっと楽しいだろうと思う

電卓の5の上に立って
14.26と打たれるのは
スリリング ....
横丁の角を
曲がると
公営住宅の
アンテナの遥か上
ライオンの
かたちした雲が
広いサバンナを
駆け抜けていた
ときおり うなずいて 
はにかむ頬に マァーマレードジャム

トーストのオコゲを
スプーンで 懸命に削いで

遅刻してもいいから
縞模様の食パンをもう少し

ネクタイの粉を叩くより
 ....
 感情の吐露です
  それは美味いのですか
  脂がのってるのですか
  私は場違いではありませんか
  大将、
  はちまき ずれていますよ
  ずれているのは何だっけ
  そ ....
ヤギの角から
風が飛び立ってゆきます
壊れた蓄音機からは
もう染みださない炭酸
かわりもしたし かわりもしない
時計の螺子を抜くと
走りだす犬のシッポ
揺れては困るウッドチェアに
蜘蛛 ....
大切な人への手紙は
必要以上に 重い部分をを伝えてしまうから
僕は二通の手紙を作ります
さらけ出す文を一通作って
あなたに出す二通目のほうには
一通目の表面だけを丹念に ひろいあつめ
恥ず ....
父も母も老いた
しばらく会ってないきみの両親も
老いたことだろう

時々ふと、水洗いでかさかさになった
きみの手を握りしめたくなる
というのはかっこのつけすぎかもしれない

十年た ....

あなた
あなたから
あなただから
あたたかだから
あなたあたたかだから
あなたあたたかなからだだから
あたたかなあなたはだかだから
あたたかなあなたはばかだから
あかさかはあさだ ....
そこはかとなく匂う
色めき立つ
日々過ぎて去る
速すぎる師走の
風に吹かれて
独り溜め息を吐く
黒く
ただ歩いていたように
日の冷たさを味わい
道に声をひそめ
失い洶々とする
咲 ....
かなしい
かなしい
かなしい
音が
三回して

水たまりの鯉は
のたうちまわっていました

おたまじゃくしは
海の中で目を白黒させていました

砂漠では
珊瑚が立ちつくしてい ....
彼女は早起きしてお弁当を作って
今日はピクニック
いいお天気
彼女の調子もいいみたい
ひさしぶりのピクニック
外に出るのもひさしぶり
彼女の退院記念

彼女の作ったお弁当の中身 ....
永遠は流れ星
恋という宇宙を
ついとかけぬけて
儚い夢へ消えてゆく
意味など
何もない世界に
今 私たちは
生きている

もしかしたら
この世界は
誰かの夢の中でしかないかもしれない
もしかしたら
この世界は
何かの本の中でしかないかもしれない
 ....
倉庫に積まれても
思い出すのは 彼のことで
「藁が多いですよね」とか話していた
目の前の男に

「足1本ちょうだい
しがみついて寝るので」

と言ってしまった

外に出たら
これ ....
ppp free connection begins....
lolololololo..............lololololololo................lolololololo ....
綿ぼこりを握りしめていた
お乳を飲むときおっぱいを押した
初めの一歩バランスを取るために前にのばした
泥まんじゅうを作った
じゃんけんをした
桜吹雪のなか母の手に包まれた
ハナハトマメと書 ....
おばあちゃん、久しぶり
ここに来るのはいつ以来だったっけ
たびたび来られなくてごめんね

あなたの息子夫婦は、相変わらずまた
旅行に出かけましたよ
今年は雨ばっかり降って寒いから
あんま ....
あみだくじ
あみだくじ
からくじ なし の あみだくじ
しまいまで ぶじ たどりつけるか あみだくじ

じんせいは あみだくじ である
めのまえに つぎつぎ あらわれる せんたくし を ....
 
わたしのせなかというものを
つくっていただけるのであれば

どうか車輪の跡を忘れずに

しあがりのまえに
たっぷりと日干ししたものに
あなたというものを
ペダルにのせて
し ....
いまはもうない家の
いまはもうない裏の畑で
空いっぱいに舞っていた
アキアカネ。

物干し竿に 洗濯物に
それをとりこもうとしてる母の髪に
それを見ている私の肩に
アキアカネ。

 ....
凸凹配位座はいつでも漂っていて
なにかの拍子に
繋ぎ合っている手のひらの合間にもある
ついさっきまで当たり前のことが
風ひとつ吹いただけで
何ひとつ理解できなかったり
その道理に畏れたり
 ....
青春を 青 と言う
青春を 春 と言う

色と季節と くくるなら

「白秋」の

想い
見えて
「極刑」:まぶた切除−視覚の永久開放    
            
狸亭さんの自由詩おすすめリスト(683)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
泣いちゃえば?- 浅野 す ...自由詩303-11-20
骨洗いの宿題- k o u j i * ...自由詩1503-11-20
空白の森- 安部行人自由詩1103-11-20
あんなぁ- 千翔自由詩203-11-19
カマドウマ(百蟲譜9)- 佐々宝砂自由詩303-11-19
いわし雲- たもつ自由詩1603-11-19
あの夜- たもつ自由詩603-11-19
電卓父さん- ミサイル ...自由詩1203-11-19
横丁の角を曲がると- 青色銀河 ...自由詩403-11-19
トースト- 湾鶴自由詩303-11-18
寿司屋にて- 嘉村奈緒自由詩6003-11-18
タイムハウス- 湾鶴自由詩203-11-17
言葉の端- 小太郎自由詩603-11-16
十年- たもつ自由詩1203-11-16
母音調和- 岡村明子自由詩903-11-16
閉鎖花- ねなぎ自由詩103-11-16
メルヘン- 岡村明子自由詩6*03-11-15
ピクニック- いとう自由詩1403-11-15
永遠- 春日野佐 ...自由詩403-11-15
世界観- 春日野佐 ...自由詩3*03-11-15
錆び- 山内緋呂 ...自由詩903-11-15
世界で何が起こっている?- kakashi自由詩103-11-14
右手物語- こん自由詩703-11-14
親愛なる祖母へ- 卯左飛四自由詩2*03-11-14
あみだくじ- 卯左飛四自由詩103-11-14
おもいあと- Monk自由詩803-11-13
アキアカネ(百蟲譜1)- 佐々宝砂自由詩603-11-13
月の村- AB(な ...自由詩1003-11-13
北原「白秋」の青春- バンブー ...自由詩203-11-13
極刑のアポリアを超えてみて、今の僕を定位する- バンブー ...自由詩103-11-13

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