すべてのおすすめ
あ、
雨の夕刻は
アスファルト状の黒いノートにおいて
ひとつぶ、ひとつぶ、別々の
無数の濁点だ、





雨滴、
雨滴、
黒く
滲んで
広いひとつの痣として ....
わけもなく
海に行かない


青ざめた
この肌の下の水脈に海の素質があるとしても


夏において
情熱的な、情熱的な
世界中の観察眼と観察眼が合い続けているとし ....
夕立でもぎ取れた蝉が
丁度今乾き切りました
私はアスファルトに足を揃えました
腹をかえし対の肢を合わせたその亡骸は
無音の言祝ぎでした


夕立のあと再び燃えていた日は、結局 ....
AB(なかほど)さんのA道化さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬のカルテ- A道化自由詩1408-12-13
海に、行かない- A道化自由詩1705-8-9
忘刻- A道化自由詩1304-7-28

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する