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遠い飛行機のような音を立てる
夜の、曇天
その鳴動、鳴動、鳴動、
大気は夜を続けるも
わたしは仰向けの形、ひっそりと静まり返り
暗く目を開けるだけで
何かを促す性能はな ....
六月、朝は煙の中から浮上していく
昨日積み残してきたものは
もう何処にもないかもしれないと
溜まってしまった風の中に体を傾けて
もう一度目を閉じていく
泳げない朝に見る夢は
煙った街から突 ....
そんな恋は、落雷みたいなもんだ。遠くのほうでピカリ、と、気づいた頃には、サングリアのワインと果物のような関係でいたい。それで、ぼくらは届かない空も君も何もかもを見上げて仰ぎ、ピース、と言って逃げる。平 .... どうしようもないくらいの
空の返還が
わたしに帰ってきた
わたしの唇は青いことでいっぱいになる

空に着歴がある
それは長い長い数列
雲は遠くの蒸気と会話したりするけど
やがて話が尽き ....
忘れない
高い小さな窓から覗き込んだ時間を
校舎の隅、零れていた笑い声の隙間に混ざった寂しさを


夏だった
世界がゆっくりと溶けていくまでの時間を
知らない、知ることもない
あと少し ....
透明はいよいよ流線型に歪み
ところで季節も
そろそろ夜がいいではないですか
使い方も覚えた
ようやく
夏が乾き
昨日へと遡ってゆける余裕が生まれる
抱えたことのない問題によって
ひとは計られるとするならば
誰も 誰一人として
濃い青空や
水に濡れた感熱紙に
 ....
わたしは、ほんとうは楽譜なのです
と 告げたなら
音を鳴らしてくれるでしょうか
指をつまびいて
すこしだけ耳をすましてくれるでしょうか
それとも声で
わたしを世界へと放ってくれるでしょうか ....
ヒトに生まれてきたのでした

死を放った放物線に
何も絡ませる事も無く
時の歪むのも構わず
日を含んだ風に戦ぐ葉に
影をゆらす

私が揺れている
火の声を聞くようになってから
いつ ....
{引用=

天から
落ちてくる

不完全な
言葉たち

罪深き
言葉たち


こんなにも
ぼくは

傷つきたがって
いるのに

ぼくを
打ちのめす
こともせずに ....
思い出が居眠りをしているのでした
今日も少しづつ暑くなりそうな感じがしています
揺すって起こそうかと思いましたが
そのままに

夏 それぞれの葉が今にも喋り出しそうな
明るさの中で 震える ....
時空ポケットに落ち込んで
遠い幻に踊るピエロ

忘れられた虚ろな世界に
たった一人 何を追う
たった一人 誰を待つ

情けないのは重々承知
だっだら
そろそろ戻っておいで

いつ ....
あなたが悪戯な口笛のように
夏の庭に撒水するので
わたしの虹は劇的な哲学となりました
これはわたしらの恋の底なのでしょうか

あ、また 
香水瓶のなかに夕立の雲を閉じ込めましたね
こ ....
銀に生まれる朝が来て
蒼や灰の約束は
果たされたまま
果たされぬまま
みんな静かに並びはじめる


ひろい光の場所があり
滴は滴のままでいる
新しい歌がひとつあり
球面 ....
ちょうど何処まで行っても追いつけない陽炎のように
安寧の地はますます遠ざかるだけだ。
コノママデハイケナイ
でもあたしはまだ貴方を憶えて居る。


買い物籠の中にはチョコレート
とコ ....
昨日までは夢だと言う
あなたは夏に向けて静かに融解していく
水をたっぷりと含んだ世界で
それはとても自然なことのように


梅雨の中にいる
紫陽花が咲いた


午後にゆっくりと傾斜 ....
 ていねいな言葉をかさねて
 だれがぼくの心を知るだろう
 ひからびたぼくの腕の中で
 目を覚ました人が
 夢を見るのはもういやだ
 と言いました
 さめたぼく ....
時間を移動する物体がある
精神を乗せた物体である
「超低速」といっても
時間と同じ速さである
ただし3分遅れている
それが僕
ゆえに僕は3分遅れている
産まれてからずっと

     ....


うたが



   らら  ら

うたが聞こえる



静寂のみが記された

らら ら

  白紙のページに埋もれた夜に

   ....
知らない足音がわたしたちを追い越し
立ち止まっていることに気づく
群れるものたちのすべてが
居場所を持っているように見えて
小さな声でいることに
少しだけ疲れて

彩られた樹木たち ....
知らない方角から
明るさを取り戻してゆくかのように
朝はぼくのもとにやってくるのでした
遠くの響きは
古い透き間から静かに流れ
ぼくを取り囲むのでした
後戻りする物音は見あたらないのでした ....
僕等は話した――
いつでもない時のことを


音声が行き交った、焦点は結ばれなかった。
それは戯れだった、
語の群れの、
午後の戯れ。


僕は既に複数形だった、いくつもの相反する ....
男は長い間カバンの中に住んでいたが
ある日旅をすることにした
もちろんカバンを忘れなかった
昼間は旅を続け
夜になるとカバンの中で寝た
朝起きると同じ場所にいることもあったし
誰かの手 ....
島を結ぶ浅瀬の夜を
かがやくゆがみの輪が照らす
ほつれつづけるふちどりが
わずかに時間を押しのけている


歩きつづける影のそばに
何かを取り去られたかのような
大きなひろ ....
主旋律はもう
ピアノを離れた

(羽をインクにつけたとき
諦念が私に絡みつく)

幼き日々よ
最終楽章に向かうのか
草原を駆ける二人の影は
五線譜の上を踊る

アマデウスの傍
 ....
うちあけることは、むつかしい

しろながすくじらが
{ルビ吼=ほ}えるとき
わたしは
ちいさく「え」と鳴く

しろつめくさが
幸せを茂らせるとき
わたしは
亡霊とかけ落ちする

 ....
いずれにせよ
暮れていく日は
潤みをおびて
今日を終える

熱いうす紅色の
暗さに泳ぐサカナの背には
虹色の羽が
時をうけてはためいている

空の濃さが増すにつれて
キミの輪郭は ....
鏡台のまえに座り
紅をひく
雨音が
静かにへやを満たす
なにをするでもなし窓の外へ目をやる

何億年もの上空で
移ろうおもいが重さをもって降ってくる。
そう何かで読んだことがある
こ ....
すべてが終わると
その町にも銃を担いだ人たちがやってきた
彼らはこの国の言葉や
この国の言葉ではない言葉で話すものだから
町の人々はますます無口になった

少年は喧騒と沈黙でごったがえ ....
今日は月夜かと思ったら。
空にあいた穴からボトボト蛍光色の液体が流れてきた。

筏でも作ってあの穴まで漕いで行ってやろう。

穴はいくつも空いていき、様々な蛍光色の液が混ざり合って
風景が ....
塔野夏子さんの自由詩おすすめリスト(1057)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
微々たるアオ- A道化自由詩1305-6-30
泳げない朝に- 霜天自由詩1105-6-30
水蒸気のような、消えていない- nm6自由詩1105-6-28
空の形- tonpekep自由詩45*05-6-25
あの日、飛び越えた五線譜を- 霜天自由詩705-6-24
ぼんやりと思い出すのは夏のことばかりであることを- nm6自由詩1205-6-24
ボート・デイズ- 吉岡孝次自由詩805-6-22
アンダンテ- 望月 ゆ ...自由詩53*05-6-19
- こしごえ自由詩7*05-6-18
a_ripple- 043BLUE自由詩305-6-17
夏の日(because)- tonpekep自由詩12*05-6-14
ピエロの寄り道- フォマル ...自由詩4*05-6-14
眩暈- 藤原 実自由詩605-6-14
生まれる朝に- 木立 悟自由詩305-6-13
立入禁止- 有邑空玖自由詩10*05-6-12
そこから溶けていくあなたの- 霜天自由詩1305-6-12
うるおう- カンチェ ...自由詩1005-6-11
寓話_超低速時間移行機- クリ自由詩4*05-6-9
くらげ- かぜきり自由詩10*05-6-8
都市伝説- いとう自由詩22*05-6-7
土曜日の朝に- tonpekep自由詩20*05-6-7
相反する時制で- 安部行人自由詩505-6-6
旅の果て- たもつ自由詩1605-6-5
灯夜行- 木立 悟自由詩305-6-4
天使の羽が折れるまで- 木葉 揺自由詩13*05-6-4
白の系図- こしごえ自由詩13*05-6-4
- こしごえ自由詩5*05-6-4
- こしごえ自由詩12*05-6-3
すべてのあとで- たもつ自由詩4705-6-2
月の穴- 佐藤伊織自由詩14*05-6-2

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