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星の砂巻き上げて海沿いの駅走り過ぎる
2つに折ったトレイルバー、大きい方を黙って差し出す
肩先にまだ残る燐光、振り払いもしないで
先頭車両はまだ寝てるみたい
窓を開け風を誘い込む
飛ばされな ....
遠くから
常に
私の後ろを雷鳴がついてくる
ただ稲光りは私の身に起きているのであった
夜は でも 光っていて ただ
女は眠っている
そして暮れていく 女は 午後に 
朝を思うのだろうか そこから
過ぎた日の 風景として
そこに 咲いていた 青い花を
遥かな草原に立ち尽くす夏制服の、三限にて早退した僕の、幻影の。
四限のプールの、命の歓びの、それだけが心残りのような細き背の。
ガラス越し
ひとつの思い出が横切る午後
指をのばしてももう届かない影よ
その横顔はいつか見たシネマ
唇が動いて――と言った

    
    蒼いカモメの夢を見た
    夜明けの波 ....
ちりちりと
肌刺す冷気に
包まれて
詩を書く、詩を打つ
この夜陰
街には霧雨
降り続け
終わることない
哀しみが
記憶の糸を
濡らしてゆく

(糸はすぐに冷え切って
逗留すべ ....
一つ銀河を買った
安かった
お値打ちだよと町の骨董屋が言った
どのへんのですかと尋ねたら
古いのだからずっと遠くのらしいねと答えた
持って帰って
包みをほどいて中を覗くと
赤い惑星に
 ....
穂のゆれる
夕方まえ
ゆれてるね といい、
すわったまま
夜をむかえる

つめたい月をちぎっては
たべ、
いくつかの
物語で暖をとり
ちらばった行間をたばねて
舟を編んだ ....
のどかな秋の夕べ
遥かな思い出が
ふっと蘇っては
消えていく

橙に染まるリノリウムに
重なり踊る影と影
小刻みに震えながら
一条の線となって
消滅する

遠い 遠い
何もかも ....
瓶はこちらを向かなくていいのだ
羽をたたみ 地に降り立ち
夜のむこうの夜を見ていればいいのだ
みんなみんな去っていった
私の前で順番に
見事に舞ったあと去っていった
もう二度舞わない
時折、舞ったふりをして
ときめかす、みんなみんな
ばらばらに

舞わなくてもいいから
目の前 ....
たそがれて
いちにちが終わる
いつかは
このくるしみも終わる
すくなくも
わたしが終われば終わるだろう
その時は
世界が終わる のではなく
世界のなかで
わたしが終わる


わ ....
窓際に横たわる巨大な魚
陽の光よりも白い肌
そばを通るたびに目が合い
目が合うたびに消え現れる
名前が
水たまりに落ちてて
のぞくと君が宿った
空のひろい方を
私は知った
緑の{ルビ扉口=とぐち}で世界がはじまる
アナザーバード
ありふれた季節に
誰でもない名前を探していた
初めて逢うひとのような
遠い
横顔を


朝露に濡れた
葉裏がひるがえる
 ....
銀河の岸で静かな深い鬼は
星の亡骸へ
ほのかに歌をうたっている
忘れられたことも今につながっているのよ
そうして静かな深い愛の鳥は
星の亡骸を
ついばみ
果てを超えて
静かな深い愛は耳 ....
火曜日を素因数分解していくと沢山の小さな火種が残るとのこと。
そんな可愛い奴らが、かつて、地球を氷河期から救ったとのこと。
水曜日の水面に笹舟が浮かんでいるのを見ました。
それは来週の水曜日に僕が折った笹舟なのでした。
あなた と思う
と同時に
わたし と思う
その時
大切なことを見つめようとしない自分に
さようなら


世界
を見つめれば
さまざまな 人や物事に
さまざまに 支えられているわ ....
青い空の
広がりにわたしは悲しくなり胸がいっぱいになります。
あの日に去ってしまった あの雲。
そよ風に乗せて、
さようなら、とささやきました

あの雲の亡霊は
わたしと共に自転している ....
水晶の心臓をもつ
あのこの
心音は星雲できらきらと鳴っている。

せせらぎを さかのぼる果実は咲いて芽になり
(一瞬)
しんとひとみは黒く澄む。

雨の鏡
(一瞬の
今)
雨のひ ....

 散歩をする
 腕時計の竜頭をねじってぜんまいを巻いておく
 六時零分のころ
 あいさつをすると
 忘れていたことがぐうぜん戻ってきて
 あいさつをする

 そよそよ風は
 光 ....
たなびくそらの彼方から
沈黙する
よるだね
ぼくたち
詩人も
涙を流して
沈黙するよるだね


ねえ
また見えない戦争がはじまるね
やわらかな影が
いくつも射殺されてくね
ぼ ....
この道を選んだ私の
誰にも知られることはない絶望に ほほえむ空舟は
複眼をもつ{ルビ蜻蛉=せいれい}の{ルビ櫓=ろ}を{ルビ漕=こ}ぐ。この櫓の羽の内部は
言葉を発した。
 しかし
選べない ....
私がきみを光とした日々で
きみの朝に暗闇を落とした
消えないものを記したかった文字


過去みたいに透明な声の
美しさだけしかきみに見なかったこと
今夜は雨もしとしと降っていて
もうずいぶん遅いから
誰も訪ねてはこないだろう
だから玄関に鍵をかけて
雨や風が外の空気を伝えてこないように
窓もしっかりと閉めて
ひとりで
瞑想するように ....
水曜日は午後から天気が下り坂らしいのです。
その坂を下り続けて、僕は海底へ帰りたいのです。
雲のどよめき艶めき、うふふ 
夕暮れ間近に囁くもの 

出口は入口と延々と
展がる地平に眩む我

水の色開け灰色散らし
流れる流れる、宙の果てまで
ここに朝が
ものしずかに
何くわぬ顔で
並びはじめる
暗い間は よくわからなかった
私たちの影が
それぞれにはっきりと
目に見えはじめる
それでもなお影が
あるのは事実ではあるが
 ....
厳しい夏の終わり
ずぶ濡れで見上げた黒雲が
不意に吹き散らされ
見る間に西日に
真っ直ぐ照らし出された
濡れて光る道の先に
垂直に



誰かへ知らせよ
バッハのポリフォニー
 ....
塔野夏子さんの自由詩おすすめリスト(1057)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ジョバンニの朝- 妻咲邦香自由詩521-2-7
雷鳴- 黒田康之自由詩221-2-2
冬の窓- 番田 自由詩221-1-12
早退- クーヘン自由詩9*20-12-17
冬のシネマ- 石瀬琳々自由詩11*20-12-12
冷夜- ひだかた ...自由詩620-12-1
銀河を買う- 道草次郎自由詩1420-11-12
川辺- はるな自由詩1720-11-6
無限遠点- ひだかた ...自由詩820-9-19
ノート(瓶)- 木立 悟自由詩320-9-16
*****- 木葉 揺自由詩4*20-8-10
Withdraw- 大村 浩 ...自由詩11*20-7-29
ノート(57Y,6・5)- 木立 悟自由詩220-6-17
空が落ちてる- かんな自由詩13*20-5-20
アナザーバード- 石瀬琳々自由詩9*20-5-15
鳥葬- こしごえ自由詩6*20-5-7
火曜日- クーヘン自由詩8*20-5-5
水曜日- クーヘン自由詩5*20-4-29
見つめる- こしごえ自由詩2*20-4-28
ある愛- こしごえ自由詩2*20-4-27
一瞬- こしごえ自由詩4*20-4-27
六つのこと- こしごえ自由詩2*20-4-23
よるの果てまで(改稿)- 青色銀河 ...自由詩3*20-4-22
空舟は_希望する(うつおぶねは_きぼうする)※改稿版- こしごえ自由詩2*20-4-21
きみを見なかった- 水宮うみ自由詩1*20-4-15
訪問- 岡部淳太 ...自由詩1120-4-12
- クーヘン自由詩7*20-4-8
夕景- ひだかた ...自由詩320-4-3
- 岡部淳太 ...自由詩1*20-3-28
シンフォニア- 大村 浩 ...自由詩720-3-11

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