体は知るのだろう
その影を
目にすることで 存在に
心はあると 
それを想像することで
この空っぽの箱の前から そして
どこに行くというのだろうか
砂を入れた 僕は そこから 
一体  ....
夜の舟
櫂はいらない
ゆられているのは
こころのありか

星くずは
あかるく燃えながら
一瞬で消えてしまった
とても遠い闇が
触れるほど近くに落ちてくる

ここは宇宙の湊
願い ....
磨かれた廊下に深海魚たちがゆらり
ゆらゆらとゆっくり泳ぐ
深い眠りに就いているのか
夢をみているのかわからない
天気予報では明日は雷雨
深海魚には予報も関係なくて
廊下をゆらゆらと泳いでる ....
雲が雨へ
悲しみが涙へとほどけるように
もつれむすぼれた紐状の時感覚
遠近法と陰影を施されただけの
一枚の絵の中の記憶の構図と感情の色彩
それらすべてが
ことばへほどけるなら
数多の矛盾 ....
深夜、眠っていると
枕元のプラットホームに
音のない列車が到着する
しばらく停車して
また音もなく発車する
乗りたくても乗れずに
ずっと見送り続ける幼い僕の
後ろ姿が見える
さ ....
新しいのね、と
あなたは言った
掌に産まれたての光
瞬きの瞬間にしか
見ることのできない景色
ぼくは雪だと思ったのに
裏返って消えた
ここにあること、と
ここにいること
新し ....
夜更け
あなたは名前になる
わたしは耳を澄ましている
身体に触れるように
呼んでみる
息だけが漏れていく
言葉は庭に埋めた
どこに埋めたのかわからなくなって
その庭も無くなって ....
光の
深い
いつくしみに
影の私は
満たされる



銀河の先には
星々の
海光り
光の波音
歌っている
夏の日に
僕等は少しだけ詩的になる
降り注ぐ太陽は殺意とともに肌をじりじりと焼いて
そんな苦役さえも受け入れて
僕等は夏を楽しむのだが

夏の日に
僕等は少しだけ何かを予感する
この喧 ....
風がしゃらしゃらと光り
深く
通りすぎるから
さようならと
私は応えるのだ



胸を
広げて
風を受ける
小さな私
ほほ笑む



光も
闇も
大事です
自 ....
ゆうぐれどきの
西の空は
蒼く透けて
闇に解けるまえの
悲しみの果てです
ちいさなちいさな火花を散らす、とても弱々しくなった、ちいさな晩夏の太陽が、ポトリ、と水色のバケツに落っこちて、やがて秋の陽がのぼる。 大切な悲しみの
光は
しんとした影を
つくる
ほどけた
こころに
愛がひとり
ぽつねんとして
つぶやいている



月光
澄みわたり
ひとりではないと
万有引力を思う
私のこころは



こころの闇を
照らす ....
生きていくこと
空箱の庭
蝉の抜け殻の残響の続き
風に揺れる透明なブランコの隣で
ほんの少し匂いがした
嘘みたいに
あなたに触れたかった
「ぼくは無力だよ」
とあなたは言ったので
「どうしてあなたは無力なの」
と私は聞いた。すると
見ているうちに、あなたは手のひらに乗る位に小さくなって
青白く光る星になった
自分の弱さを
 ....
{引用=


   日々のいたみを忘れるように
   ときおり視野の淵をはしる線
   四季の陰影をかなでる奏者
   モノクロームで、ことたりる
   もう
   彼方からの
   ....
こころの傷を
静かに
受けとめる
闇を聴くと
戦ぐ光

 ※ 戦ぐ=そよぐ
からだのなかの
海が
凪ぐ
一瞬
永遠の血はささやく ありがとう
光深ければ
影も深い
こころ深くして
罪深く
愛する
静かさ
満ちる
闇の
沈黙に
解ける悲しみ



静かさ
満ちる
光の
ほほ笑みに
解ける喜び



静かさ
満ちる
空の
青さに
解けるいつくしみ
こころとこころが
ただ在る
宇宙のなかの
この小さな星の上に
いろいろなこころ



私の
こころの終りには
ありがとうを
置いておく
その時に咲く花がある



 ....
全てを投げ打ってでもその物語を開かなければならなかった
額縁、蝶々、明かるい涙、
澄んだ湖の底に眠る頁を
かたく 夢のように舫われた物語を
静かに
狂う私の
闇を聴くと
小鬼の無邪気な
笑い声
手をふるときは
まっすぐになってさよならに添えられ
指切りをするときは
その関節はやわらかく曲がる
一番ちいさな指

小指が
だれかの小指と出会うとき
非力な小指ゆえに抱き合うことがで ....
影の遠さの
悲しみに
似た
ほほ笑みも
ありますね
雪解け水の
光る


私を流れていく
しっ黒の
空に
遠雷
いのちの
ふるえ
ある日、あなたの背中に
窓があるのを見つけた
開けてみると
普通に外の景色があった
眩しければ鳥になるといいよ
とあなたが言うので
わたしは鳥になって
空へと飛びたつしかなかった ....
それから
私の
ほほ笑みを
いのちに
くべている
塔野夏子さんのおすすめリスト(1201)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
骨の休日- 番田 自由詩524-12-16
流星- そらの珊 ...自由詩13*24-12-15
- レタス自由詩15*24-11-1
一筆書きのたましいは- ただのみ ...自由詩6*24-10-20
さよなら- たもつ自由詩3*24-10-18
瞬き- たもつ自由詩424-9-8
夜更け- たもつ自由詩624-8-31
※五行歌_二首「銀河の先には_星々の_海光り」- こしごえ自由詩5*24-8-30
夏の日に- 岡部淳太 ...自由詩1024-8-28
※五行歌_六首「また会えましたね_と_しずかに」- こしごえ自由詩5*24-8-25
※五行歌「悲しみの果てです」- こしごえ自由詩10*24-8-20
線香花火- 本田憲嵩自由詩1124-8-2
※五行歌「大切な悲しみの_光は」- こしごえ自由詩4*24-7-28
※五行歌_五首「月は_一輪_咲いている」- こしごえ自由詩5*24-7-23
生きていくこと- たもつ自由詩724-7-22
青白く光る星- こしごえ自由詩7*24-7-22
短詩- ryinx自由詩1024-6-29
※五行歌「闇を聴くと」- こしごえ自由詩4*24-6-27
※五行歌「永遠の血はささやく_ありがとう」- こしごえ自由詩4*24-6-25
※五行歌「罪深く_愛する」- こしごえ自由詩4*24-6-12
※五行歌_三首「静かさ_満ちる」- こしごえ自由詩8*24-6-5
※五行歌_六首「ほほ笑む_いのちを持っている」- こしごえ自由詩8*24-6-3
メモ(物語)- はるな自由詩324-5-20
※五行歌「小鬼の無邪気な_笑い声」- こしごえ自由詩8*24-4-4
指切り- そらの珊 ...自由詩12*24-3-29
※五行歌「悲しみに_似た_ほほ笑みも」- こしごえ自由詩7*24-3-29
※五行歌_「_私を流れていく_」- こしごえ自由詩4*24-3-25
※五行歌_「_いのちの_ふるえ_」- こしごえ自由詩4*24-3-25
不在- たもつ自由詩17*24-3-23
※五行歌「いのちに_くべている」- こしごえ自由詩4*24-3-17

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